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トルコ当局が黒海に漂う機雷に警告

2022年03月22日 | 国際
3月23日 トルコ当局が黒海に漂う機雷に対してNAVTEX(航行警報)を発しました。ウクライナとロシアは浮遊する爆発物に対して非難し合っています。

 Hurriyet

トルコ海軍のNAVTEXサムスン本部は、3月21日、声明を出し、黒海を航行する船に機雷に注意するよう警告しました。

「オデッサ港、オチャコフ港、チョルノモルスク港、ユージヌイ港の近くに機雷が配置されている」と、声明は報じています。「機雷はギアが解放されて漂い、船の航行の安全が脅かされる可能性がある。従って、周辺を航行するすべての船は、漂っている機雷に厳しく注意することが重要」と、航行警報サムスン本部は言っています。

漂っている機雷または機雷のようなものを見つけたら、ただちに「トルコの捜索・救助調整センター」とトルコ海軍に報告するよう船舶に要請すると、本部は付言しました。

黒海にはおよそ420個くらいの機雷が漂い、その多くはオデッサの沖合に配置されています。これら機雷の5%でも、自由に浮遊すれば、船舶には深刻な脅威になると、専門家は言っています。機雷1個にはTNT(トリニトロトルエン)20キロが詰まっています。トルコ当局は漂っている機雷を見つけるために、空からの監視作戦を行っています。

先週、ロシアは、ウクライナが配置した機雷がボスフォラス海峡や地中海まで漂流するかもしれないと警告しました。機雷は20世前半につくられたもので、“老朽化して”いると、ロシアのFSB治安サービスは、3月19日、声明で言いました。

現在、黒海西部を漂っている機雷のいくつかは、嵐でケーブルが切られ、風と海流によって流されたと、声明は言っています。


トルコ外相がイスラム世界への挑戦に対する団結を呼びかけた

イスラム世界は差別やイスラム嫌悪など世界中のムスリムへの挑戦に対して団結すべきだと、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相が、「イスラム会議機構」(OIC)の定例会議で語りました。

 Hurriyet

外相はまた、イスラム世界に、西トラキアやキプロスその他世界のムスリム・コミュニティを支援するよう呼びかけました。「私たちがひとつのウンマ(イスラム共同体)として団結できれば、あらゆる困難も克服できます」と、チャウシュオール外相は、3月22日、イスラマバードで行われたOICの会合でのスピーチで語りました。

「トルコには“真の友人は厳しい真実を告げる”ということわざがあります。今日、私たちは友人たちとともに
います。私たちは自己批判し、身内を清潔にすることに集中しましょう」と、チャウシュオール外相は言いました。

「世界は困難な時代にあります。ヨーロッパの戦争がすべての人に影響しています。私たちは利益が人間の価値に優先する時代にいます」と、外相は言い、エルサレムや、ダマスカス、アレッポー、カブールのようなイスラム文明の伝統的な都市が廃墟と化していると強調しました。

「今日の世界では、多くのイスラム諸国がテロと戦争の渦中にあります」とチャウシュオール外相は言いました。「西部トラキアやキプロスのムスリム・トルコ人は基本的人権を奪われ、中国のウイグル・トルコ人や他のムスリムたちは、自らの文化を守るために戦っていますが、ヨーロッパの反イスラム感情は台頭しています」と外相は力説しました。

「私たちみなが反対しているウクライナの戦争も、ダブル・スタンダードを示しています。こんなことばを聞きました。“ここは中東でも、アフガンでもない。なぜ血が流されるのか?” 私たちにとっては、ハリコフで流れる血も、アレッポーで流れる血も、同じ血です」とチャウシュオール外相は強く言いました。

「イスラム世界が今日の状況になったのは、だれの責任か? 他人を非難するのは簡単です。しかし、他人を非難して、なにが変わるでしょう?」と、外相は尋ねました。「まず、私たち自らを考えなければならない」

イスラム諸国は、ムスリムの国々をより良い状態にするために、結束の良さを利用することができると、チャウシュオール外相は言いました。「OICの使命はイスラム世界の共通の問題について声を上げることにあります」


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ロシアのオリガルヒのスーパーヨットがトルコ領海に出現

2022年03月22日 | 国際
3月22日 制裁を受けたロシアのオリガルヒ(ロシアの新興財閥)のロマン・アブラモヴィッチ氏が所有する、5億6000万ドル相当のスーパーヨット「ソラリス号」が、モンテネグロを出た後、トルコ領海に現れました。

  Hurriyet

バーミューダの旗を掲げたこの船は、3月8日、バルセロナの造船所を出た後、3月13日、モンテネグロのアドリア海のリゾート、ティヴァットに向かいました。「海洋交通」によると、全長140メートルのこの船は、先週、ギリシアのクレタ島沖に停泊した後、トルコのムーラ県ダッチャ沖に現れました。

先週、アブラモヴィッチ氏はテルアビブのベングリオン空港に現れ、その直後、アブラモヴィッチ氏所有のプライベート・ジェット機がイスラエルからイスタンブルに着きましたが、彼が搭乗していたかどうかはわかりません。

億万長者アブラモヴィッチ氏は、ロシアのウクライナ侵攻後、イギリス政府の制裁を受けたため、サッカーのプレミア・リーグ委員会はアブラモヴィッチ氏はチェルシーのディレクターとして不適格とし、その資格を剥奪しました。

アブラモヴィッチ氏はトルコのサッカーチームを所有する計画かもしれません。イギリスのザ・テレグラフ紙は、彼はイズミル・ベースのサッカーチーム「ギョズ・テペ」ねらっていると報じています。


イスタンブルのダムが溢れそう

最近の降雪が、トルコで最も人口の多い都市イスタンブルにとって、よいニュースになりました。イスタンブルは、昨年は水不足の恐れがありましたが、いまはダムの水位が上がりすぎたことが懸念されています。

HUrriyet

イスタンブルの水道管理局のライフ・メルムトゥル総局長は、ダムの水位が記録的レベルまで上昇し、氾濫ポイントに達したと、警告を出しました。

イスタンブルに水を供給している5つのダムの水位が非常に高くなり、雨がつづいたら、氾濫の恐れがあると、メルムトゥル総局長は言い、人々に川に近づかないよう警告しました。

総局長はまた、テルコス・ダムの貯水量について記者団に説明し、「このダムは、あと90センチしか余裕がありません。あと90センチ水位が上がれば、水が溢れはじめます」と言いました。「この夏、イスタンブルは水不足になることはないでしょう」


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