2015年1月にに散策した江戸六地蔵の品川寺(ほんせんじ)を江戸名所図会めぐりで再構成しました。私の彩(いろ)「江戸名所図会」大人の塗り絵より。
山門です。
手前に六地蔵があります。
★ 江戸六地蔵尊は、宝永5年(1708年)江戸深川の地蔵坊正元が江戸庶民から寄進を募り、十年かけて造立した地蔵菩薩を江戸の出入り口6つの主要街道に安置しました。
地蔵坊が難病にかかった時に地蔵祈祷によって全快したことから京都の六地蔵にならって病気の平癒や開運を祈願したとされています。寄進者の名前は台座などに刻まれています。
刻銘によれば鋳造したのは神田鍋町の鋳造師 太田駿河守正義。像の高さはいずれも270m前後で、街道筋の境内に露座し、旅人や町民の安全を見守っているやさしい大きな姿が印象的です。
宝永五年(1708)建立、座高2.75m品川寺には、その第一番、東海道の尊像として、「天下安全、仏法繁栄、衆人快楽」の祈願のもと奉安されています。また菩薩像の全身と台座には、造立のために喜捨した人々の名前が刻まれています。江戸名所図会より
江戸名所図会にも六地蔵が描かれています。品川寺の前の通りは東海道になります。本堂
★ランドマーク品川寺:真言宗醍醐派の品川寺は、海照山普門院と号し、真言宗醍醐派の別格本山です。品川寺の創建年代は不詳ですが、当初金華山大円寺と称し、弘尊が承応元年に中興開山しました。戦国時代、兵火により焼失しましたが、海照山普門院と改称して復興しております。江戸三十三観音霊場31番霊場、東海三十三観音霊場21番札所、東海七福神の毘沙門天となっている他、山門前には江戸六地蔵の一つが安置されています。
★大梵鐘(国指定重要美術品)
品川寺の大梵鐘は、洋行帰りの梵鐘として有名で、慶応年間何らかの理由によって海外に持ちだされたものが、数奇な運命をへて、スイスのジュネーブにあるのが見つかり、昭和5年に、ジュネーブ市より返還されました。地元では、「あてにならない鐘が帰ってきた」ということで、鐘と金をかけて、「あてにならない金が返ってくる」、「かねかえる」と縁起をかつぎ、多くの方が除夜の鐘をつきに訪れます。
またこの鐘の縁で、昭和5年より品川寺と鐘があったジュネーブ市アリアナ美術館との友好が始まり、平成元年に返還60周年を記念して、品川寺、品川寺檀信徒、品川区有志の方々により同方の梵鐘がジュネーブ市へ寄贈され、品川区とジュネーブ市が友好都市の締結を行いました。
梵鐘が取り持った不思議な縁で、品川区とジュネーブ市が友好都市となり、「縁を取り持つ鐘」としても有名です。
神変大菩薩 (役の行者石造)
弁天堂(弁財天・聖徳太子像)
弁財天
聖徳太子像
イチョウの樹(品川区認定天然記念物二号) 樹齢600年
十三重塔
弘法大師修行像
金生七福神
庚申供養塔2基ありますがこれは2メートルもある大きなもので、廷宝8年(1680)に造られた自然石。
奥にはもう1基、高さ76センチメートルで、正面に「庚申堵」の文字とその下に三猿が刻まれているものがあります、寛政7年(1795)造立。
宝篋印塔