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ゲーム攻略、読書感想文など。

【マンガ100選】その1 キン肉マン

2006年06月24日 01時48分43秒 | マンガ100選
たまにマンガのことを書いているが、せっかくなので暇つぶしに自分が好きなマンガを100冊選んで見ることにした。

『キン肉マン』
作者:ゆでたまご

ストーリー:
主人公はキン肉星からやってきたダメ超人・キン肉マン。実はキン肉星の王子なのだが、赤子の時にブタと間違えられて親に捨てられる。以来田園調布のあばら家に住み、近所の子供たちからいじめられるようなうだつのあがらない超人である。
転機は超人オリンピック。最強の超人を決めるこの祭典に出場したキン肉マンは予選を突破し、本戦のトーナメントも勝ち進み、決勝戦で前回の優勝者ロビンマスクを破り見事優勝した。次の超人オリンピックでも決勝戦でロビンマスクの弟子であるロボ超人ウォーズマンを破り見事連覇、押しも押されもせぬ地球最強の超人に成長する。
だが突如現れた7人の悪魔超人との戦いではかつてのライバルたちがキン肉マンと共に戦い、ここから正義超人たちとの結束が生まれ、続く悪魔六騎士、悪魔将軍も破り、地球の平和を守った。
さらに超人タッグトーナメントでも、一時は悪魔超人によって正義超人の友情は引き裂かれるが、最後は友情の力で見事難敵・完璧超人を破り優勝。
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そして正式にキン肉王家の大王の座を継ぐことになったのだが、そこに本物の王子を名乗る5人の超人が出現。多くの超人を巻き込んだキン肉星王位争奪戦が始まった。しかしここでも正義超人の友情によって最後はキン肉マンが優勝しキン肉王家の大王の座を継いで大団円を迎えた。

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感想:
20代後半から30代のマンガ好きなら子供の頃に必ず読んだであろう、超有名マンガ。ミナミも小学生の頃にはまった。ジャンプのモットーである「友情・努力・勝利」を地でゆく正義超人たちの活躍に感動し、作者のいい加減な後付設定と矛盾だらけのストーリーに笑い、人気超人同士の戦いに血湧き肉踊った。この影響で、子供の頃は漫画家になることを夢見ていた。
また、キン消しもはやり、社会現象に近いブームとなった。現在連載しているⅡ世でも、当時の場面がよく使われ、そのたびに懐かしくなる。

好きな超人はブロッケンJr.。まぁ外見がかっこいい、という以外にぱっとしない超人なのだが、彼が活躍した王位争奪戦は全ストーリーの準決勝・ソルジャーチームVSフェニックスチーム戦は白眉である。
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感動した場面は王位争奪戦の決勝でロビンマスクが預言書を燃やされて消えた場面。最後のタワーブリッジとその直後の消える瞬間が劇的過ぎ。
このマンガで最も不遇なのはテリーマンだろうか。キン肉マンとのタッグマッチこそ無敵に近いが、シングルマッチではスカイマン、ザ・魔雲天しか倒しておらず、アシュラマン、キング・ザ・100トンとは引き分け、モーターマンのようなザコに負けてしまっているのだ。挙句の果てにはキン肉星王位争奪戦のクライマックスにはメンバー登録すらされていない。これでは息子のキッドが父の二の舞になるまいと意気込んでしまうのもうなづける。
逆に王位争奪戦で株を上げたのはロビンマスク。マリポーサ、パルテノン、マンモスマンという強豪を破っている。その余光が息子のケビンにも及んでいる。
余談だが、Ⅱ世の超人オリンピックで、ケビン優勝直後、キン肉マンとロビンが揃って出てきた場面は感動した。

太臓もて王サーガ

2006年06月14日 01時04分44秒 | 読書感想文
最近のジャンプで一番気に入ってるマンガ。

太臓もて王サーガ(1) 太臓もて王サーガ(2) 太臓もて王サーガ(3)

作者の前作『無敵鉄姫スピンちゃん』もかなり気に入っていたのだが、あっさり打ち切りになってしまい、ショックだったのだが、今回は順調に連載が続いている。

無敵鉄姫スピンちゃん

ひたすらパロディギャグのオンパレードのマンガで、リアルタイムでジャンプを読んでないとわからないパロディや、昔のマンガのパロディなど、ごちゃごちゃ混じっている。つまり小学生などにはあまり受けがよくなさそうなのだが、ミナミは作者と同年代で、ジャンプも毎週買ってるからかなりはまる。

ストーリーは”間界”の王子にも関わらずまったく女にもてない主人公・太臓が”実会”=人間界にやってきてハーレムランドを作ろうと悪戦苦闘するギャグマンガ。太臓もそうだが、周りの脇役もキャラがたっているのが面白さの秘訣か。
太臓の付き人でありながら、実は太臓をいじって面白がる悠。間界領事の肩書きを持ち、美女だが究極のサディストのあいす。不良のはずなのに太臓と悠が起こす騒動に巻き込まれる突っ込み役の宏海。あいすに一目ぼれし、太臓に負けない変態の真白木。ジョジョマニアで姿からセリフまでジョジョづくしの麻仁。

単行本はおまけページが充実しているのでついつい買ってしまった。とりあえず今はジャンプを買ったら最初に読むマンガになってる。

読書感想文【チーム・バチスタの栄光】

2006年06月02日 01時38分35秒 | 読書感想文
第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。以前に感想文を書いた「サウスポー・キラー」も同じ賞。
本屋で見かけるたびに気にかけてたのだが、たまたまドラマ「医龍」でバチスタ手術のネタをやっていたので思い切って買ってしまった。

チーム・バチスタの栄光

タイトルの「バチスタ」とは「左室縮小形成手術」、通称「バチスタ手術」のことを指している。この手術は肥大した左心室の心筋を切除して小さく作り直すという術式。創始者の名をとってバチスタ手術と呼ばれる。
「チーム・バチスタ」とは作中に登場する東城大学医学部臓器統御外科の桐生助教授率いる、バチスタ手術専門のチームを指している。

ストーリー:
東城大学医学部神経内科の万年講師・田口公平はある日、高階病院長から呼び出される。用件はチーム・バチスタに医療過誤の疑いがあるため、その内部監査をしてほしいという辞令。
この病院には、結成以来26連続成功という奇跡的な成功率を誇るチーム・バチスタが存在しているのだが、27、29、そして最新の30症例目で失敗、すなわち患者を死なせてしまっていた。しかし成功率6割といわれるバチスタ手術において、9割の成功率は問題ないように思える。だがチームを率いる桐生助教授自ら内部監査を高階病院長に直訴したため、内部監査に田口に白羽の矢が立ったのだ。しかも3日後にはマスコミが注目するオペが待っていた。それまでにチーム全員の事情聴取を行い、3日後の手術には立ち会わなければならない。

田口は出世街道から自ら降り、不定期愁訴外来、通称愚痴外来を受け持っている。それは、すでに治療が済んでいるにも関わらず病院に通い続ける患者を受け持ち、ただひたすら患者の話の聞くだけという変わったセクションだった。

田口は早速チームの聴取を開始。だが、プロの目からみても原因がわからない術死を、15年間も外科から離れていた田口に見抜けるわけがなかった。そして3日後の手術。これは無事成功に終わった。特に変わった様子も見られず安堵するチームと田口。だが32例目。術死が起こった。田口は自分の手に負えないと悟り、高階病院長にリスクマネジメント委員会の招集を提案する。
そこに厚生労働省大臣官房秘書課付技官の肩書きを持つ白鳥圭輔が、高階の招聘により調査に乗り込んできた。


感想:
最初から最後まで一気に読ませる面白さだった。前半は田口がチーム・バチスタの面々を聴取が何気に読ませる。また、田口の性格・セクションなどの由来も面白い。「白い巨塔」もそうだが、やはり大学病院というのは権力闘争の場なんだな、というのを認識させられる。そして前半最大の山場は31例目、アガピの手術シーン。専門用語ばかりでわけがわからないが、とにかく興奮する。特に、手術中止めていた心臓を、術後に再び動かすシーン。このときに心臓が動くかどうかで手術の成功・不成功がわかるので、非常に緊張感がある。
後半は白鳥の登場で一気ににぎやかになる。この白鳥、簡単に言うと奥田英郎作品の伊良部にそっくりなのだ。ただし白鳥はロジカル・モンスターの異名をとり徹底的に論理的に相手を論破するタイプ。その過程で相手を平気でバカにする。田口も何度となく白鳥にけなされる。
そして白鳥がチーム全員を再聴取するシーンも圧巻。容赦なく相手を犯人扱いにしたりするので修羅場になる。
だが結局はすべてを見抜いていた白鳥が見事な手際で事件を解決してしまう。シリーズ化してほしくなるくらい白鳥のキャラは面白い。
あえて重箱の隅をつつくような感想を言うと、最後の方の後日談はちょっと余計だった気がする。なんか妙に爽やかにまとめようとしすぎではないだろうか・・・。
また、謎解きは、犯人当てが終わったあともささやかな伏線の回収がいくつかあるのだが、最後の最後に大どんでん返しがあったらもっと面白かった。

キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編

2006年06月01日 01時54分55秒 | Weblog
最近コンビニで衝動買い。

キン肉マン2世究極の超人タッグ編(01) キン肉マン2世究極の超人タッグ編(02) キン肉マン2世究極の超人タッグ編(03)

このタッグ編がとにかく熱い。ミナミは子供の頃にもろにはまった世代なので、Ⅱ世も時々読んでいたのだが、タッグ編に入ってから買わずにいられなくなった。というのも、かつての「夢の超人タッグマッチ編」の同時代の設定で、新旧の超人が入り乱れて戦うからだ。

なんでそんなことになったか、というのは説明がいる。かいつまんで説明すると、、、

悪行超人の変異種、時間超人サンダーとライトニングが、地球の征服をもくろみ、一度しかできないタイムスリップを敢行して、かつての超人タッグトーナメント終了後、疲労困憊した正義超人たちの隙をつきロビンマスクを殺害したことに始まる。21世紀のケビンはそのために体が徐々に消えていってしまう。

バック・トゥ・ザ・フューチャーを見た人ならぴんとくると思うが、ロビンが死ぬことによって、未来の息子、ケビンが消滅する自体になった。解決策はただひとつ。タイムマシンで過去に遡ってロビンが殺されるのを防ぐしかない。
ミートとその祖先であるムサカの知恵により、タイムマシンを作った新世代超人たちはロビンが殺されるまさにその直前の1983年5月1日にタイムスリップ。それはまさにタッグトーナメントで優勝したニュー・マシンガンズがトーナメントマウンテンの頂上に刺さるトロフィーを引き抜こうとしていた時だった。

この時点でかつての伝説超人たちの若かりし頃、もとい初代キン肉マンの時のキャラが勢ぞろいで登場する。なんとも懐かしい限りだ。

で、ロビンは殺される寸前でどうにか救出成功。
その後新世代超人たちは、テリーマンやジェロニモ、ブロッケンJrらの若々しい姿を見て感動する。が、未来から来たと称する時間超人をはじめ、新世代超人たちを、かつてのアイドル超人たちは認めない。とにかく胡散臭いやつらだとしか思わないのだ。
意外な自体にとまどう新世代。その隙にしつこく時間超人たちがロビンを殺そうとしたのでキン肉万太郎が止めに入った。が、その拍子に(なぜか)その場にいたロビンの夫人のアリサが犠牲になった。瀕死の重傷を負ったアリサは病院に運ばれたが、これで余計に話しはこじれ、ケビンの体は徐々に消滅していく。

なんというか、キン肉マンたちの飲み込みの悪さに歯がゆくなってしまう展開。しかもアリサがかわりに犠牲になるって無理ありすぎな展開なんだが。

しかも肝心の優勝トロフィーが引き抜けない。委員長いわく、現時点でニュー・マシンガンズがこの中で最強とはいえないからなんだそうだ。そこで3日後に再びタッグトーナメントが開催される運びとなってしまう。

…ってたった3日しかインターバルなしかよ、と突っ込みたくなるのだが、特にそこらへんは異論が挟まれないのが不思議。

かくしてアイドル超人、新世代超人、時間超人たちが入り乱れてのタッグマッチが行われるのだが、やはり目玉は新旧正義超人対決。この時点で古くからのファンは血沸き肉踊ってしまう。

しかし困ったことに1983年当時は、21世紀の通貨が通用しない。そのため食事ができない。そこに手を差し伸べたのはミートだった。実は21世紀のミートがテリー・ザ・キッドにもたせたメガネの力によって、21世紀のミートの記憶がすべて20世紀ミートに同期化され、すべての事情を理解したミートが新世代超人たちの参謀となることになったのだ。

ここの見所は同期化メガネをつける場面。ミートの脳に王位争奪編、万太郎との出会い、その後のⅡ世の歴史が流れ込む場面が数ページにわたって続く。

その後、驚くべき事実が判明。実は優勝トロフィーの土台の下には、食べれば完全無比な超人になれるという球根が付着しており、時間超人たちの真の狙いはその球根にあったのだ。しかし、その球根をアリサに食べさせればアリサも回復する。とにかく優勝するしかない、という状況の中、新世代超人たちの間にわずかにヒビが入る。スカーフェイスは野心を覗かせ、ジェイドとタッグを組むことに。テリーは万太郎と組むと父の二の舞になると思い、なんとロビンマスクと組む。実はロビンだけは、妻のアリサしか知らない、息子の名前=ケビンをテリーが口走ったために、テリーを信用したのだ。
他に、イリューヒンはバリアフリーマンとコンビを組むことが決まった。パートナーがいない万太郎の前に、なんと21世紀からこっそりタイムマシンに乗ってやってきたネプチューンマンが現れる。そしてネプチューンマンはセイウチンをパートナーに指名。セイウチンの資質を見抜いていたのだ。が、正義超人に目覚めたはずのネプチューンマンの狙いはやはり球根。

パートナーが見つからず困った万太郎はニセ超人ショーの興行をやっていたカオスという男に目をつけ、彼が住んでいる孤児院まで訪れる。そこで凛子の手助けもあってカオスをパートナーに説得することに成功した。

見所はカオスの部屋。すさまじい超人オタクであるカオスの部屋にはキン消しはもちろんのこと、よっぽどのマニアじゃないとわからないようなグッズがたくさんある。特にツボにはまったのはスカイマンのオーバーマスクとモンゴルマンが肉襦袢を脱ぐ写真とタイルマンのタイル。他にも初期キン肉マンの頃の絵が飾ってあったりする。
このカオス、本人は人間と名乗っているが実は超人である伏線があっちこっちに張られている。

で、タッグトーナメント当日。大会参加は12チームなのだが、それを超える数のチームがエントリーした。中でも2000万パワーズの参戦は衝撃的。それにネプチューンマンの参戦。死んだはずのネプチューンマンの登場に、アイドル超人たちは驚くが、復活して未来からきたという説明にようやくタイムスリップの話を信じるキン肉マンたち。
そして万太郎のパートナーはキン肉マングレート。もちろんグレートはカメハメ、テリーマンと受け継がれたのは周知の事実なので、三代目グレートの正体は誰なのかという点に注目が集まる。種あかしは、そのままの姿ではエントリーは難しいとふんだ万太郎が、カオスのコレクションの中にあったグレートのマスク(本物)をかぶせたもの。テリーマンがクロス・ボンバーでマスクをはがされた時、風で流されて試合観戦していたカオスが手に入れたのだ。

という感じでネプチューンマン、グレートなど、かつてのタッグマッチ編のエッセンスを交えて話は展開していく。