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ゲーム攻略、読書感想文など。

銀英伝人物評68<カーテローゼ・フォン・クロイツェル>

2004年09月02日 11時58分22秒 | 銀英伝人物評
オープニングセール価格! 12/7(水)まで♪DVD 銀河英雄伝説 Vol.23 <送料無料>シェーンコップの隠し子。通称カリン。
ユリアンが地球へ向かう途中に立ち寄ったダヤン・ハーン基地で初登場。そのときユリアンは彼女の面影に既視感を感じた。同時に自分は彼女に嫌われているのではないかと漠然と感じる。
シェーンコップ自身は政府に逮捕されたヤンを救出しに行く途中でアッテンボローにその存在を語っているが、あまり興味はなかったようだ。
ちなみにワルキューレのパイロットとしての腕前はポプランからも誉められている。

自分と母を捨てたシェーンコップに対し憎しみを抱いており、そのとばっちりでユリアンも嫌われる。といっても彼女にとってユリアンとの出会いはインパクトが強かったようで、初陣となった回廊の戦いではなぜか脳裏にユリアンの姿を思い浮かべている。

シェーンコップとの初対面はイゼルローン再奪取作戦の直後で、この時の会話は刺々しい雰囲気の中、たいした収穫もないまま終わった。ポプランはこの2人の仲を修復しようと珍しく良識的な意見をシェーンコップにぶつけたりもするが、うまくいかない。ユリアンもこの2人の仲を修復させたいと願っていたが、ポプランでも無理なものを自分がどうにかできるわけないだろうと諦める。そしてカリン自身も若さゆえに自分の感情の整理がつかず、何度かユリアンと衝突した。

カリンとユリアンの仲に進展が見られるのはヤンの死後、ユリアンがイゼルローン共和政府軍の司令官となってからで、徐々にカリンが彼の精神的な支えとなっていく。またキャゼルヌ家の晩餐に一緒に招待されたりもしていた。

シェーンコップとの仲ははっきりと修復したわけではなかったが、シヴァ星域の会戦でブリュンヒルトに乗り込む準備中、彼らの前でシェーンコップへ肯定的な発言をする。そしてシェーンコップが戦死したのを知ると泣き出し、ユリアンに慰められた。

ここまではいいのだが、なぜかユリアンと一緒にフェザーンまで行き、まるで新婚旅行になってしまったのは「え?」という感じだった。まぁめでたしめでたしということになるのかな。

よく考えたら彼女の境遇はルパートに似ているのだが、男ではないので、ルパートのように父の超克を目指す必要がなかったのが幸いしたか。

銀英伝人物評67<スーン・スール>

2004年09月02日 11時31分14秒 | 銀英伝人物評
元々の名はスーン・スールズカリッター。このスールズカリッターという姓は大変奇妙なものらしく、かつて中学の卒業生総代として、彼の名が呼ばれたとき会場中が爆笑したというエピソードがある。士官学校ではフォークの同期。

ランテマリオ会戦前、ビュコックの副官ファイフェルが過労で倒れたため、その後任になる。ビュコックはスールズカリッターという姓をあっさりスールと略して呼んだため、本人もそれが気に入って後に改姓する。その後はこれといって活躍はないのだが…。

大親征が発布されたのを受け、ビュコックが司令部への復帰をするとこれを驚喜して迎えるが、ビュコックからは年齢を理由に戦列に加わるのを許されず、ヤンのもとへ行くよう言われた。以後はヤン艦隊の一員となった。

回廊の戦い終結後、ヤンらとともにラインハルトのもとへ講和に向かうが、途中地球教徒のテロに遭い、負傷。この事件での唯一の生き残りとなった。
その後もシヴァ星域の会戦に参加し生き残るが、特に語るエピソードはないかな…。

ヤン艦隊の中でもかなり影が薄い男。
なんか人物評というよりただの紹介になってしまったなぁ。

銀英伝人物評66<アンドリュー・フォーク>

2004年09月02日 11時10分08秒 | 銀英伝人物評
同盟軍准将。士官学校を主席で卒業した秀才だが、自分の実力を過大評価し、名声で上回るヤンを目の敵にしている。ロボスの抜擢を受け、第6次イゼルローン要塞攻防戦では総司令部作戦参謀として参加。

帝国領侵攻作戦はフォークが提案した作戦であったが、戦略上の目的がまったく不明瞭であったため作戦会議で諸提督から非難を浴びる。しかし、総司令官ロボスがこの作戦を支持していたため、作戦は実行された。この現状を苦々しく思っているシトレは、ヤンに早く力をつけてフォークのような輩を排斥するよう忠告した。
結局、作戦は補給線を軽視していたこともあり、帝国軍の焦土戦術の前に後退を余儀なくされてしまい失敗、フォーク自身はビュコックに罵倒されたのが契機となって転換性ヒステリーを発症。そのまま入院、予備役編入となった。

救国軍事会議にも名を連ねており、クーデターの一環で統合作戦本部長のクブルスリーを銃で撃つ。これは死には至らなかったが、クブルスリーに重症を負わせた。フォークはそのまま逮捕されて精神病院に強制入院される。

その後地球教によって拉致され、ド・ヴィリエに洗脳される。洗脳されたフォークは自分が同盟救国の英雄であり、ヤンを倒すことによって自分が同盟の救世主の座につけると思い込んだ。そして回廊の戦いが終結し、ラインハルトのもとへ講和に行くヤンを襲う。だが後からフォークを追ってきた帝国軍駆逐艦によって乗艦もろとも爆破され死亡。実はその駆逐艦の乗員こそが真の刺客で、フォークを倒したことでヤンらに帝国軍と信じ込ませるという手の込んだ作戦だった。

数多くの人物が登場する銀英伝の中でもろくでもない奴NO.1だろう。いみじくもド・ヴィリエが言った「恥多き人生」という言葉は彼の生涯をうまく表現していると思った。