トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

中国副主席がトルコ訪問

2012年02月22日 | 国際
2月22日 中国の習近平(シー・ジンピン)副主席が21日、トルコを訪れました。副主席は今日、ギュル大統領とエルドアン首相と会う予定ですが、話題は当然、トルコの隣国シリアの激しい動乱におよぶでしょう。

 Hurriyet

トルコ政府はシリアのバシャル・アサド大統領の反対派に対する残虐な弾圧を非難し、大統領に泰仁を迫っていますが、中国はロシアとともに、「安保協議会」の決議を拒否しています。

習副主席は、来年、世界最大の人口を抱える中国の主席になると思われています。

21日朝、100人ほどのウイグル人が中国国旗を燃やし、新疆ウイグル自治区のウイグル人に対する中国の弾圧に抗議しました。
ウイグル人はトルコ人と同族で、トルコにはウイグル人の大きなコミュニティがあります。


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欧州人権裁判所のトルコ女性判事がトルコに勧告と警告

2012年02月21日 | 国際
2月21日 トルコ女性としては初の「ヨーロッパ人権裁判所」の判事、ウシュル・カラカシュさんが、「公秩序・治安事務局」の招待でアンカラにやってきました。

 Hurriyet

カラカシュ判事はトルコ政府に、表現の自由と反テロリズム対策のバランスを維持するよう勧告し、多くの係争中のケースについて警告しました。

「ヨーロッパ人権裁判所の未決のケースは16000件に達しましたが、その中の245件は表現の自由に関するものです。国家はみなテロと戦っていますが、表現の自由は守られなければなりません」とカラカシュ判事。

ヨーロッパ人権裁判所のトルコに関する未決のケースの24%は、訴訟手続きが長引いているものであり、16%は正当な権利に違反していると、カラカシュさんは言いました。

「人権の尊重という法治国の原則は、治安と自由の微妙なバランスに、きわめて重要です」とカラカシュ判事は言っています。
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「トルコはNATOの中心国になった」とギュル大統領

2012年02月21日 | 国内
2月20日アブドゥラ・ギュル大統領は、トルコのNATO加盟60周年を記念してメッセージを発表しました。

 Sabah

ギュル大統領は「戦略的状況から、トルコはいま、NATOの中心的国家になった。NATOは将来も同様に努力をつづけ、世界の平和と安定に貢献するだろう」と述べました。
大統領は「アラブの春」とシリアの動乱に触れ、「国際社会が現在抱えている多くの脅威や危機、変革は、みなトルコの周囲で起こっている」とも。

エルドアン首相もメッセージを発表、「北アフリカと中東の変革から国際的財政危機によって、新しい世界の秩序は変化している。NATOにとってのトルコの重要性と、トルコにとってのNATOの重要性は、日々、増大している」と言っています。
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トルコのTV番組「壮麗なる世紀」がブルガリアのネットで大人気

2012年02月20日 | 文化
2月19日 トルコの人気番組「壮麗なる世紀」(Muhtesem Yuzyil)がブルガリアのネットでブルガリア語で流され、人気トップです。

 Hurriyet
シュレイマン大帝(ハリト・エルゲンチ)と寵妃ヒュッレム(メリエム・ユゼルリ)


ボランティアの翻訳者たちが、トルコで放映された2,3時間後にはブルガリア語に翻訳し、ネットで流しているのです。
番組の熱心な視聴者たちは番組について討論会を開いたり、出演者について情報交換したりしているそうです。
ネットでの人気は当然、ブルガリアのテレビ局の注意をひき、多くの局が競ってこの番組を輸入しようとしています。

「壮麗なる世紀」はオスマン帝国の最も偉大なスルタンの1人シュレイマン大帝とその寵妃を中心に、オスマン帝国の最盛期16世紀を描いたものです。

オスマン時代、ブルガリアは最もトルコ化した地域。ブルガリア人の5人に1人はトルコに親戚がいるともいわれますから、翻訳できる人なんかごろごろいるでしょうね。

日本の視聴料とってる某局も、韓流ドラマはもういいから「壮麗なる世紀」をやってください。きっと視聴率いいと思いますけど。
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トルコ観光産業は投資の結実を収穫しはじめた

2012年02月18日 | 国内
2月17日 2011年、トルコを訪れた外国人ツーリストは3100万人。観光収入は230億ドルに達しました。

 Sabah
いちばん人気のある博物館はアヤソフィア


トルコは急速に世界的人気の観光国になりつつあります。
エルトゥルル・ギュナイ文化観光相は2002年と2011年の観光データを発表しました。

2002年、トルコを訪れた外国人ツーリストは1320万人でしたが、2011年には3140万人に達し、137%増えました。
2002年には119億ドルだった観光収入も、2011年には230億ドルに達したということです。

ギュナイ文化観光相によると、2011年、博物館や史跡を訪れた人は2846万2893人で、これは昨年に比して13%の増加だということです。
収入も1億7000万リラから2億5390リラに増加しています。

最も見学者の多かった博物館はアヤソフィアで、319万6000人。次いでトプカプ宮殿、エフェス遺跡、メブラーナ博物館です。


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映画「征服1453年」今日、トルコ全国で封切られました

2012年02月17日 | 文化
2月17日 問題の映画「征服1453年」が今日、全国いっせいに封切られました。映画の封切時間は通常、夜ですが、この映画は14時45分に封切り。イスタンブール征服の1453年のちなんだのです。

 Hurriyet
映画「征服1453年」のポスター


ファルク・アクソイ監督のこの映画は、スルタン・メフメット2世率いるオスマン軍がイスタンブールを征服する物語です。
この映画は1月、ギリシアで試写が行われたとき、ギリシア人を怒らせたそうです。ギリシアの週刊紙「ト・プロト・テマ」は、この映画は“トルコによるプロパガンダだ”と書きました。

ドイツのケルンのキリスト教徒協会「ヴィア・ドロロサ」は、この映画のボイコットを呼びかけました。「われわれはすべてのキリスト教徒にこの映画を見ないよう勧告します」と同協会は言っています。

・・・このポスターのメフメット2世、どう思います? 私は実物もこんなルックスの方だろうと思っていましたから、文句ないです。
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ギリシア正教総主教がトルコ国会でスピーチ

2012年02月17日 | 国内
2月17日 ギリシア正教のバルトロメウ総主教さまが来週20日、トルコ国会でスピーチされることになりました。もちろん、トルコ共和国の歴史でも初めてのことです。 

 Hurriyet

バルトロメウ総主教はマイノリティに関する多くの問題を提出すると思われます。たとえば、長く論議されているへイベリアダのハルキ神学校再開とか、ギリシア人・アルメニア人・シリアク人らに関する教科書の不利な記述の除去とか、公的機関のマイノリティの雇用などですね。

国会ではいま新憲法の草案が審議中ですが、バルトロメウ総主教のアンカラ招待は新憲法のフレームワークと関係しているようです。

総主教さまはめっきり減少したギリシア人の権利だけでなく、他の多くのマイノリティの期待も背負っています。


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初のトルコ・コーヒー博物館がオープン

2012年02月16日 | 文化
2月15日 初のトルコ・コーヒー博物館が2月11日、イスタンブールのトルコ・イスラム博物館の中にオープンしました。トルコ・イスラム博物館はイスタンブール観光の中心スルタナメット広場に面していますから、時間がないツーリストもちょっと寄れますね。

 Hurriyet
オープニング・セレモニーでコーヒーを自らいれて、トルコ・コーヒー習得証書を授与され
たギュナイ文化観光相(右端)


ここでは「トルコ・コーヒー文化研究センター」による最高のいれかたでいれたトルコ・コーヒーが供されます。

開館式にはエルトゥルル・ギュナイ文化観光相も出席、「トルコ・コーヒーはトルコ文化においても非常に重要なもので、ツーリストも大きな関心を持っています。文化観光省はこの博物館でトルコ・コーヒー習得証明書を出します」と語りました。

「昔は博物館にショップがなく、私は外国の博物館をうらやんでいたが、もうそんなことはありません。この博物館のショップではトルコ独自の製品をいろいろ提供します。博物館を訪れる方々は“一杯のコーヒーで40年の知己となる”というトルコの古いことばを知るでしょう」
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外国人ツーリストのトルコでの消費額も急増

2012年02月15日 | 国際
2月14日 「ビザ・ヨーロッパ地中海諸国観光リポート」によると、トルコを訪れたツーリストは2011年9月~10月の4ヶ月で7億2300万ユーロ消費したそうです。
イギリス人が1億380万ユーロでトップ、次がロシア人の6940万ユーロ、アメリカ人の6460万ユーロ、ドイツ人の5680万ユーロ、フランス人の5300万ユーロ。

 Hurriyet

同期4ヶ月で、トルコでの消費額が最も増えたグループはサウジアラビアで、2010年に比して49・7%の増。サウジからのツーリストは1530万ユーロ使いました。

その他、トルコでの消費額が大きく増えているグループはスエーデン人の31・1%、ドイツ人の28・7%、ロシア人の25・4%。
週末でも気軽に来られるヨーロッパ人にくらべて、日本人は少なくて話題にもなりません。

航空券の支払い額は32・8%の増。ホテルへの支払いも20・3%増えているそうです。
トルコ航空が強気なのも、ホテルがどんどん増えているのも、理解できますね。
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全国の知事さんがアンカラに集まって地震対策会議

2012年02月14日 | 国内
2月13日 政府は1999年のマルマラ地震と2011年10月のワンの大地震から、災害・危機管理に関して多くのことを学んだと、ベシル・アタライ副首相は言いました。

 Hurriyet
昨10月、2度の地震に襲われたワンではまだ7000人以上がテント生活


2日前、81県の知事がアンカラに集まり、アタライ副首相とともに、災害・危機管理について討論しました。どうすれば、災害の際、より早く対応できるか? どうすれば、調査と救助のスピードアップができるか?という問題です。

トルコは大きな地震帯の上に位置しているのだから、地震と向き合う必要があると、アタライ副首相は言いました。「1999年にはマルマラ地震と、その後のデュズジェの地震で、われわれは多くの経験をしました。被害が広範におよび、通信不能になって、政府の対応が遅れました」

アタライ副首相によると、その後、政府の奨励金によってデュズジェは活気を取り戻し、いま、デュズジェは工業化で重要な県になったそうです。
政府の奨励金システムは充実しつつあるということですが、それなら早くワンのテントで暮らす人たちを助けてあげて。


   
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