懸垂降下したⅡ峰を振り返る
期日 : 2015年9月3~6日
昨年は、メンバーの都合と天気が合わなくて行けなかった劔岳源次郎尾根であるが、今年は天気予報を見て登山日を設定し、首尾よく登ることができた。
Ⅰ峰の登りと下り、Ⅱ峰の登りと懸垂降下、本峰への登りと高低差が大きく結構時間がかかったが、楽しく登ることができた。
コースタイム(9月5日) 天気 晴れ
劔沢キャンプ場4:20―劔沢5:10~25―源次郎尾根取付5:53~6:02―尾根ルート― 一番目大岩6:08~40―二番目大岩7:04~8:32―ルンゼコース合流9:34―Ⅰ峰11:02~04―Ⅱ峰11:30~12:00(昼食)―突端懸垂下降地点12:04~45―コル12:54―劔岳頂上13:54~14:13―蟹の横バイ―前劔15:25― 一服劔16:18―劔山荘16:40―劔沢小屋17:08―キャンプ場(テント泊)17:25
歩行時間13:05、距離9.8km
記録
9月4日 7:30に扇沢を出発して室堂に到着。天気は小雨後曇り時々雨で良くない。13:40に剣沢キャンプ場に到着。テントを張ると又雨が降って来た。
9月5日は強く吹いていた風も収まり、満天の星。ヘッデンを着けて剣沢雪渓の上に到着。六本アイゼンを着けてサクサク雪渓を下り平蔵谷の尾根取付き点へ。
剣沢雪渓を下り、平蔵谷源次郎尾根取付点へ
大学生のグループや富山の三人グループ他がハーネスを着けて準備。準備でき次第ガレの急坂を登る。
平蔵谷の源次郎尾根取付点
すぐに2110m一番目の大岩の岩場。
一番目の岩場 大学生グループの二番手が、前日の雨で岩が滑るため苦戦
かなり待たされた後、伸びる残置ロープを目いっぱい引っ張って登った
二番目の2220m付近の岩場
左側のハイマツの枝を利用して登った
ここも岩が濡れていてすべるので30分位渋滞
すぐ上の岩場は問題なく登る
ハイマツ帯の踏み跡をたどると右側のルンゼルートが見えるエッジの登り。右側に塔状岩が見えて美しい。
ハイマツ帯の登り
右側がキレ落ちたエッジの登り
2420m付近で尾根ルートとルンゼルートが合流。ここはザレており先行三人組が苦労していたので我々は左のハイマツ帯の藪を漕いで通過。こちらは難しくもなく安全。
尾根ルートとルンゼルートの合流点
ザレていたので左側のハイマツ帯の藪を登る
2430m付近で踏み跡が不明瞭になる 左側の沢をトラバースして大岩の下に出る
大岩の下も踏み跡が不明瞭 ここも左にトラバースして出て来た踏み跡をたどる
岩峰下を登りⅠ峰頂上へ
Ⅰ峰より、八ツ峰Ⅰ峰からⅥ峰を望む
Ⅰ峰より、Ⅱ峰と本峰、八ツ峰上部を望む
Ⅱ峰への尾根ルート ハイマツ帯との境目を登る
Ⅱ峰上部の登り
Ⅱ峰よりⅠ峰の下りを望む
Ⅱ峰より八ツ峰を望む (右から左へ、 八ツ峰Ⅱ峰から八ツ峰の頭、中央右下がⅤ、Ⅵのコル )
Ⅱ峰の突端 懸垂降下地点へ少し下る
Ⅱ峰の突端より25m程の懸垂降下
コルより懸垂降下を見上げる(Yさんの写真)
懸垂降下したⅡ峰を見上げる
後一時間程で本峰頂上へ登ることができるので元気が出て来る。
Ⅱ峰を振り返る
ガレたルンゼを登り頂上へ
13:54に頂上に到着 厳しい登りも終了 思わずほほがゆるむ
雲がかかり展望は今一。六月に登った毛勝山や日本海は見えなかった。20分程休憩して別山尾根を下る。
蟹の横バイを下る 先には平蔵ノ頭など結構厳しいコースが見える
蟹の横バイ
蟹の横バイを下から見る 鎖があり安心して下れる
蟹の横バイを下ると長い梯子
梯子を下から見る
梯子の下には小屋(トイレ)が見えた
平蔵のコルにて 場所を示すプレートが付けてある
平蔵ノ頭への登り
前劔手前のコルより源次郎尾根Ⅰ峰、Ⅱ峰を望む
前劔が立ちふさがる
前劔の門 大した登りではなかったが足が重い
一服劔へ下る
剱山荘の脇を通って剣沢キャンプ場へ戻った
厳しかった源次郎尾根が良く見えた。
冷たいビールで乾杯。今夜の食事は特に美味しかった。