天神平よりトマノ耳、オキノ耳、西黒尾根を望む
期日 : 2010年4月2~3日
参加者 : (L), Akky、A.nakagawara、T.Takagi、M.Tunoda
コースタイム
4月2日(日) 曇後晴
入間IC 22:40=水上IC 24:20=土合口駅(泊)24:50
4月3日(月) 晴後雪
ロープウェイ土合口駅7:05=天神平駅7:20~40―天神平尾根7:55~8:05―岩の下りとトラバース 8:30―熊穴沢避難小屋8:40―1665m天狗の留まり場9:10―1700mピーク9:20―肩ノ小屋10:15―トマの耳10:25~11:15―避難小屋 11:47~55―天神平駅12:35~13:05―土合口駅13:20~40=谷川温泉13:50~14:50=入間IC 16:20
時間4:05 (登り2:45、下り 1:20)、距離6.0km、標高差1963-1300=663m 累積標高差+884m
谷川岳天神尾根ルート
谷川岳天神尾根ルート標高
記録
4月2日
渋滞がなく予定より早くロープウェイ駅に着いた。天気が良くなり星も見えてきた。駅6Fのフロアに寝袋を広げ泊まる。すでに早く来た人はビールを飲んだり、寝たりしていた。我々も明日に備えてすぐ寝た。
4月3日
ぐっすり眠り目を覚ますと既にMTさんは準備ができていた。急いて食事をして7:00に出発した。天気は上々である。天神平駅に着くとトマノ耳とオキノ耳が青空をバックにくっきりとそびえていた。以前来た時は2回とも見えなかったので感激する。
安全を考えてアイゼンを着けて出発。天神尾根までスキー場の北側をゆっくり登る。振り返ると高倉山からゲレンデがきれいに見える。谷川岳の頂上と3月に登った白毛門、笠ヶ岳、朝日岳がすっきり見えた。白毛門の急な登りが思い出される。
天神平よりより谷川岳山頂が見えた
天神平よりトマノ耳、オキノ耳、西黒尾根が見えた
天神平より朝日岳、笠ヶ岳、白毛門も見えた
天神尾根へ向けて出発
天神尾根(標高1430m)より天神平 最初から急登
ゆるい登りの稜線を行くと1440m付近に急な岩の下りがあった。先に着いたスキーの二人は、スキーを手に持っているので苦労していた。注意深く通り、斜面をトラバースすると熊穴沢避難小屋に着いた。ちょうど屋根まで埋まっている。3m程あろうか。
熊穴沢避難小屋手前から谷川岳を望む
急な岩場を30m程下って避難小屋へ
熊穴沢避難小屋(標高1465m) 積雪3m程 屋根だけが出ている
標高1640m付近より頂上を望む
ゆるい尾根道を快適に登っていく。1673m(天狗の留まり場)を過ぎると斜面が広くなった。まるで小高い丘のようだ。ルートを示す赤い旗に沿って登っていく。笹や灌木は、凍りついていた。赤旗の氷を砕きながら登って行った。ルートの先には先行した登山者が粒になって見えた。
標高1665m天狗の留まり場より頂上を望む
1710m付近から頂上を望む
もうすぐ肩ノ小屋(標高1910m)
肩の小屋を素通りしてトマノ耳へ
東側にザンゲ岩が見えてくると西黒尾根の大きな道標が見えて肩の小屋に着いた。そのままトマの耳まで登った。
トマの耳ではすばらしい展望であった。北から平ヶ岳、越後駒ケ岳、中ノ岳、巻機山、燧ヶ岳、至仏山、白根山、武尊山、皇海山、袈裟丸山、赤城山、オジカ沢ノ頭から万太郎山、平標山へと向かう尾根、苗場山と、遠くはやや霞んでいるが本当にすばらしい。少し早いが昼食をとり、磁石で1710mピークに方向を合わせて下った。
もうすぐトマノ耳
トマノ耳(標高1963m)にて
トマノ耳からのパノラマ、俎嵓(まないたむぐら)、オジカ沢ノ頭、万太郎山、苗場山
苗場山、茂倉岳方面
オキノ耳、巻機山、越後駒ヶ岳、中ノ岳、笠ヶ岳、白毛門、燧ヶ岳、至仏山
天神平、赤城山、子持山、吾妻山、阿能川岳 方面
武尊山、皇海山、袈裟丸山、天神平方面
トマノ耳にて
茂倉岳、一ノ倉岳、オキノ耳 別れを告げて下る
避難小屋から鞍部を望む 急坂を注意して下る ガスがかかってきた
下りの雪は融けかかっており踏みぬく所もあったが、踵をけりこんで歩いた。途中の避難小屋付近で雪洞を掘っている人たちもいた。1時間20分で天神平駅に着いてしまった。
天神平に着いたら急に曇ってきて雪が降ってきた。天候の変わりやすい山と改めて認識した。オキノ耳まで行かなかったのが心残りであった。
感想 M.tunoda
「残雪期とはいえ激しい気象変化がある」と言われる谷川岳ということで、この点が気懸かりでしたが幸い登頂から下山の途中まで好天に恵まれました。雪に覆われた上越の山々を飽くことなく眺めることができました。私達の登った天神尾根はもっとも多くの人が訪れるルートで、登っている時も下ってくる時も人数も違えば、装備も山スキー、スノーシュー、アイゼンと様々なパーティと連なって登ったり、行きかったりしました。私たちと前後して登った山スキーのパーティの滑降を見ることが出来なかったことが少々心残りでした。
山頂では、軽装の外国人がアイゼンも付けず景色を楽しんでいる姿に驚きました。雪や寒さに強い人たちなのだと改めて思いました。下山中また一つ驚くことがありました。それは「なんとなく、霞がかかってきたな」と思って後ろを振り返ってみると、今、登ってきたばかりの谷川岳が雲に覆われ見えません。そして風が急に強くなったなと思っているうちにあっという間に吹雪になってしまいました。本当にこの急激な天候の変化が、谷川岳での遭難者が多い原因の1つなのだということを実感した山行でもありました。
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