トルコのトピックス

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「EUはトルコの国民投票を尊重する」モゲリーニEU上級代表

2017年04月30日 | 国際
4月30日 EUのフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表が28日、トルコのEU加盟交渉は中止されてはいないと言いました。「トルコ政府が必要な条件をみたせば、私はいまも、トルコの加盟を望んでいる」

 Hurriyet

ヴァレッタで行われたEU外相会議の後、彼女は、トルコの加盟交渉をストップさせるべきではないというこの発言をしました。ドイツのジグマール・ガブリエル外相は、EU加盟諸国に、トルコはNATOの同盟国であるだけでなく、ヨーロッパの利害にとっても重要な存在だと言い、トルコのEU加盟交渉を中止しないよう勧告しました。

モゲリーニ上級代表は記者団に「トルコの加盟プロセスはつづいている。中止されていない」と語りました。「加盟の基準は非常に明解で、とくに人権、法のルール、民主主義、自由が重要で、トルコはそれをよく心得ている」

モゲリーニ上級代表はまた、EUはトルコの国民投票の結果を尊重すると言い、近くトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相と会う予定だと語りました。ドイツのジグマール・ガブリエル外相も、「ドイツ政府はトルコの加盟交渉を中止することには絶対反対。中止は最悪の反応だ」と言いました。「いま、トルコをロシアのほうへ押しやるべきではない」

しかし、オーストリアのセバスティアン・クルツ外相は、EUの“仲間”に、トルコEU加盟交渉を中止にするようくり返し要請し、その決議を求めました。「トルコは年ごとにヨーロッパから離れていくではないか。トルコのEU加盟を進めるなど、まったくの誤りだ。われわれは明確に最終的決断をなう必要がある」とクルツ外相は言いました。


2016年、死因の40%が循環器系疾患だった

トルコ統計局によると、2016年になくなったトルコ人のほぼ5分の2が循環器系統の疾患が死因だったそうです。

Hurriyet

2016年の死者40万8782人の中の39.8%が循環器系の病気が死因で、次がガンの19.7%、呼吸器系の病気が11.9%でした。循環器系疾患による死者の40.5%は虚血性心疾患で、23.6%は脳血管疾患でした。

ガンでなくなった人の多くは、咽頭、気管、気管支、肺の悪性腫瘍によるものでした。2016年、循環器系疾患でなくなった人のほとんどは75~84歳のグループで、ガンでは65~74歳のグループが多くなくなっていました。

循環器系の病気の死亡率が最も高かったのは、北部アマシヤ県で、全死亡者の50.8%が循環器系疾患で亡くなっています。アマシヤの次が北西部のサカリヤ県(49.2%)、エーゲ海地方のアイドゥン県(48.7%)、中央アナトリアのヨズガト県(48%)、エーゲ海地方のデニズリ県(47・7)。

ガンによる死者のわりあいは、北部のテキルダー県が1位で24.1%、次がイスタンブル(23.8%)、北西部のクルクラーレリ県、中央アナトリアのエスキシェヒル県、東部のヴァン県が23.3%でした。


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アンタリヤで屋外飲酒禁止声明をめぐって大激論

2017年04月30日 | 国内
4月29日 アンタリヤ警察が、4月27日、屋外での飲酒は近隣に迷惑をかけるという理由で、屋外飲酒禁止声明を出し、いま、屋外飲酒禁止に反論が沸き起こっています。

 Hurriyet
外国人に人気の地中海岸のリゾート地アンタリヤ


屋外飲酒禁止が報道された後、アンタリヤ警察当局はHurriyet紙に、声明が誤解されていると語りました。「飲酒が禁じられたわけでは、まったくありません。住民が穏やかに暮らせるように、“周囲に迷惑をかける”ような飲み方が禁じられただけです」と当局は弁明しています。「アンタリヤ中に、飲酒を禁じられる場所はありません」とアンタリヤのメンデレス・テュネル市長は言っています。

アンタリヤの中心ムラトパシゃ地区のウミット・ウイサル区長(共和人民党=CHP)は、こんな規則はすぐに撤回されるべきだと言い、「観光都市のピクニック上で飲酒を禁じるのは正しくない」と力説しました。「迷惑をかけるとは、どういう意味か? 今度の禁止令によると、公園、庭園、オープンスペース、ハイウエイ、ピクニック場、遺跡、車の中での飲酒が禁じられる。鉄道駅も、バスターミナルも、広場も、大通りも、街路も、祈りの場も、廃屋も、建設現場も、共同墓地も、散歩道も、階段も、橋の下も、ぜんぶ飲酒禁止にになってしまう」

・・・観光客を誘致したいアンタリヤで、厳しくし過ぎるのもどうでしょうね。


トルコが5000年昔の大理石像の返却を要求

ニューヨークのオークションハウスで、現在、売りに出ている、5000年昔のアナトリアの大理石像の返却を求めて、トルコが法的手段をとりはじめたと、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

ナビ・アヴジュ文化相は、「わが国はこの美術品の販売を止めさせ、バイヤーにもこれがトルコから持ち出されたものであることを知らせるための手続きをとりはじめた」と、記者団に語りました。Guennol Stargrazerと呼ばれるこの像は、紀元前3000年のものと思われ、キリヤ・タイプの、アナトリアの大理石女性像の最高例と目されています。

高さ9インチ(22.9センチ)のこの像は、トルコのガリポリから持ち出されたと考えられ、販売価格は300万ドルと推測されます。

アメリカの裁判所は、最終決定がなされれば、クリスティ・オークションハウスはこの美術品を売り渡すことはできないと判決しました。「われわれは、この美術品がトルコのものであることを示すのに必要な科学的報告書を、裁判所の求めに応じて、2か月以内に提示しようと努力している」と、文化相は言いました。

・・・アナトリアの出土品はトルコのものに決まってるじゃないの。


エルドアン大統領、インド訪問

国民投票に勝利したエルドアン大統領は、今後の政治的関係を進展させ、貿易と対テロの戦いでの協力を強化するために、インドを訪問しました。

 Sabah

エルドアン大統領は4月30日、大統領制になって初の公式訪問として、インドに出発しました。この訪問で、インドとの政治的関係はさらに強化されるでしょう。訪問中、FETO(フェトフラー・テロリスト組織)問題も話し合われ、大統領はFETOに対抗するよう要請しました。

インド訪問中、エルドアン大統領は、インドのプラナブ・ムカルジー大統領、ハミド・アンサリ副大統領、ナレンドラ・モディ首相と会談するでしょう。大統領は、30日、トルコ=インド・ビジネス・フォーラムに参加し、インドの要人たちとの会談も行います。会談の議題は、対テロ対策、政治的関係、相互貿易、経済協力が焦点になるでしょう。


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