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プログラマ視点でみたシリコンバレー シーズン3(2)

2019年01月28日 23時21分14秒 | テレビ番組
シーズン3の続きです。
ジャックが指揮をとるパイド・パイパーはますますリチャードの理想と離れていきます。。。


<ネタバレあり>

第3話「おとり作戦」

ジャックは”箱”を作ることをリチャードたち開発陣に命じます。
完成した箱はデータセンターに置かれ、エンジニアが1年間そこにメンテナンスのために常駐するというので、ばかばかしくなったギルフォイルは会社を辞めることにします。
リチャードは箱をやめてプラットフォームの制作に方針転換する説得をローリーに頼みます。リチャードの技術を買ってるローリーにしても、その技術がまったく生かされない箱の制作は容認できません。
しかし、箱を作らないならCEOを辞めるとジャック・バーカーに脅されてローリーは引き下がりました。リチャードをCEOから降ろしてまたすぐにジャックを降ろすのは会社が不安定になるからです。

会社を辞めるギルフォイルに各社からオファーがきます。
ヘッドハンティング会社に誘われてそのうちのひとつに顔を出してみると、待っていたのはリチャードの技術を盗んだエンドフレームでした。
盗み損ねた分をギルフォイルから聞き出すのが目的かと思いきや、フーリーのニュークリアス部門で働いていたエンジニアも加わったおかげで、ミドルアウトは完全に解析されていたことを知ります。

それを知り危機感を募らせるリチャードたち。
そこでアーリックのアイデアで、箱を作るふりをしてこっそりプラットフォームをつくる計画を立てます。
ギリギリまでばれなければ、いざ箱の代わりにプラットフォームが完成しても、ジャックは体裁を気にしてリチャードたちを罰せず、なし崩し的にプラットフォームを認めざるを得ないと計算したからです。
ひと晩かけて綿密な計画をたてたリチャードたち。

翌日、リチャードは出社したとたん、ケーブルに躓いて転んだはずみで、鞄の中に入れていた計画書が散乱し、ジャックの手にわたってしまいます。
こうして計画は出社わずか30秒で水泡に帰しました。


冒頭では、マリアントというデータセンター会社のサーバールームが舞台になっていますが、実際のサーバルームはすさまじい冷却風が吹いていて、大声をださないと全然会話ができません。
さすがにドラマなのでそういった騒音はでてませんが、現場を知ってる人間としてはちょっと違和感を感じました。
”箱”のことをアプライアンスと表現しているセリフがありますが、アプライアンスとは特定の機能に特化した製品(家電など)を指します。ここではデータストレージを意味していると思われます。



第4話「マリアント・データ・ソリューション」

箱をつくるふりをするという計画を知ったジャックは激怒します。
しかも箱についてはすでにマリアント社との契約が進行しており、10週間後にはプロトタイプを見せる約束となっています。
しかし、リチャードは、自分たちをクビにしたらミドルアウトの開発者はいなくなり、契約は履行できないと静かに反論します。そこで妥協案として最低限のスペックを満たすプロトタイプの開発までは行い、それが完成したらすぐにプラットフォームに取り掛かるということになりました。
嫌々箱の開発に取り掛かるリチャードたちでしたが結局要求スペックをはるかに超えるプロトタイプを作り上げました。
しかし、ジャックはマリアント社が別の会社と契約を結んだために箱の計画は中止と告げます。それを聞いたリチャードは競合他社の倍以上のスペックを誇る自分たちの箱なら契約を取り戻せると自信をみせ、ジャックとともに再交渉に向かいます。

ギャビンは、遠ざけようとしたデンポックのアドバイスを契機に大胆な方針転換を発表します。

アーリックは新しく面倒をみようとしたエンジニアが他のインキュベータのところに行ってしまったため、そこに怒鳴り込みに行きます。しかしそこにいたのはビッグヘッドでした。
ビッグヘッドは巨額の退職金によって豪邸に住めるようになり、空いた部屋を他人に無料で貸し始めた結果、無自覚のうちにインキュベータと同じことをしていたのです。
対抗意識をむき出しにするアーリックでしたがすぐに気が変わり、ビッグヘッドと手を組みベンチャー・キャピタルを起業することにしました。

マリアント社との再契約について、取締役会で動議がかけられました。全員が契約について賛成ムードでしたがモニカが待ったをかけます。
契約書ではマリアントへ5年間の独占販売をする見返りで3倍の値で購入してもらえる一方、箱に使われているアルゴリズムも5年間の縛りを受け、別の製品に使えないことになっていたからです。
それに対しジャックは、箱の販売による数字(売上見込み等)を出した自分の主張はローリーも反対できないはずだと主張し、ローリーも認めます。しかし採決ではリチャード、アーリック、そしてモニカも反対票を投じたため契約は否決となりました。
ローリーは翌日にモニカを別の人に代えて再度採決することを決定します。モニカもそれはわかっていましたが、かつてリチャードのCEO解任に賛成したとき、自分が取締役として残ることでリチャードの力になれる、といった約束をここで遂行したのでした。

その晩、ギャビンからリチャードへ電話がかかってきてニュースを見ろと指示してきました。
フーリーニュースを見ると、フーリーがエンドフレームを2億5千万ドルで買収したという記事がでていました。ギャビンはニュークリアスで失敗した圧縮技術の開発を買収で解決したのでした。
それを聞いたアーリックは大笑いします。採決の時、ジャックはプラットフォームが数字を出せない点を責めていましたが、ギャビンがミドルアウトのアルゴリズムに値をつけたのです。
その値段は箱の販売による利益よりも遥かに高額です。これで再採決はなくなり、間違いなくマリアントとの契約は否決となります。

翌日、ジャックの悔しがる顔を見るのを楽しみにしながら出社すると、CEOの席にはローリーが座っていました。ジャックはCEOを下され、しばらくはCEOは空席にするとのことでした。