トルコのトピックス

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トカト県のローマ時代の城でトンネルが発見された

2014年01月09日 | 国内
1月10日 北部トカト県のニクサル城はトルコで2番目に大きい城ですが、この城の下に2本のトンネルが発見されました。トンネルはローマ時代のもので、王の娘たちがチャナクチ川周辺に沐浴に行くために使われていたと言われています。

 Hurriyet
城の南北につくられた2本のトンネルは、長さほぼ100メートル。


幅6.2キロあるニクサル城は、ディヤルバクル城に次いで、トルコ2番目の大きさ。2本のトンネルは城の南部と北部のファサードにあります。
トンネル内の土塊はほぼ除去されました。発掘作業はトカト市が行っていますが、発掘許可やスタッフ不足などの問題で中断されていました。

ニクサル区のドゥラン・ヤディガル区長は、城を発掘する作業中、トンネルの入り口が見つかったと言っています。「あと1年で、作業が終われば、トンネルの全容が明らかになるでしょう」
トンネルが完全に出土すれば、ニクサル城はこの地方の文化的観光に大きく貢献するだろうと、ヤディガル区長は期待しています。

 Hurriyet

「文化観光省がニクサル城にもっと関心を持ってくれることを願っています。城の4分の1は修復されました。修復が完成したら、城とトンネルはユネスコの世界遺産に登録されることもあるでしょう」とヤディガル区長。

トカト博物館のハリス・シャーヒンさんは、発掘作業はあと1年で完了するだろうと言っています。

・・・ローマ時代の王女さまがお風呂に行くために通ったトンネルなんて、ロマンティックですね。


汚職調査を担当した検事が、政府に脅かされたと主張

最近の汚職調査を担当した検事が、1月8日エルドアン首相から送られてきた2人の人物に、捜査を止めるよう“脅された”と主張しました。

 Hurriyet

「最高裁判所の元メンバーだった2人の人物が、エルドアン首相から送られてきた」と、ゼケリヤ・オズ元検事は記者団に語りました。
3人の元閣僚の息子たちが関わった汚職捜査の後、オズ検事は、イスタンブールの副検事長の職を解任されました。

「私がブルサのホテルで会った2人の人物は、私に、首相が怒っているから、詫び状を書き、すぐに調査を止めるよう言い、でなかったら、傷つけられるだろうと言いました」とオズ元検事は言っています。

首相は“名誉棄損”だと否認
現在、日本、マレーシア、シンガポールを歴訪中のエルドアン首相は、オズ元検事の主張を名誉棄損として文書で否定しました。
「ゼケリヤ・オズが発表した声明は虚偽と名誉棄損だ。私が最高裁のメンバーを彼に送ったなど、とんでもないことだ」と首相は声明書で言っています。

「裁判官と検事の最高委員会」によって、イスタンブール・バクルキョイ区の副検事長に任命されていたオズは、「私に起こるかもしれない最悪事は死であっても、私は喜んで殉難者になろう」と彼らに告げたと言いました。
オズ元検事はまた、エルゲネコン・クーデターの“陰謀”調査の初期に主任検事を務めていました。

最近、オズ元検事は、昨11月、ある建設会社の支払いでドバイ旅行をしたとメディアに書かれましたが、彼はそれを否定しています。
「私はホテル代も航空運賃も自分で払っています。私が22回外国旅行をしたという記事もデタラメです。この告発を証明できない人々は辞職すべきです」と、彼は暗にエルドアン首相を非難しました。エルドアン首相は最近の発言で、オズ元検事の外国旅行に触れています。

・・・元検事の話がほんとうならコワ過ぎですね。


   法務相がオズ検事の話をたちまち全面否定

ベキル・ボズダー法務相は、ゼケリヤ・オズ検事の首相が彼を脅したという告発を“芝居だ”と酷評しました。
「芝居で法を施行するような連中とは袂を分かつときが来た。首相府は、オズの主張は中傷だという声明を発した」と、ボズダー法務相は9日、記者団に語りました。

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オズ検事の主張を全面否定するボズダー法務相(右端)


オズ検事は1月8日の記者会見で、首相が彼のもとに送った最高裁判所のメンバーに、汚職調査を止めなければ、「傷つけられるだろう」と言われたと語りました。
エルドアン首相はすぐに否定し、オズの声明署は“虚偽と名誉棄損”だと言いました。
ボズダー法務相も、このような声明を発することを検事に許可し見過ごした「裁判官と検事の最高裁判所(HSYK)」を非難しました。
「オズ検事がHSYKに許可を依頼したかどうかは私は知らないが、HSYKにはこのような許可を与える権限はない」

・・・ウソ言ってるのはどっち? 


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「既婚女性の旧姓使用禁止は人権侵害」と最高裁判決

2014年01月09日 | 国内
1月9日 女性が結婚後、旧姓を使用することを禁じるのは、人間の不可侵権と個人の肉体的・精神的存在の侵害であると、憲法裁判所が判決を下しました。
トルコの法律では、女性は結婚後も旧姓を使用できるが、夫の姓も使用しなければなりません。

 Hurriyet

この判決は、結婚後も旧姓のみを使用するために戦ってきたある女性が、憲法裁判所に訴えた結果です。
セヴィム・アカト・エクシさんは、夫の姓とともに旧姓も使ってきましたが、2005年、訴訟を起こしました。しかし、地方裁判所も、最高裁判所も、彼女の要求を斥けました。

憲法裁判所は、憲法17条におけるエクシさんの権利は侵害されているとし、こnケースを再審理するよう命じました。しかし、エクシさんの精神的ダメージに対する代償の要求は拒否しました。

この判決は欧州人権会議の第8条第7項に配慮しています。人権会議は個人の生活権を守り、姓は個人を特定する最も重要な要因のひとつである個人の権利としています。

・・・旧姓だけでなく、夫の姓と両方使うほうが、その人のアイデンティティがわかって便利なような気がしますけど。夫の姓“も”使うのって、そんなにいやですか。××家でくくれるほうが、市役所の事務も、郵便屋さんもわかりやすくていい気がするけど。子供の姓をどっちにするかで、もめそうね・・・私には、わかりません。


日本との原子力協定にトルコはウラン濃縮の条項も“加えた”

トルコ政府は日本との原子力輸出協定に、ウラン濃縮とプラトニウム摘出処理を加えるよう要請したと、日本の新聞が書いているそうです。つまり、調印された原子力協定に、核兵器製造につながる条項が加わったという懸念について、朝日新聞が書いているというので、その記事探してみました。
この条項はトルコ側の要請で加えられたと、日本の外務省は主張しているとか。

 Hurriyet
8日、宇宙衛星の話合いで、三菱重工の鎌倉工場を訪れたエルドアン首相


「・・・トルコとの原子力協定で問題視されているのは、ウラン濃縮と、使用済み核燃料からプラトニウムを取り出す再処理に関する記述である。将来的に、トルコが“できる”余地を残す文面となっている。
いずれも核兵器製造につながりかねない技術だけに、国際社会はきわめて神経質に対処してきた」(朝日新聞から)

日本の三菱重工業とトルコのジョイント・ヴェンチャーは、黒海岸シノップのトルコ第2のの原発建設の受注を獲得しました。
1月5日から日本にいるエルドアン首相と安倍首相は、220億ドルの原発プロジェクトの契約に調印しました。


「ときどきダイアリー」ヘ


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