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トルコがシリア・テロの犠牲者の症状や塩素ガスに関して国連に報告

2017年04月06日 | 国際
4月7日 トルコは、4月4日、シリア政府が化学兵器攻撃を行ったと告発する報告書を、国連安全保障理事会の会議の直前に国連に送り、攻撃に使われたガスは塩素ガスだったと発表しました。

 Hurriyet
政府軍の空爆後、急造のクリニックで治療を待つシリアの子供たち。4月4日、反体制派が支配する、ダマスカス郊外の町ドウマで。


トルコの「化学・生物学・放射線・原子核チーム」(KBRN)は、シリアの化学兵器攻撃の考えられる原料について、最初の報告書を製作し、犠牲者の症状、テスト結果、彼らの証言等に関して、国連に報告しました。報告書によると、トルコに運ばれた30人の犠牲者に行われたテストでは、塩素ガスが使われたようだということです。

回復してきた犠牲者の証言によると、「攻撃は4日の日の出前に起こった。ほとんどの人は眠っていた」ということです。最初の攻撃の直後に、2度目3度目の攻撃がつづきました。有毒物質を含む爆弾製造に使われていた“テロリストの倉庫”を、シリア軍が空爆したと、ロシアは主張していますが、犠牲者たちはこれを否定し、「倉庫は空爆されていない」と言っています。

化学ガスを吸った鳥たちが空から落ちてきたり、野良犬や野良猫が道路で死んでいたと、犠牲者たちは言いました。トルコ外相は「シリア軍のものと思われるジェット戦闘機のレーダー痕跡も、報告書とともに、5日午後行われる安全保障理事会の会議に提出するよう、トルコの国連代表に送った」と言っています。

爆撃を受けたエリアを視察し、必要な警戒を行うために、KBRNとトルコ軍がシリア国境に送られました。攻撃後、トルコは、トルコに入国する必要のあるシリア人のために、キャンプ村を設営する準備をしています。

・・・化学兵器は非人道的だと非難するのは簡単。会議を開いて、ごちゃごちゃ言うまえに、ただちに、何十人もの犠牲者を自国に運びこみ、治療に当たるトルコを、世界は賞賛すべきではないでしょうか。


「イドリブで化学兵器が使われたことが検死結果でわかった」と法相

4月4日のシリア・イドリブの攻撃で化学兵器が使われたことが、検死結果でわかったと、ベキル・ボズダー法相が言いました。

 Hurriyet

「イドリブから運ばれた3体の遺体の検死が、トルコのアダナで行われました。世界保健機構(WHO)の代表、OPCRの代表、法医学者が検死に立ちあいました。検死の結果、化学兵器が使われたことが判明しました。法医学の報告書がはっきりとそれを示しています。アルアサドが化学兵器を使ったと判定されました」と、ボズダー法相は、4月6日、中央アナトリアのクルクカレ県で記者団に語りました。

イドリブで化学ガス攻撃を受け、治療のためトルコに運ばれた後、トルコでなくなった3人のシリア人の検死は、6日の朝、完了しました。検死の経過は撮影され、サンプルはさらなる検査のために、WHOの代表とトルコの法医学研究所が保存しました。


アンタリヤのパタラ海岸の砂丘がツーリストの人気を呼んでいる

砂漠の真ん中にいる気分が味わえる、地中海岸のパタラ・ビーチの砂丘がツーリストの人気を呼んでいます。砂丘では地元の旅行社が馬やラクダのツアーを始めました。

 Hurriyet

「馬で砂丘に登るツアーは大変な人気を呼んでいます。毎年、2万5000人のツーリストが、このツアーを体験しています」と、アンタリヤ県カシュのビルギハン・バヤル区長は言いました。ラクダと馬によるサファリ・ツアーは、サクルケント渓谷とパタラ砂丘をめぐります。

アンタリヤの知事オフィスは、太陽と海と砂丘めぐりの、新しいプロジェクトを開発することをもくろんでいます。「この地域は天然の映画スタジオです。ここで映画やテレビ・ドラマの砂漠シーンが撮れます」

カシュはまた、古代都市や岩窟墓や穀物倉でツーリストを惹きつけはじめた新しい観光地です。発掘作業によって、カシュは2000年の歴史を持つ、リキア同盟の最も重要な都市のひとつだったことがわかりました。バヤル区長は、パタラはリキア文明の重要なセンターのひとつだったと言っています。


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