4月15日 イスタンブールのヨーロッパ側に大きな島をつくるというイスタンブールの“クレージー運河”プロジェクトを、今週、政府の高等計画委員会が調印したと、アリ・ババジャン副首相が発表しました。
このプロジェクトは、2011年の選挙キャンペーン中に、エルドアン首相が自ら“きちがい”プロジェクトとして発表したものです。
このプロジェクトは、2011年の選挙キャンペーン中に、エルドアン首相が自ら“きちがい”プロジェクトとして発表したものです。

赤い点線に運河をつくり、いまボスフォラスを通過しているタンカーなどを通らせ、運河にはいくつかの橋を架けるという構想です。
ババジャン副首相はアンカラの討論会で、運河プロジェクトのためには、いくつかの道路の道筋を変え、運河に橋を架ける必要があると話しました。
「このプロジェクトは、最初は私たちも実現可能か疑いを持ちましたが、いまは現実の計画として考えています。
計画と準備は慎重に行なわなければなりませんが、これができれば、海上交通がらくになり、危険な荷を積んだタンカーがボスフォラスを通過することもなくなります」
ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、11日、入札の準備は工事が始まる前に終わるだろうと記者団に語りました。
計画によれば、運河の長さは45~50キロメートルで、マルマラ海と黒海を結びます。
運河の幅は深さ25メートル、幅は150メートル。
ボスフォラスを通過する危険なタンカーを運河に移し、ボスフォラスを安全な水路にするのが目的だと、政府は言っています。
「このプロジェクトは、最初は私たちも実現可能か疑いを持ちましたが、いまは現実の計画として考えています。
計画と準備は慎重に行なわなければなりませんが、これができれば、海上交通がらくになり、危険な荷を積んだタンカーがボスフォラスを通過することもなくなります」
ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、11日、入札の準備は工事が始まる前に終わるだろうと記者団に語りました。
計画によれば、運河の長さは45~50キロメートルで、マルマラ海と黒海を結びます。
運河の幅は深さ25メートル、幅は150メートル。
ボスフォラスを通過する危険なタンカーを運河に移し、ボスフォラスを安全な水路にするのが目的だと、政府は言っています。

このプロジェクトに同調しているイエディテペ大学のメスット・ジャシュン教授は、この計画は黒海沿いとマルマラ海をクリーンに保つのに役立つかもしれないと言っています。
「イスタンブールの人口は増えつづけ、2000万に達するでしょう。運河のそばが市民の居住エリアになれば、人口増加にも対応でき、また、歴史的旧市街の中心に新しいビルを建てることも禁止できます」と、ジャシュン教授は言っています。
イスタンブール市北部では、黒海岸を候補にしている第3空港の他、大きなプロジェクトが進められます。
ボスフォラスの第3橋も、市の北部でヨーロッパとアナトリアを結ぶでしょう。
政府は2020年のオリンピック開催も考慮して、プロジェクトを進めています。
ジャシュン教授は、環境・都市化相と運輸相に、このプロジェクトは市の北部の緑と自然を損なわぬよう慎重に行なわれるべきだと進言しています。
「プロジェクトに関わるエリアの不動産所有者の保護にも配慮しなければなりません」
このプロジェクトを歓迎しな人々もいます。建築会議所のミュジェラ・ヤプジュ会長は「このプロジェクトはイスタンブールの緑と水域を損なうリスクがあります。住民のためというより、経済問題を解決するための計画でしょう」と批判的です。
「イスタンブールの人口は増えつづけ、2000万に達するでしょう。運河のそばが市民の居住エリアになれば、人口増加にも対応でき、また、歴史的旧市街の中心に新しいビルを建てることも禁止できます」と、ジャシュン教授は言っています。
イスタンブール市北部では、黒海岸を候補にしている第3空港の他、大きなプロジェクトが進められます。
ボスフォラスの第3橋も、市の北部でヨーロッパとアナトリアを結ぶでしょう。
政府は2020年のオリンピック開催も考慮して、プロジェクトを進めています。
ジャシュン教授は、環境・都市化相と運輸相に、このプロジェクトは市の北部の緑と自然を損なわぬよう慎重に行なわれるべきだと進言しています。
「プロジェクトに関わるエリアの不動産所有者の保護にも配慮しなければなりません」
このプロジェクトを歓迎しな人々もいます。建築会議所のミュジェラ・ヤプジュ会長は「このプロジェクトはイスタンブールの緑と水域を損なうリスクがあります。住民のためというより、経済問題を解決するための計画でしょう」と批判的です。
“皇子たちの島”のトロツキイの家が博物館になる
ロシア革命のリーダー、レオン・トロツキイが、1929~1933年の亡命中、イスタンブールの海岸から数マイルの“皇子たちの島”の最大の島ビュユックアダに住んでいたことをご存じでしょうか。

アラプ・イゼット・パシャ邸として知られるこの家は、伝統的な木造家屋ですが、昨年、取り壊しの危機にありました。家の所有者がこのエリアを更地にするために家を取り壊す許可を申請したのです。
イスタンブール市の文化保護委員会は2月、この申請を却下しました。
長年、放置されてきたこの家は、今年の市の土地収用計画で査定されることになりました。ゴーサインが出れば、この家の博物館改造工事が始まるでしょう。文化省は2011年から博物館化を構想していました。
トロツキイは彼の代表作「ロシア革命」をこの家で書きました。
彼のかつての隣人は、彼が家の前で釣りをしていたのを覚えていると言っています。
イスタンブールを去ったトロツキイは、メキシコに移住し、有名な画家ディエゴ・リヴェラの家に暮らしていましたが、1940年、スターリンの命令で暗殺されました。
イスタンブール市の文化保護委員会は2月、この申請を却下しました。
長年、放置されてきたこの家は、今年の市の土地収用計画で査定されることになりました。ゴーサインが出れば、この家の博物館改造工事が始まるでしょう。文化省は2011年から博物館化を構想していました。
トロツキイは彼の代表作「ロシア革命」をこの家で書きました。
彼のかつての隣人は、彼が家の前で釣りをしていたのを覚えていると言っています。
イスタンブールを去ったトロツキイは、メキシコに移住し、有名な画家ディエゴ・リヴェラの家に暮らしていましたが、1940年、スターリンの命令で暗殺されました。
