政府の平和プロセスのための“賢人”リストに有名人がずらり

４月４日　クルド問題解決へ一般の理解を促すために、７つの地方から“賢人”を選んで委員会を組織し、平和プロセス推進のために努力してもらうというエルドアン首相の構想は３月３１日の頁でご紹介しましたが、その“賢人たち”に有名人たちが大勢選ばれました。

大勢のジャーナリストの他、有名俳優、歌手、学者、実業家と多彩です。
「賢人リストの中の６３人の有名人は、エルドアン首相が慎重に選びました」とビュレント・アルンチ副首相は言っていますが、首相って芸能界にも強いのかしら？　

　

オルハン・ゲンジェバイさんとアルズハン・ドーアン・ヤルチンダーさん

　

ヒュルヤ・コチイーイトさんとラーレ・マンスルさん

　

ムラト・ベルゲさんとカディル・イナヌルさん

クルド問題の平和的解決のために、“賢人たち”にアクティヴな役割を担ってもらうというのがエルドアン首相の考えです。
有名人の中には俳優のカディル・イナヌルさん、ラーレ・マンスルさん、ユルマズ・エルドアンさん、ヒュリヤ・コチイーイトさん、ミュージシャンのオルハン・ゲンジェバイさん、ドーアンＴＶホールディングスの女性会長アルズハン・ドーアン・ヤルチンダーさん、有名な学者のムラト・ベルゲさん等々もいます。

７つの地方を代表する“賢人たち”の７つのグループは、それぞれ会長、副会長，書記を置き、オピニオン・リーダーとのミーティングやシンポジウム、パネル等を開催してクルド問題の一般の理解を深めるために努めます。この仕事は約１か月を目標にしています。

「イスラエルの補償金はハマスと聖戦に寄付する」犠牲者家族の１人

人道支援船マーヴィ・マルマラ号襲撃に対してイスラエルが謝罪し、９人の犠牲者の家族に対する賠償金が支払われることになったのは、この頁でお知らせしましたが、家族の１人が「賠償金はハマスとイスラムの聖戦に寄付する」と今日、記者団に語りました。

　Hurriyet

「賠償金は１リラも要らない。ハマスに寄付する」と言ったのは活動家のメフメット・トゥンチさん。自身も襲撃された船に乗っていました。
「友人たち９人はイスラエルの“国際法に違反した”襲撃で命を落としたのです」

トゥンチさんの弁護士、アブドゥラ・デミレルさんは、イスラエル政府は歴史上、初めて謝罪した、これは“大きな進展”だと言いました。

ビュレント・アルンチ副首相とアフメット・ダウトオール外相は４月２日、マーヴィ・マルマラ号の犠牲者の家族をディナーに招待しました。席上、大臣たちは家族たちに、トルコとイスラエルはやっと和解できた、これはマーヴィ・マルマラの犠牲に対するイスラエルの謝罪から始まったことだと語りました。

・・・保証金がきちんと家族に支払われるといいですね。

「ギリシア・キプロスの危機は島の分断終結のチャンス」ギュル大統領

４月３日、ギュル大統領は訪問先のリトアニアで、「ギリシア・キプロスの財政危機は、南北に分断されているキプロス島を統合する“重要なチャンス”と見るべきだ」と語りました。

　Hurriyet

リトアニアの首都ヴィリニュスで歓迎式典中のトルコのギュル大統領

「南キプロスはいま重大な経済危機にあります。これは重要なチャンスと見るべきです。なぜなら、島が統合されたら、大きな経済的可能性が生じるでしょうから」とギュル大統領は言いました。

「島にはいくつかの規制や禁止令があります。わが国はこれらをすべて取っ払って、前進のための新しい空気をつくることを奨めます」と大統領は言い、「私のメッセージが理解されることを望みます」と付け加えました。

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