今回は一年戦争の中編を。時間的にはU.C.0079 の9月からとなりますが、実はガンダムのアニメはこの時間から始まります。
【ガンダム始動】
アニメの第一話「ガンダム大地に立つ」はU.C.0079 9/18となります。じゃぁそれまでの話はなんだったのかというと、すべて設定資料や、後に制作された外伝等で明かされた話です。本当に芸が細かいというか、あたかも本当の歴史のように細かく出来事が作られているのはガンダムならではの芸当かもしれません。このようにアニメの過去にあたる歴史をきちんと作る手法は後のガンダムシリーズをはじめ、多くのアニメにも受け継がれていきます。
さて、サイド7の1バンチにおいて、完成したRX78-2ガンダムおよびRX-77ガンキャノンの最終テストが行われる予定でした。そしてすでにジャブローで完成されていた強襲揚陸艦ホワイトベース(以下WB)も入港していました。いよいよV作戦開始の時がきたのです。
ところがこれを宇宙攻撃軍のシャア・アズナブル少佐が察知、ザクⅡ3機でもってサイド7内に侵入し、奇襲をかけます。突如のザクの侵入にサイド7の住民はわれ先にとWBへ逃げ込みますが、その中でアムロ・レイという15歳の少年がガンダムのマニュアルを持って、ガンダムに乗り込みます。この時ガンダムは3機あったのですが、2機はザクによって破壊され、残りの1機にアムロは乗り込みました。なぜアムロがガンダムのマニュアルを持っていたかというと、彼の父テム・レイ技術大尉がガンダムの開発者だったからです。
さっそくガンダムを動かし、実戦へ。人類史上初のMS同士の戦いが始まりました。このガンダムの性能がいままでのMSの常識をはるかに凌駕するほどで、ザク2機があっという間に撃破され、シャアは撤退しました。
【WB隊】
サイド7での戦闘によりWBの指揮官をはじめ、クルーを多数失ってしまったWB隊は若干19歳のブライト・ノアを臨時の艦長として最寄の連邦軍基地であり、宇宙で唯一の連邦軍拠点であるルナツーに向かいます。このルナツーというのは大きな隕石をくりぬいて作られた基地で、地球と月の引力が引き合うラングランジュ・ポイント上に存在します。
WB隊の面子はガンダムを動かしたアムロを初め、お金持ちのお嬢さんのミライ・ヤシマ、ジオン・ダイクンの遺児という身分を隠しているセイラ・マス(シャアの妹)、アムロの幼馴染のフラウ・ボウ、ハヤト・コバヤシ、よくわからないカイ・シデンなどの面々が乗っていました。さらにサイド7から逃げ出したい民間人も大勢乗ってしまっているという大変な状態でした。
ルナツーについた直後、シャアの追撃を受けたWB隊はそれをどうにか撃退、ルナツーで連邦軍にWBなどの兵器を渡そうとしますが、基地司令のワッケイン大佐から地球へ行くよう指示されてしまいます。で、地球上の連邦軍の拠点にピンポイントで降下できればよかったのですが、そこでもシャアの追撃を受けてしまいました。
地球への降下は地面に対して垂直に降りると大気圏で空気との摩擦によって燃えてしまいます。そこである程度角度をつけて落下速度を落として降下しなければなりません。さらにピンポイントである地点に降下するとなると、綿密な計算がなければならないのですが、シャアの追撃のせいで完全に降下角度が狂ってしまいました。おまけにガンダムはWBに入りそこない、生身で降下することになってしまいました。
結果的にジオン勢力のど真ん中の北米に落下してしまったものの、ガンダムは無傷(ザクは燃え尽きた)で、あらためてガンダムの性能の優秀さが立証されました。
【地球】
北米ニューヤークにはデギン・ザビ公王の末子ガルマ・ザビがいました。ガルマに接触したシャアはWB隊の情報を与え、戦果をあげるよう唆します。このシャアとガルマは士官学校の同期で友人でもあるのですが、シャアにとってザビ家は父の仇。対してガルマは一言で言うとおぼっちゃんなため、シャアの企みが見抜けるわけがなく、ニューヤーク市の市長の娘と婚約したりしています。
このガルマ率いる機動部隊との戦いの前にWB隊は正式に連邦軍の一員として認められ補給も受けます。そしてガルマ隊と交戦しながら北上を続けたWB隊はニューヤークでの戦いでシャアの罠にはめられたガルマを戦死させるという大金星をあげました。これがシャアのザビ家に対する復讐だったのはいうまでもありませんが、シャア自身もガルマを守れなかったことを問責されてしばらくは前線から退きます。
この後WBは太平洋を渡りアジア大陸を西へ横断。ジオン最大の鉱物採掘基地である黒海沿岸のオデッサの壊滅作戦の参加に向かいます。
ところが、中央アジアで”青い巨星”ことランバ・ラル率いるMS部隊に補足されます。このランバ・ラルは新型MSのMS-07グフにのりガンダムを苦しめ、WB内が占拠される事態にまで陥ったり、ガンダムの装甲を深く傷つけたりと大善戦したのですが、ザビ家内の権力闘争のあおりでろくな補給を受けられなかったこと、セイラとランバ・ラルが顔見知りだったことなどが影響し、ランバ・ラル隊は撃破されました。
この後、WB隊はマチルダ・アジャン率いる補給部隊から、補給物資とガンダムの換装パーツGアーマーを受け取った直後、かつてルウム戦役でレビルを捕虜にした黒い三連星の襲撃を受けます。この黒い三連星も新型MSであるMS-09ドムに乗っていました。しかし、マチルダを犠牲にしながらも黒い三連星を撃破します。
そしてオデッサ作戦に参加。連邦軍はこの戦いに地球上の戦力の3分の1を投入しました。
11/7から11/9までの3日間がオデッサでの戦いにあたります。物量作戦とアムロの活躍もあり戦いは連邦軍の一方的な勝利に終わりました。そしてオデッサ基地の司令官マ・クベ大佐は宇宙に退却し、これによりアジアからヨーロッパにおけるジオン勢力は急速に衰退していくことになりました。残ったジオン戦力は主にアフリカでこの後数年にわたってゲリラ戦を展開することになります。
今回はここまで。
【ガンダム始動】
アニメの第一話「ガンダム大地に立つ」はU.C.0079 9/18となります。じゃぁそれまでの話はなんだったのかというと、すべて設定資料や、後に制作された外伝等で明かされた話です。本当に芸が細かいというか、あたかも本当の歴史のように細かく出来事が作られているのはガンダムならではの芸当かもしれません。このようにアニメの過去にあたる歴史をきちんと作る手法は後のガンダムシリーズをはじめ、多くのアニメにも受け継がれていきます。
さて、サイド7の1バンチにおいて、完成したRX78-2ガンダムおよびRX-77ガンキャノンの最終テストが行われる予定でした。そしてすでにジャブローで完成されていた強襲揚陸艦ホワイトベース(以下WB)も入港していました。いよいよV作戦開始の時がきたのです。
ところがこれを宇宙攻撃軍のシャア・アズナブル少佐が察知、ザクⅡ3機でもってサイド7内に侵入し、奇襲をかけます。突如のザクの侵入にサイド7の住民はわれ先にとWBへ逃げ込みますが、その中でアムロ・レイという15歳の少年がガンダムのマニュアルを持って、ガンダムに乗り込みます。この時ガンダムは3機あったのですが、2機はザクによって破壊され、残りの1機にアムロは乗り込みました。なぜアムロがガンダムのマニュアルを持っていたかというと、彼の父テム・レイ技術大尉がガンダムの開発者だったからです。
さっそくガンダムを動かし、実戦へ。人類史上初のMS同士の戦いが始まりました。このガンダムの性能がいままでのMSの常識をはるかに凌駕するほどで、ザク2機があっという間に撃破され、シャアは撤退しました。
【WB隊】
サイド7での戦闘によりWBの指揮官をはじめ、クルーを多数失ってしまったWB隊は若干19歳のブライト・ノアを臨時の艦長として最寄の連邦軍基地であり、宇宙で唯一の連邦軍拠点であるルナツーに向かいます。このルナツーというのは大きな隕石をくりぬいて作られた基地で、地球と月の引力が引き合うラングランジュ・ポイント上に存在します。
WB隊の面子はガンダムを動かしたアムロを初め、お金持ちのお嬢さんのミライ・ヤシマ、ジオン・ダイクンの遺児という身分を隠しているセイラ・マス(シャアの妹)、アムロの幼馴染のフラウ・ボウ、ハヤト・コバヤシ、よくわからないカイ・シデンなどの面々が乗っていました。さらにサイド7から逃げ出したい民間人も大勢乗ってしまっているという大変な状態でした。
ルナツーについた直後、シャアの追撃を受けたWB隊はそれをどうにか撃退、ルナツーで連邦軍にWBなどの兵器を渡そうとしますが、基地司令のワッケイン大佐から地球へ行くよう指示されてしまいます。で、地球上の連邦軍の拠点にピンポイントで降下できればよかったのですが、そこでもシャアの追撃を受けてしまいました。
地球への降下は地面に対して垂直に降りると大気圏で空気との摩擦によって燃えてしまいます。そこである程度角度をつけて落下速度を落として降下しなければなりません。さらにピンポイントである地点に降下するとなると、綿密な計算がなければならないのですが、シャアの追撃のせいで完全に降下角度が狂ってしまいました。おまけにガンダムはWBに入りそこない、生身で降下することになってしまいました。
結果的にジオン勢力のど真ん中の北米に落下してしまったものの、ガンダムは無傷(ザクは燃え尽きた)で、あらためてガンダムの性能の優秀さが立証されました。
【地球】
北米ニューヤークにはデギン・ザビ公王の末子ガルマ・ザビがいました。ガルマに接触したシャアはWB隊の情報を与え、戦果をあげるよう唆します。このシャアとガルマは士官学校の同期で友人でもあるのですが、シャアにとってザビ家は父の仇。対してガルマは一言で言うとおぼっちゃんなため、シャアの企みが見抜けるわけがなく、ニューヤーク市の市長の娘と婚約したりしています。
このガルマ率いる機動部隊との戦いの前にWB隊は正式に連邦軍の一員として認められ補給も受けます。そしてガルマ隊と交戦しながら北上を続けたWB隊はニューヤークでの戦いでシャアの罠にはめられたガルマを戦死させるという大金星をあげました。これがシャアのザビ家に対する復讐だったのはいうまでもありませんが、シャア自身もガルマを守れなかったことを問責されてしばらくは前線から退きます。
この後WBは太平洋を渡りアジア大陸を西へ横断。ジオン最大の鉱物採掘基地である黒海沿岸のオデッサの壊滅作戦の参加に向かいます。
ところが、中央アジアで”青い巨星”ことランバ・ラル率いるMS部隊に補足されます。このランバ・ラルは新型MSのMS-07グフにのりガンダムを苦しめ、WB内が占拠される事態にまで陥ったり、ガンダムの装甲を深く傷つけたりと大善戦したのですが、ザビ家内の権力闘争のあおりでろくな補給を受けられなかったこと、セイラとランバ・ラルが顔見知りだったことなどが影響し、ランバ・ラル隊は撃破されました。
この後、WB隊はマチルダ・アジャン率いる補給部隊から、補給物資とガンダムの換装パーツGアーマーを受け取った直後、かつてルウム戦役でレビルを捕虜にした黒い三連星の襲撃を受けます。この黒い三連星も新型MSであるMS-09ドムに乗っていました。しかし、マチルダを犠牲にしながらも黒い三連星を撃破します。
そしてオデッサ作戦に参加。連邦軍はこの戦いに地球上の戦力の3分の1を投入しました。
11/7から11/9までの3日間がオデッサでの戦いにあたります。物量作戦とアムロの活躍もあり戦いは連邦軍の一方的な勝利に終わりました。そしてオデッサ基地の司令官マ・クベ大佐は宇宙に退却し、これによりアジアからヨーロッパにおけるジオン勢力は急速に衰退していくことになりました。残ったジオン戦力は主にアフリカでこの後数年にわたってゲリラ戦を展開することになります。
今回はここまで。