豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

最期の川

2008年05月06日 | Weblog
連休後半の主な行事は、義父の三回忌でした。
法事を終えたあくる日だから、またこの曲がいっそう心に沁みたのかもしれません。今夜のCHEMISTRYのコンサートで一番心に残った曲が「最期の川」でした。空と川の中に溶け込むようなセットの中で歌う彼らを見ながらメロディの美しさに聞きほれているといつしか涙が頬を伝っておりました。



暖かな情感溢れた堂珍くんの声がとても好きでしたが、川畑くんの煌く宝石のような声の素晴らしさに圧倒された歌でもありました。お互いをリスペクトして、その相棒でいられることに誇りを感じるといった雰囲気の二人。好敵手という言葉も浮んできました。お互いに頼ることで成立するデュオでないことは確かです。でも、外見のクールでカッコイイ印象とはかなり違う、なかなかシャイでナイスな人柄も彼らの魅力ですね。

一緒に出かけた虎子は、乗るはずだった上昇気流に乗り遅れて意気消沈気味。
彼らの「約束の場所」は、どう彼女に聞こえたのかな・・。敗北感は、実際に自分でひしと味わってみないとそのつらさはわからないもの。避けて通ることは出来ないけれど、好んで得られるものでもありません。せっかくの良い試練。これをしっかり消化して、次へのステップにして欲しいなあ。周囲は見守るしかできないけれど、元気出して頑張って欲しいです!

奈良

2008年05月02日 | Weblog
これは何でしょう?

どうみても、横浜か神戸あたりの中華街で見かけるような揚げ菓子に見えますよね。
でも、これは奈良の春日大社に伝わる由緒正しい「唐菓子(からがし)」というお菓子なのだそうです。神職が作り、神様に供えられるためのお菓子だということです。やはり、古に色々なものがかの国から渡って来たのですね。


JRの奈良の観光パンフレットの1ページ目はこの写真でした。
やはり、「えっ???」と目を引きますね。

奈良には今まで2~3度訪れてはいますが、新幹線で直通と言うわけではないので、距離以上に遠く感じる場所です。京都ほど華麗ではなく、ほのぼのとした土地柄もあまり積極的に観光客を招く要因にはなっていないのかもしれません。PRの仕方ものんびりしていました。
しかし、ここに来て、パンフレット第二弾もお目見えしていました。
奈良、本気です。

奈良は、観光スポットが点在しているので、短時間で制覇するのは難しいようです。何かテーマを絞って巡るのが良いのでしょうが、かつて学んだ歴史の記憶もおぼろげになるばかり。興味深いモデルコースが示してあるのはとても参考になりますね。いつかは正倉院の御物公開に合わせて出かけて見たいと思いながらもう随分たちました。まずは、その展示を目的に足を延ばすことにしましょうか。

お水取りの迫力ある光景も実感したいし、野焼きというのも見てみたい、でも柿を食べながら、法隆寺の鐘を聞くというのも捨てがたいですね。「蘇」という古代の酪農製品も食べられるところがあるらしいです。そうだ!いつぞや、学生の身ではあまりの高額ゆえ断念した奈良公園の「茶がゆ定食」!もはや、良いお年頃。これのリベンジもしなくては、しなくては・・・。

旧乙女

2008年05月01日 | Weblog
昨日は久々に「おばさんの集い」を致しました。今年、五十路に突入する昔の乙女の集いです。場所は広島駅の中の牡蠣を中心とした海鮮のお店。窓からは、新幹線のホームが望めます。

早速目当ての日本酒を勇んで注文するも、今日は品切れ・・・とのことで、肩を落とす友。
残念だったねえ!
そのお酒の名前は「獺祭(だっさい)」。最近話題の、山口県のお酒です。
獺(かわうそ)の祭と書いて獺祭。かわうそは、獲った魚を川岸に並べる習性があるそうで、その様子がお祭りをしているように見えるのだそうです。また、それは、詩や文章を作る時に参考資料を広げ散らしていることをさしてもいるのだそうです。想像するに、なんともユーモラスな光景です。
ともかく、このところ、いろんなところで目にするこの新進気鋭の日本酒を試さんとした友の落胆ぶりは気の毒でしたが、すぐに次のお目当て「龍勢(りゅうせい)」に切り替えて事なきを得たので、まあ、よしと致しましょう。
こちらは、広島は竹原のお酒です。冷酒が風呂おけのような木樽に氷付けで出てまいりました。フルーティでいて甘くなく、すっきりした味わいのとても美味しいお酒でした。
それにしても、獺祭(だっさい)が品切れだった時に、どうして「だっさ~~い!」と言えなかったのか?しまったなあ・・。まことに歯がゆい限り!でも、もしその言葉を発していたら、「おばさんの集い」は限りなく「おじさんの集い」になっていたのかもしれませんね。(そうでなくてもそうなのに・・。)

話題は、いつしか健康診断、胃カメラだのバリウムだの、まことに麗しいものになり、果ては、介護のあれこれに至るまで、迷走逆送いろいろありましたが、なにはともあれ「とりあえず、ガンバロ!」と、次回の焼肉座談会を約して散会となりました。
乙女たちは、傍目にはおばさんに見えるのでしょうが、集っている間は30~35年前にタイムスリップしています。まだまだ活力のある眼差しの奥には、かつての面影がそのまま認められるのがいつも嬉しい限りです。
しかしながら、「温泉に行きたいよ~・・・」。乙女たちの嗜好は、限りなく乙女とは言えない範囲に拡大しつつあります。