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エディルネでメリチ川の水が減り、井戸が枯渇

2020年07月29日 | 国内
7月29日 北西部エディルネ県で、冬に雪や雨が降らなかったため、メリチ川(エヴロス川)の水が減り、井戸が干上がっていると、7月28日、エディルネ県当局が言いました。

 Hurriyet

「川の中に新しい中洲がいくつかできています」と県の地質技術者オスマン・ジャンデーエルさんは言いました。国立水力事業所のエディルネ部が得たデータによると、6月、1平米に降った雨は48キロだけ、7月は雨がぜんぜん降りませんでした。川の水が減って、水位が下がり、カラアーチ地区の井戸はすべて枯渇しました。

「川の水がじゅうぶんに得られず、住民たちは水不足に悩まされています」とジャンデーエルさんは言いました。「今度の冬も今年のように雨や雪が降らなかったら、私たちはさらなる干ばつを体験することになります」

干ばつは農業者たちに最も直接的な影響を与えました。「水がなくて、農業ができません。穀物しかつくれないので、じゅうぶんな稼ぎになりません」と、カラアーチの農夫ムスタファ・オズテュルクさんは言いました。「トウモロコシをつくっていた農夫たちは、水不足で、畑は干上がっています。私はキャベツを育てていましたが、水不足で枯れてしまうでしょう。どうしようもありません」

地元民によると、雪が干ばつを解決してくれるだろうということです。「ダムの水はブルガリアが持っています。彼らはエネルギーを売っていますから、水は枯らしません。私たちは今度の冬の雪に期待しています。雪が地に積もれば、畑はやがて潤います」とジャンデーエルさんは付言しました。


スメラ修道院が修復を終え、再オープン

7月28日、エルドアン大統領が、黒海地方トラブゾン県のスメラ修道院の再開式をビデオ・リンクで主宰しました。

 Hurriyet

エルドアン大統領はこの再開式のスピーチで、先週、イスタンブルのアヤソフィアをモスクとして再開したことに対する批判をはねのけました。「わが国が他の宗教のシンボルをターゲットにするような国だったら、スメラ修道院はとっくに失われていたでしょう」と大統領は語りました。

7月24日のアヤソフィア大モスクでの金曜礼拝は、86年ぶりの記念すべき礼拝となりました。「8月15日には、ギリシャ正教徒のわが国民は、スメラ修道院の修復中、中断されていた、処女マリアを讃える礼拝を行うことができます」と大統領は付言しました。

スメラ修道院の修復作業は、周囲の美化作業、調査研究、岩山の地質学的・地盤工学的メンテナンスの強化が行われた後、完了しました。トルコの最も重要な信仰ツーリズム・センターのひとつであるスメラ修道院は、2016年に始まった、3年余の修復作業後、2019年5月、一部が公開されました。

スメラ修道院は、2000年に、ユネスコの世界遺産の暫定リストに入りました。2010年8月15日には、文化観光省の許可によって、88年ぶりに礼拝が行われました。

国内外の人々の注目を集めている、断崖上の修道院は、毎年、何千人もの観光客が訪れています。国連によると、修道院の建設は、AD385年に始まったそうです。フェネル・ギリシャ正教会総主教座のバルトロメウ総主教は、7月27日、スメラ修道院の修復について、エルドアン大統領に感謝の意を伝えました。


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