トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

エルドアン大統領、国連でギュレン対策を世界に促す

2016年09月21日 | 国際
9月23日 エルドアン大統領が、20日、国連で世界の首脳たちに、世界の治安を脅かす在米の説教師フェトフラー・ギュレンの“テロリスト・ネットワーク”に対して対策をとるよう要請しました。

 Hurriyet

「私はこの場を借りて、友人である皆さんに、国家の安全と未来のために、すみやかにギュレニスト・テロ組織に対して必要な対策をとるよう要請します」と、エルドアン大統領は言いました。「いまの段階でギュレンのネットワークと戦わなかったら、手遅れになることは、われわれの経験から明らかです」ギュレンは7月15日の未遂クーデターを組織したとして告発されています。

トルコ当局は、軍隊と民間企業内部に信奉者のネットワークをつくりあげたとして、ギュレンを告発し、アメリカにギュレンの引き渡しか拘束を求めています。9月19日、エルドアン大統領は、ロイターのインタビューで、「アメリカはギュレンのようなテロリストを擁護すべきではない。ギュレンが世界中で行っている活動は禁止されるべきだ」と言いました。


FETO関連で停職・解雇された公務員たちが復職を求めて直訴

9月21日、アンカラの首相オフィスの前に、長い行列ができました。7月15日のクーデター後の緊急事態宣言で停職または解雇された多くの公務員たちが、行政の判決に反対して訴え出てきたのです。

 Hurriyet

FETO(フェトフラッチ・テロ組織)のメンバーをターゲットにした調査で停職になった人々が、行政の決定の再審査を求めて、首相府コミュニケーション・センターの下に新たにオープンされたセンターに直訴してきました。

治安活動総局が結成した委員会と、首相府次官の観察によって、彼らの訴えは再審査されるでしょう。7月15日のクーデター後の緊急事態宣言によって、7万9900人の公務員が停職になり、5014人が解雇されています。解雇された職員たちは、国家治安委員会(MGK)によって、国家の治安に反する行動をしていると判定された組織または集団のメンバーであるか、接触していたとされた人々です。


ギリシャがクーデター共謀者のトルコ軍人3人の亡命申請を拒否

ギリシャの政治亡命委員会は、9月21日、クーデター共謀者である8人のトルコ軍人の中の3人の亡命申請を拒否したと、アナドル通信が報じました。8人は7月15日の未遂クーデター後、ギリシャに逃げ込みました。

 Hurriyet

1人の軍人の申請はクーデターに参加した証拠に基づいて拒否され、他の2人はギリシャ当局への協力を拒否したためと、アナドル通信はギリシャ法務省からの情報として報じています。ギリシャ法務省は軍人たちの送還について最終決定をするでしょう。他の5人のクーデター共謀軍人は、来週、アテネの亡命委員会の再面接を受けます。

軍人たちは上級委員会かギリシャ裁判所に訴える権利があります。2人の少佐、4人の大尉、2人の下士官は、クーデターが未遂に終わった翌日、軍のヘリで、トルコ国境に近いギリシャのアレクサンドロポリスに逃げ込みました。8人はギリシャに亡命を申請し、トルコ政府は、クーデターに関与したと思われる8人の即刻送還を要請しています。


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「逃げていたのではテロの解決にならない」ユルドゥルム首相

2016年09月21日 | 国際
9月22日 恐がっているのがテロに対する正しい対応ではないと、9月20日、ビナリ・ユルドゥルム首相が、イスタンブルで開催された「第26回万国郵便会議」で語りました。

 Hurriyet
万国郵便会議で「テロを恐れるな」と語ったユルドゥルム首相


「テロから逃げることで安全は得られない。恐怖でテロを免れることはできない」と首相は言いました。この会議は4年前から決まっているのに、7月15日のクーデターのために、トルコでなく他の場所に変更しようという動きもあったと、ユルドゥルム首相は言いました。「しかし、万国郵便連合の決然としたスタンスとトルコ郵政省の努力で、イスタンブルで行われることになりました」

「あなたがテロを恐がらせれば、あなたは安全です。私たちが、みないっしょになって、テロを恐れなければ、テロは私たちを恐れ、そして、トルコも世界も安全になります」と、ユルドゥルム首相は郵便連合の自然で友好的なスタンスを讃えました。


マルマライ海底鉄道のメンテナンス中の事故で作業員死亡

 9月20日朝、イスタンブルの海底鉄道マルマライの線路内で、1人の作業員がメンテナンス作業中、電気ショックで死亡しました。

マルマライの列車と、愛児を抱くウイサルさん


マルマライはボスフォラス海峡の海底を走る鉄道で、イスタンブルのアジア側とヨーロッパ側を結んでいます。ファティフ・ウイサルさん(27)は、トンネル内で水漏れを止めるための機械を操作中に死亡しました。いっしょに働いていた作業員が急いで救急車を呼び、ウイサルさんはイスタンブル・カドキョイのハイダルパシャ病院に運ばれましたが、亡くなりました。

警察も現場に駆けつけました。ウイサルさんの遺体は検死後、親族に渡されました。葬儀は中央アナトリアのチョルムで行われます。当局は彼の死について声明を出していません。マルマライは事故後、部分的に運休になりました。

事故後、通常の“技術的故障”より遅延が長かったため、事故原因について憶測が飛び交いました。


エディルネの保健博物館がユネスコの仮リストに

北西部エディルネ県の保健博物館は、すでにマーキュリー・パーフェクション賞と欧州博物館賞を受賞していますが、今度、ユネスコ世界遺産仮リストに入りました。

 
Hurriyet

仮リスト入りが決まって、トラキヤ大学講師エルハン・タバクオール博士は、文化保存スペシャリストのヤシャギュル・エキンジ・ダヌシャン氏、保健博物館のハカン・アクンジュ館長、ラトゥプ・カザンジュギル元講師とともに、記者会見を開きました。カザンジュギル氏はこの建物群を建てた建築家です。

タバクオール博士は、博物館がユネスコの世界遺産の仮リストに入って非常に嬉しいと言いました。「1974年にカザンジュギル氏がこの廃墟を見つけました。彼はこの場所を大学に変え、その後、博物館にしました。ヨーロッパで狂人を火あぶりにしていた時代、私たちの祖先はこの施設で、音楽を聴かせ、芳香をかがせて治療していたのです」

保健博物館では、男性の美容外科手術や、女性外科医によるイエニチェリ(オスマン帝国の歩兵軍団)兵士のヘルニア手術などの展示もあり、500年の医療の歴史が見られます。昨年は23万5000人が訪れています。

・・・このミュージアム、私も見ましたけど、おもしろいですよ~。エディルネはイスタンブルから近いから、ぜひ見てください。


「PYDはクルど国建設を目標にしていない」PYDリーダー

トルコとアメリカのケンカの種になっている在シリア・クルドのPYD(民主連合党)の党首が、PYDはクルド国を建設しようとは思っていないと言いました。トルコはPYDをテロ組織と指定しています。

 Hurriyet

PYDとその軍部であるYPG(人民防衛隊)は、シリアに独立したクルド国家を建てようとしているというトルコの主張について尋ねられたPYD党首サリフ・ムスリムは、「われわれはそんな主張はしていない。われわれは独立したクルド国家など望んでいない」と、21日、「ヴォイス・オブ・アメリカ」に語りました。

「われわれのプロジェクトははっきりしている。そんな主張は名誉棄損だ。拒否する」と、ムスリム党首は言いました。PYDとYPGに対する認定の差異が、最近のトルコとアメリカのケンカの種になっています。

トルコ政府は、PYDとYPGはPKKの分派であり、従ってテロ組織であるとしています。アメリカは、彼らを、北シリアでのISとの戦いでの、最も信頼できるパートナーだと言っています。ムスリム党首は、クルド人も民主的権利を認められる、真に民主的なシリアの確立が、われわれの目的だと言っています。

「中央集権ではない、民主的なシリア・・・クルド人も、アラブ人も、シリアク人も、長年、抑圧されてきた。中央集権の厳しい国家は望ましくない。われわれは信仰と民族的自由を求めて戦っている」と、ムスリム党首は言っています。

トルコは8月末に開始した「ユーフラテスの盾」作戦によって、トルコ国境周辺からIS(イスラム国)と同時にPYDもYPGも一掃することを目標にしています。


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