トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

シリアの誘拐犯はトルコ人記者を「細切れにする」と脅した

2014年01月07日 | 国際
1月8日 トルコ人ジャーナリスト、ビュンヤミン・アイギュンさんを捕らえたアルカイーダ関連の誘拐犯は、彼を「名誉ある処刑として、細切れにしてやる」と脅したそうです。
ミリエット紙のフォトジャーナリストのアイギュンさんは、誘拐後40日後に解放され、「国家情報機関(MIT)」の特別部隊のメンバー8人とともに、ハタイ県のジルヴェギョジュ国境ゲートを通って帰国しました。

 Hurriyet
アイギュンさんの周囲にいるのは誘拐犯ではなく、彼を救出して、トルコの特別部隊に引き渡した「シリア自由軍」のメンバーです。


捕らえられて20日後、誘拐グループの中の“カディ”(ムスリムの裁判官)とされている人物が、彼の処刑を決めたそうです。
「彼は一斉射撃か、切り刻むかの死刑を宣告しました。“われわれはお前を細切れにしてやる。これは名誉ある処刑だ”と彼は言いました」とアイギュンさん。

「捕まってから20日間は手錠をかけられ、目隠しされていました。また、3,4日ごとに、違う場所に移されました。誘拐犯たちは私がスパイでないことがわかると、状況はよくなりました」
アイギュンさんは、彼を誘拐したのはアルカイーダ関連の「イラクとアルシャムのイスラム国家」だと言い、彼が閉じ込められていた家を襲撃し、彼を救出したのは「自由シリア軍」だと言いました。

「トルコ外相がある手続きをした後、自由シリア軍が、私が地下室に閉じ込められている家に襲撃をかけました」
トルコ特別部隊は彼を救出するため、シリア領内に20キロまで入りました。

「私は毎晩、解放された夢を見ていました。いま自由の身になったことが信じられません。あれは夢だったような気がします」
「2013年はめちゃくちゃ悪い年でした。母を亡くし、友人たちをなくし・・・2014年まで」生きられたら、私は救出されると、いつも考えていました」


海底トンネル工事で出た人骨が古代人の生活を語る

イスタンブールのマルマライ(海底鉄道トンネル)の工事中発見された人骨が検査され、古代人の肉体的特徴や食生活、社会生活などについて、重要な手掛かりが得られました。

 Hurriyet
出土した人骨から、昔、ここに住んでいた人々の年齢、身長、性別から食生活や生活様式までわかった。


ユルドゥス工科大学の「イスタンブール歴史的半島・応用研究センター(ISTYAM)」の生物学資料研究委員会のメフメト・ギョルギュリュ会長は、千年昔の人骨の調査に焦点を絞ったと言っています。

「人骨は当時生きていた人々の年齢、身長、性別を明らかにしてくれます。病気や食生活、仕事、ライフスタイルまで推察できます。DNAを調べ、遺伝的問題があったら、彼らの病気を知ることもできます」とギョルギュリュ会長。

イエニカプに暮らしていた人々の栄養状態がよかったこともわかりました。
「私たちは彼らを“イエニカプ族”と呼んでいます。アナトリア各地で発掘される人骨は、食物に苦労していたことを語っていますが、イエニカプ族は食物に恵まれ、栄養状態もよかったようです。歯も非常に健康です」

 Hurriyet

古代人は現代人に比べて小柄だったと言われますが、マルマライで出た人骨は中くらいでした。身長は女性が158~159センチ、男性は160センチ~168センチ。
また、子供の骨が非常に多いことから、子供がよく死んでいたと想像されます。理由は医療状況、流行性疾患、自然災害、環境上の要因などが考えられます。

「ここに住んでいた人々の母系祖先は小アジアとメソポタミアから来たと思われますが、父系祖先についてはわかりません」


「ときどきダイアリー」へ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする