トルコのトピックス

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「プリンス諸島の馬車の馬は酷使。電動車に替えよう」と活動家たち

2014年09月07日 | 国内
9月8日 動物の権利を守る活動家たちが、プリンス諸島で使われている馬車を電動車に替えるキャンペーンを始め、イスタンブル市にも要請しています。イスタンブルの沖合に浮かぶプリンス諸島の中の4島では、自動車のかわりに馬車が使われていますが、活動家たちは酷使される馬たちの惨めな状況に注目しています。

 Hurriyet
 
毎年400頭以上の馬が事故死しているそうです。


とくに、島々が内外のツーリストでにぎわう夏季、馬たちは酷使されます。キャンペーンによれば、毎年、400頭の馬が事故死しているそうです。オンライン・キャンペーンによると、馬たちは酷暑の中、疲労困憊するまで働かされているとか。しかし、馬が引く馬車はすでに島のシンボルとなっているので、馬車の雰囲気を残した電動コーチが提案されています。

「この運動が動物の酷使を止めさせための世界のモデルになればよいと思っています。馬車の御者たちは電動車の運転手になれば、失業もありません」と活動家は言っています。これまでにも、馬車のかわりに、自転車で引く車や太陽エネルギーの車が提案されていました。

これまで馬たちは、夏場は非衛生的な馬小屋で飼われて酷使され、冬は島の高台に放置されていたそうです。

・・・シャンシャン鈴を鳴らせて、馬車の島めぐりは、ロマンティックで、恋人たちに大人気でしたが、その陰に馬さんたちの苦労があったのですね。オシャレなデザインの電動コーチができたら、それもいいかもと思います。馬ふんの臭いもなくなるし。


裕福なイラクのクルド人が大挙してトルコに買物に来る

裕福なイラク人が毎日6000人、バス・ツアーでトルコに来てイスタンブルに滞在、目的はショッピングやプチ整形、エステやヘアのお手入れだそうです。ツアーバス会社の幹部イレム・バイラムさんによると、トルコに来るイラクのクルド人は少なくとも1万ドルは持っているとか。

 Hurriyet

「彼らはほとんど若く、裕福で、男女平等です」とバイラムさん。「乗客の中には、トルコでは禁制のギャンブルをしにグルジアに行く人もいます」
彼らは飛行機より、荷物を大量に持ち込める90ドルのバス・ツアーを選びます。

ハブール国境ゲートの管理者は、バス・ツアーでトルコに入るイラク人は1日に6000人だと明言しました。イラクのクルド人はヨーロッパよりイスタンブルを好みます。南部の都市メルシンも人気があります。リゾート地アンタリヤはロシア人に人気ですが、夏場はイラク人も増えました。

イラクのアルビルからイスタンブルまでは25時間の旅です。国境を越えて最初のストップはジズレですが、バスは長時間停車し、乗客たちは大好きなケバブを食べます。ガジアンテップもバクラバを買うために停車。車内では、クルド語の字幕入りのトルコの昼メロが見られ、これも旅の楽しみになっています。

乗客たちはイスタンブルで少なくとも10日は滞在。旅行の最大の目的は歴史や自然の観光ではなく、ショッピングです。イスタンブルで植毛する男性、美容整形を受ける女性もいます。乗客の1人、建設会社のマネジャーのアフメド・シムシェクさんは、年に2度、20日間トルコを訪れているそうです。「トルコはわが家のようです」と言い、快適なトルコのライフスタイルを賞賛しました。

・・・戦乱のイラク、ISISが暴れているイラクでも、クルド自治領には、優雅に暮らす人々もいるのですね。イラクはいまやめちゃくちゃ、ばらばらです。



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ファティフ・アクン監督のアルメニア人“大量虐殺”に関する映画

2014年09月07日 | 文化
9月7日 トルコ系ドイツ人の映画監督ファティフ・アクンの新しい映画「ザ・カット(The Cut )」が、今週初め、予想どおり第71回ヴェネツィア映画祭の世界プレミアショウで上映されました。この映画には批評家たちからさまざまな反応がありましたが、アクン監督自身は「映画は目的を果たした」と言っています。

 Hurriyet

アルメニア人は、第一次世界大戦中、オスマン帝国の支配下で起こった大量殺人を“大量虐殺”としてトルコに謝罪を要求していますが、トルコ政府はつねにこれを否定し、この事件は、東アナトリアのアルメニア人たちが独立を要求して武器を取った内紛の結果だと言っています。

映画「ザ・カット」は、アルメニア人のトラウマになっている1915年の事件を出発点として、主役ナザレスの長い旅を追い、大量虐殺の暗い記憶の後に、再び家族と結ばれる物語です。以下はファティフ・アクン監督がHurriyet 紙の質問に応えたインタビュウです。

Q:映画に出演した俳優の1人シモン・アブカリアンさんが「“ザ・カット”はアルメニア人が待っていた映画だ」と言っていますが、監督はアルメニア人のためにこの映画をつくられたのですか?
A:私はこの映画を、おもにトルコ人のためにつくりました。映画は全世界のものです。シモンはそのように思えたのでしょうね。多分、アルメニア人はトルコ人がこのような映画をつくるとは思っていなかったでしょう。私たちが言いたいことは、そこなのです。

Q:なぜこの映画をつくられたのですか?
A:他のだれがつくれたでしょうか。トルコ人ジャーナリスト、ハサン・ジェマルが大量虐殺について書いた本があります。この問題について調べているアーティストの友人たちがいるんです。これを受け入れるトルコ人のグループがいて、グループは日々、大きくなっています。
この問題に関して映画をつくったのは多分私が最初でしょう。最近はこの問題について語りやすくなっているように思います。10年前はタブーだったのが、次第に緩和されてきています。

 Hurriyet

Q:監督はハサン・ジェマルの「1915年アルメニア人大量虐殺」という本に勇気づけられたとおっしゃいましたね。それはどういう意味でしょうか?
A:あの本は私に、大量虐殺ということばを使う勇気を与えてくれました。以前、私はこの事件について話すとき、この言葉を使うことを戦略的に避けていましたが、ハサン・ジェマルは恐怖心を打破してくれました。私もこれを言わなければならない。
ご存じのように、ドーア・ペリンチェクは「ジェノサイドを否定することを犯罪とするのはおかしい」と主張して、欧州人権裁判所に訴えましたね。この抗議は受け入れられました。実際、これはフラント・ディンクの考え方です。彼はフランスの姿勢に反対でした。私も同意見です。

Q:監督はとても勇気があると、みな言います。ご自身はどう思われますか?
A;私はだれも悲しませたくありません。とくに私の周囲の人々、母や、父や、妻を。私は家族に尋ねました。「私はこれがしたいが、どう思う?」私たちは意見を交換しました。もし私が独りきりで、家族がいなかったら、私はなにも考えなかったでしょう。

Q:トルコではいつ上映されるのでしょうか?
A:私の意向では、この秋ですが。

・・・早く見た~い。でも、トルコ=アルメニア問題は日本人にはなじみが薄いから、
輸入されるかしらと心配。輸入業者さん、ぜひ輸入してください。


10万匹の海ガメがトルコ南海岸で孵化した
 海ガメの巣ごもりシーズンが終わり、10万匹の赤ちゃんが南海岸のトルコブルーの海に入っていったと、トルコの科学者が発表しました。ドーアンニュースによると、メルシン県の6つのビーチに、昨年より多くの赤ちゃん海ガメが現れたと、メルシン大学の副学長ギュロル・エメクダシュ博士が言ったそうです。

 Hurriyet

6月、海ガメたちはこのエリアに巣をつくり、その後の45日に孵化を始めます。
「私たちはアトラス・ビーチで12年間、研究し、毎年、200個の巣を観察してきました。今年は210個の巣を観察しました」と、メルシン大学のセラプ・エルゲネ教授は言いました。

Hurriyet

教授たちは今シーズンの最後の孵化を観察しました。カザンル・ビーチでは最も多い孵化が記録され、670匹の赤ちゃんガメが海へ行進していきました。大学のチームは、海ガメたちの産卵場所であるビーチを清掃しました。

エルゲネ教授はビーチにプラスチックのボトルや袋を捨てないよう警告しています。海ガメがクラゲとまちがえて食べようとして窒息してしまうからです。


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