ほたる農園家の玄関前にアケビ棚を設えてある。
例年だと、5月連休頃が満開ですが今年は、
4月中旬から満開状態になり今は花が終わりの様相になってしまいました。
うっかりしていて、人口受粉の適期を逃してしまいましたが、
まだ部分的に雌しべの柱頭が光っているのがあったので、
なんとか受粉作業をすることができました。
山野に自生する三つ葉アケビとちがって、
紫水晶アケビは花柄が大きいですから、
春の花見も楽しめます。
アケビ棚
下の画像が紫水晶アケビの雌しべの柱頭
この柱頭の先端部が粘液で光り、ねばねばしていないと雄しべの花粉が付かず受粉してくれません。
写真の画像でお分かりのように、殆んどの柱頭部が光っていません。
ほんの1~2本、わずかに光っている部分を見つけて受粉して貰いました。
こちらが、近隣の山すそで見つけてきた、三つ葉アケビの雄しべ
人工受粉と言いますけど、私の方法はすごく原始的です。
雄しべを幾つか摘み取ってきて、
雄しべの葯(やく)の先端を、雌しべの柱頭部に接触させてやるのです。
葯の先端部に花粉が付いているのですが、
早すぎると花粉が成熟していないし、
遅すぎると花粉が飛び散ってなくなってしまっています。
手のひらの上で、雄しべを軽く振ったとき手のひらに紫の花粉が散らばる状態が適期の雄しべです。
雌しべの適期に、適期の雄しべを見つけるのに毎年苦労しています。
受粉の時期は、アケビ弦の剪定(新梢の剪定)の時期でもあります。
これをやらないとたちまち、アケビ棚は藪(やぶ)になってしまいます。
剪定の余禄は、アケビの新芽を摘み取ってお浸し、ゴマ和えにして野趣を楽しむことです。
この日は、ゴマ和えでした。
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