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使用済みボトルがポイントに変わる

2021年12月17日 | 国内
12月17日 使用済みボトルがポイントになるデポジット(保証金)返金制度がまもなく導入されます。この制度の導入は、トルコが目標とする廃棄物ゼロを達成するための重要な転機になるかもしれません。

Hurriyet

特別のラベルが貼られた、水、炭酸飲料、牛乳などのボトルと缶を対象に、新年から保証金が支払われます。このシステムでは、人々がリサイクルのためにボトルを返却すると、割引ポイントや買物ポイントと交換できます。

消費者は水や、牛乳、フルーツジュース、炭酸飲料、アルコール飲料を買うとき、保証金を支払います。飲み終わったら、フタやラベルといっしょに、ボトルを返却機に投げ込んでポイントをゲットします。

対象は0.1~0.3リットルのガラス、プラスティック、アルミニューム容器です。ボトルや缶には、保証金制度のための特別のラベルが貼られます。

飲料会社はまず、このシステムに登録します。消費者は来年後半から、使用済みのボトルを、全国32,157か所に設置される返却機に投入して、ポイントを集めます。どんな飲料から始まるかは、まだ決まっていません。

制度実施の1年延期を要請している企業もありますが、環境・都市化・気候変動省は、2022年1月1日からの実施を断念していないと、情報源は言っています。

このシステムの第1段階で、125万バレルのオイル、すなわち4億4100万キロワットのエネルギーが倹約でき、温室ガスの大気中への放出量を20,600トン削減できると期待されます。このシステムはまた、7000人から12000人の就職口を生み出します。


オスマン・スタイルの書道がユネスコのリストに加わった

トルコ外務省が発表した声明によると、オスマン・スタイルの伝統的な書道として知られる ヒュスン・イ・ハットが、ユネスコの「人類の無形文化遺産」のリストに加えられました。

 Hurriyet

「われわれは、わが国に深く根差した歴史を受け継いだ豊かな文化遺産であるこの書道をしっかりと保護し、大切にし、育成してゆきます」と声明は言っています。

ユネスコのリストに記されたわが国の文化財の数は21に達していますが、今回でトルコはリストに最も多く記録されたトップ5か国のひとつになりました。ヒュスン・イ・ハットはアラブ起源の文字を,均衡のとれた、美的な作法で書く書道で、何百年もの歴史があります。

この書道のための道具は、有機物で光沢を出した特殊な紙、アシのペン、ペン・ナイフ、アシのペンを削るための特別の板、インク壺、ススのインク、ペン入れなどです。多くの書家たちが自分で道具をつくり、ヒュスン・イ・ハットの伝統の継承に重要な役割を果たしてきました。彼らの知識や技は徒弟制で継承されてきました。

羊皮紙に書かれたヒュスン・イ・ハットは、石や大理石、ガラス,木にも書かれました。この書道には多くのさまざまなスタイルがあり、コーランにある預言者ムハンマドのことばや詩には、伝統的にこの書道が使われました。また、オスマン帝国のスルタンの布告や令状にも使われ、モスクや宗教的な建物の碑文にも使われています。

ヒュスン・イ・ハットは今日でも、神聖な場所や文学作品、モスクなど宗教的な場所やトルコ式浴場などに見られます。


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