トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

イスタンブールのテュネル開通139周年

2014年01月19日 | 国内
1月20日 トルコ通の方なら、テュネルと呼ばれて市民に親しまれている「世界一短い地下鉄」をご存知でしょう。そのテュネルが開通139周年を迎え、「電気・トラム・テュネル管理(IETT)」が式典を行いました。
ミュージシャンが乗客を迎え、電車にはカーネーションが飾られました。

 Hurriyet

「テュネルはイスタンブールだけでなく、世界にとってもベスト・ブランドであることを誇りに思います」とIETTのハイリ・バラチル会長は語りました。
「テュネルの歴史的な形式を守ることが大切です。IETTはテュネルを現役でありつづけさせるために、あらゆる努力をしてきました」

今日、テュネルは市の輸送ネットワークの一部であり、毎日、12000人が利用しています。
テュネルは1867年、ツーリストとしてイスタンブールに来たフランス人技師ユジェーヌ・アンリ・ギャヴァンの思いつきから始まりました。

目的はペラ地区とガラタ地区をらくに移動できる乗物を提供することでした。ペラとガラタは、当時、金角湾北岸で比較的新しい地区でした。
多くの人々は海に近いガラタで働き、標高60メートルの丘の上のペラに住んでいました。
この2か所を直接結ぶ道ユクセク・カルドゥルムは急坂の細い道で、毎日、4万人が通行して混雑していました。

ギャヴァンはこの昇り降りをらくにする一種のエレベーターとして、テュネルを思いついたのです。2年間の交渉の後、ギャヴァンは、オスマン・スルタン、アブデュルアジズから、このプロジェクトをスタートさせ、42年間操業する許可を得ました。


シリア国境近くで兵器を満載したトラックが捕まった

 南部アダナ県で、憲兵隊がトラックを止め、兵器を押収しました。トラックが武器弾薬を運んでいるという内報を得た治安部隊が3台のトラックを探していたのです。

 Hurriyet

トラックはアダナ県とガジアンテップ県の間の主要道路のジェイハンの高速料金所で止められました。
作戦中は暴発の可能性を考慮し、安全対策が取られました。トラックの運転手たちは逮捕され、トラックは捜査のため安全地帯に運ばれました。

11月にも、アダナで、ロケット弾頭、バズーカ、ミサイル、爆弾、銃が押収されています。

・・・難民としてトルコ入りしたシリア人が、シリア向けの武器“ビジネス”をしている例があるようです。困ったことですね。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「私の子供が汚職に関係していたら、私は勘当する」と首相

2014年01月19日 | 国内
1月19日 政府は収賄スキャンダルに対して、警察の粛清と司法改革で、しっぺ返しをしましたが、エルドアン首相は、彼の家族、とくに息子のビラル・エルドアン氏が汚職に関係しているかもしれないという主張に断固として応えました。

 Hurriyet

「共和人民党は私の子供たちを中傷するプロパガンダを流しているが、私ははっきりと明言します。もし私の子供が汚職に関係していたら、私は子供を勘当します」とエルドアン首相は、1月17日、イマーム・ハティプとして知られるイマーム養成校の100周年記念での演説で言いました。

共和人民党(CHP)の何人かの議員が、汚職捜査の一環として、ビラル・エルドアン氏が証言しなかったことを指摘し、政府を批判しました。
しかし、ベキル・ボズダー法務相は1月17日、エルドアン首相の若いほうの息子に関して、逮捕拘束する根拠はないと言いました。

エルドアン氏自身は捜査後、チャリティNGO「トルコの若者と教育基金のための奉仕」に対する手入れは、彼を標的にしていたと主張しました。ビラル・エルドアン氏はこのNGOの委員会のメンバーです。

担当検事が解任されて中断された2度目の汚職捜査の波は、ビラル・エルドアン氏を巻き込もうとしていたと言われます。
現政権・公正発展党は、イスラム学者フェトフラー・ギュレン師の運動は収賄を組織化し、国家に似たものをつくろうとしていると非難し、告発しています。

汚職捜査は司法に関する論議に発展し、政府は主要な司法団体の管理を強化しはじめました。


  処刑や拷問に使われた古代の“死の家”がブルサで発見

ブルサ県で行われてきた考古学発掘で、2300年昔のビテュニア王国時代に処刑や拷問に使われていた地下牢が発見されました。
この発掘に携わってきたウルダー大学美術部科学・文学史科のイブラヒム・ユルマズ氏は、ブルサ市が行っている市壁発掘プロジェクトでは、何百年も昔の市壁の修復も行っていると言いました。

 Hurriyet

「3400メートルの城壁の大半は掘り出されました。市壁の入口 ー タフティ城、イエル門、サルタナト門、カプルジャ門、ジンダン(地下牢)門の場所がわかりました。アラジャフルカ地区にあるジンダン門の修復で、地下牢が見つかったのです」とユルマズ氏は言っています。
「地下牢の上に人々が住んでいましたので、家屋を収用し、取り壊して、科学的発掘を行い、ブルサの地下牢の遺構が現れたのです」

首切り人は聾唖者だった
この発見でビテュニア王国時代の地下牢の様相がわかったと、ユルマズ氏は言いました。ブルサの地下牢は“スタッコ”と呼ばれた地下室で、塔に通じていたそうです。

「これらの地下牢には、恐ろしい処刑に使われた“血の井戸”“拷問部屋”“塔につづく廊下”があります。城壁と塔と地下牢は連結していました。聾唖の首切り係は血の井戸で囚人の首を切ります。首は井戸に落ち、からだの部分は親族に与えられるか、小川に流されます。首切り人が遺体を家族に売ったという話もあります」

「私たちはこの全貌を明らかにするためのプロジェクトを提案し、認められたのです」
2300年をへて光をあてられたブルサ地下牢は、屋外博物館になる予定だそうです。。
「大昔、使われた拷問具や処刑場も展示します。私たちは2年がかりで、実物大の模型をつくる計画です」

・・・なぜかダンジョン(地下牢)大好きな私は、博物館ができたら見に行きたいなあなどと思ってしまいます。
ビテュニアはアナトリア北西部の地名。古代ビテュニア王国はアレクサンドロス大王の東征に対しても独立を維持しましました。共和制ローマの時代には、ビテュニアは属州として存在しました。


   「ときどきダイアリー」へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政権与党AKPがギュレン運動に近い議員放逐を強化

2014年01月17日 | 国内
1月18日 現政権・公正発展党(AKP)はギュレン運動に近い議員を放逐する動きを強化、1月16日、イスタンブール選出のムハムメド・チェティン議員を懲戒委員会に送りました。
チェティン議員は、デルスハネ(学習塾)に関する政府の対応を批判する、AKP内の小グループに属し、イスラム学者フェトフラー・ギュレンの運動に近い人物として知られています。

 Hurriyet

学習塾を閉鎖するという政府の計画は、ギュレン運動とAKPの間に大きな断絶をもたらし、それが、前閣僚4人が関係した汚職事件によって、両者の戦いに発展していきました。
エルドアン首相と政府はギュレンの信奉者を告発しています。ギュレンは警察と司法の内部で大きな力を握り、汚職を組織化したとみられています。

チェティン議員の放逐要請は、同僚のAKP議員ヴォラクン・ボズクルとアリ・アシュルクが告訴したため起こりました。両議員はチェティンが汚職スキャンダルに関する討論中、2人を告発し侮辱したと主張しています。

学習塾論争後、懲戒委員会に送られた4人の議員はみな、決定が発表される前に辞職しました。
汚職スキャンダルが勃発してからAKPと袂をわかった議員数は、チェティン議員の離党によって、6人になり、学習塾論争が始まってからの離党議員は8人になりました。これは同党の歴史始まって以来の離党騒動です。

11月下旬、懲戒委員会に送られて離党したキュタヒヤ選出のイドリス・バル議員が、最初のAKP離党議員になりました。
その直後、イスタンブル選出のハカン・シュキュル議員がつづいて離党。シュキュル議員は元国際的サッカー選手で、ギュレンとのつながりをオープンにしています。

イドリス・ナイム・シャーヒン元内務相は、12月17日の手入れ後、離党時期を発表しました。この手入れで、3人の大臣の息子たちと、有力官僚やビジネスマンが拘束されました。シャーヒン元内務相につづいて、エルトゥルル・ギュナイ元文化観光相、イズミル選出のエルダル・カルカン議員、アンカラ選出のハルク・オズダルガ議員が離党しました。

彼らはみな、汚職捜査に対するAKPの対応を批判し、懲戒委員会に送られていました。
汚職事件を担当した検事長の解任をツイッターで批判した、ブルドゥル選出のハサン・ハミ・ユルドゥルム議員がAKPを離党したのが最新の離党例です。

・・・ハカン・シュキュル、懐かしい名前、覚えていませんか? ワールド・カップで日本と戦ったあのハカンです。彼、政界入りしていたのです。でもって、ギュレンの熱心な信奉者でもあったんですね。


「難民受入れ国の負担を軽減するべきだ」と国連難民高等弁務官

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官が、「何百万のシリア難民を受け入れている国々の大きな負担を軽減するための助力をするべきだ」と世界に訴えました。
彼はまた、1月17日、シリア内戦に関する来週の平和トークで、この紛争に“政治的決着”を見出すことが、きわめて重要だと語りました。

 Hurriyet
1月17日、トルコのダウトオール外相(左)とグテーレス国連難民高等弁務官がシャンルウルファ県ハランの難民キャンプを訪れた。


「これは人道的決着ではないことを謙虚に認めます。これは政治的決着です」と、グテーレス高等弁務官は、トルコで行われた難民受入れ国会議で語りました。

「来週、ジュネーヴで行われる会議で、流血を止めさせ、政治的決着をつけることが絶対に必要だという明確なメッセージを世界に伝えことが、きわめて重要です」
シリア難民への人道的支援を討論するために、エジプト、イラク、ヨルダン、レバノンの当局者たちがシリア国境に近いハランの難民キャンプで行われる会議に集まりました。

この会議はジュネーヴの第2回平和会議の5日前に始まりました。
34か月に及ぶこの紛争で、13万人以上が命を落とし、何百万人が、故郷を追われました。
 


   「ときどきダイアリー」へ  




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古代人も歩いた小道を冒険ツーリズムのために整備

2014年01月16日 | 文化
1月17日 古代人の足跡をたどって歩く「カリア・ウオーキング・ルート」ができて1年、すでに何千人の人々が挑戦しています。
昨年、ムーラの貿易産業議会(MUTSA)がオープンしたこの小道は、独特の建物や美しい入江、大小の丘、古代都市遺跡のある多くの村々を通ります。

 Hurriyet

内外のツーリストがこのルートを訪れ、観光の発展に貢献していると、MUTSAのビュレント・カラクシュ会長は言っています。
カリア・ウオーキング・ルートはムーラとアイドゥンの間の800キロで、旅行者が道に迷わないように、220の標識と33000のマークが設置されています。

「ムーラの最大の収入は観光ですが、いままで観光客が来るのは1年のうちの6か月に限られていました。このルートによって、年間を通じて観光客が訪れるようになりました」とアククシュ会長は言っています。

「この歴史的ルートはマルマリス、イチメレル、ダッチャ半島、ギョコワ湾、アクヤカ、ミラスを通ります。これはトルコ最長のウオーキング・ルートであり、古代遺跡も見られるトレッキング・ルートです。最初の1年で10万人が訪れたのは、それなりの理由があってのことです。旅行者は毎年、増えていくでしょう」

 Hurriyet

道すがら、有史以前の岩絵や、古典時代の霊廟を見学できるし、多くの土地の植物も観察できます。昔ながらの村々や、小石の道も一見の価値があります。今後の5年間で、40万人が訪れると予測しています」

このプロジェクトの重要な目的の一つは、村人たちに収入の道を提供することでもあると、カラクシュ会長は言っています。「旅行者たちは村で朝食をとり、地方の産物を買うでしょう」

・・・何日もかけて、ゆっくり、のんびり歩いてみたいルートですね。村に泊まって・・・。


黒いオオカミがトルコで初めて見つかった

ムーラ・ストゥク・コチマン大学の研究者ヤシン・イレミンさんが、西アナトリアの海に近い地方で黒いオオカミを撮影しました。イレミンさんはカラカルや熊のような捕食性の種を主として研究していて、2004年から野生動物の観察と保存のための仕事をしてきました。

 Hurriyet

イレミンさんは種の個体群を守るために、黒いオオカミが撮影された詳しい場所は明かしませんでした。

「私たちは無知なハンターを心配しているのです。残念ながら、西アナトリアでは、罰則があるにもかかわらず、野生動物が狩猟されています。
ハンティングがわが国の野生動物に望ましくない結果をもたらし、自然のバランスを破壊しているのです」

「このショットの数秒後、もう1匹のふつうのオオカミが現れました。たぶん、雌のパートナーでしょう。2匹目の出現は黒いオオカミの黒さを確認させる、よい記録になりました。
黒色素はオオカミの場合、2つの要因が考えられます。ひとつは、遠い過去の犬との交配。もうひとつは、色を決める遺伝子が自然に結合したためです。
この研究の詳細をまとめて3月に出版します」

・・・「蒼き狼」といえば、かのチンギス・ハーン、黒いオオカミはだれの化身でしょうか?


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東トルコでは結婚の3分の1は子供花嫁

2014年01月15日 | 国内
1月16日 シールト県で14歳の幼な妻が射殺されて発見されたニュースが、このところ大きな話題になっています。自殺か他殺かも不明だし、え、14歳で2人の子持ち? ショックな事件です。

Hurriyet

トルコ東部・東南部では、結婚の3分の1は花嫁が15歳以下だと、NGOが発表しました。女性の権利向上をめざすNGO、KAMERは、23県6万人の女性のインタビューをベースにした研究結果を発表しましたが、とくに農村部の子供花嫁の憂うべき実態が明らかになりました。

シールト県の事件では、2番目の子供を産んだばかりの幼な妻が遺体で発見されました。
「地方行政当局はできる限り早く、教師、イマーム(イスラムの指導者)、憲兵隊らと協力して、子供花嫁の問題に注目し、各県、地区、村が防止策をとらなければなりません」と、KAMERのヴァン支部のエスラ・ギュルジャン支部長は声明書で言っています。

KAMERがインタビューした女性のうちの4711人は、16歳か17歳で結婚しています。2217人は13歳から15歳の間で結婚し、54人は12歳以下で結婚しています。
「11歳の少女が結婚し、2人の子供を産み、14歳で死んだこの事件は、私たちすべての人々の恥です」と、ギュルジャンさんは言い、早い捜査を促しました。

トルコの法律では、結婚年齢は最近、15歳から17歳に引き上げられました。しかし、多くの家族が、法的に結婚できるように、娘の生年を変えて届けています。性の平等が力説される近頃ですが、法がきちんと施行されなければなんにもなりません。


   なくなった幼な妻の父親が娘の死に疑問を提起 

なくなった幼な妻K.E.さんの父親が、娘の検死後、娘は殺されたのだと思うと発言し、調査が進むことを期待していると言いました。
「検死後、届いた書類では、娘は短銃でなく、狩猟用ライフルで撃たれたそうです。猟銃で自殺は不自然だと思います。娘の死因を明らかにしたい」

 Hurriyet
死んだ幼な妻の父親(右端)はヴァン県チャヤクの自宅で、弔問に訪れた親戚たちを迎えた。


K.E.さんは1月11日、東南部シールト県の自宅で、遺体で発見されました。彼女は数日前に2番目の子を産んだばかりでした。
「娘が自殺したのなら、私はなにも言えません。でも、だれかが娘を撃ったのなら、犯人を見つけるまで私は追求したい」と父親は言いました。

彼はまた、娘は14歳でなく16歳で、結婚したのは11歳でなく13歳だったと言いました。骨年齢テストでは、彼女は16歳だったそうです。
「私は花嫁交換で、あの家に娘を与え、あの家から花嫁を迎えています。娘は夫になる少年を気に入っていました」

子供花嫁K.E.さんはヴァン県チャヤクから、はるか西のシールトのペリヴァリへ嫁いでいきました。
事件が起こったとき、兵役中だった夫は、「私は兵役につくとき、私の狩猟用のライフルを彼女に預けました。彼女はときどき、銃の清掃をしていました。私はアクシデントだと思っています。捜査がそれを証明するでしょう」と言い、妻を愛していると明言しました。

全国に報道された痛ましいニュースに、家族・社会政策省も黙っているわけにはいかず、独自の調査を始めました。
K.E.さんの第1子は生後18か月になりますが、まだ出生届が出されていませんでした。事件の捜査中、子供は国の保護下に置かれることになりました。

・・・なくなった幼な妻の父親は、娘が死んだことは悲しんでいるようですが、11歳にしろ13歳にしろ、まだ子供である娘を結婚させたことには、なんの罪悪感も持っていないようですね。


国際ドア・フェアがイスタンブールで開催中

 デモス・フェア協会主催の「第8回国際ドア・フェア」がイスタンブールのエクスポ・センターで、1月16~19日、開催されます。参加250社の大半はトルコの会社です。

 Sabah

フェアはエクスポ・センターの9,10,11ホールを使用し、25000平米の会場に、およそ2000種の製品が展示されます。ドア・メーカーの技術や木工機械も併せて展示。
45か国、とくに中東、アフリカ、ヨーロッパから2万人のプロがゲストとして訪れると予想されます。

参加企業の準備プロセス、そのプロセスに関係するビジネス、広告や販促活動、発注、取引高は10億ドルに達するでしょう。

・・・ドアのフェアなんて、おもしろ~いと物珍しかったので、この頁で取り上げましたけど、豪邸には木造の重厚なドアが不可欠ですね。トルコは木材豊富だし、木工技術は伝統あるし・・・


   「ときどきダイアリー」へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イラク国境近くでオイルが出た

2014年01月14日 | 国内
1月15日 トルコは日本同様、石油輸入国。ガソリンの値段も高いです。
隣国イラクで石油が出るんだから、イラク国境近くだって出るかもと、トルコの国営石油会社TPAOは考えたのでしょうか。東部シルナク県シロピ地区でオイルが出てきました。

 Hurriyet

「オイルは隣国イラクのオイルと同等の価値があるものです。しかし、テスト・リサーチは今週で終わります」と、TPAOのバトマン支社のギョクハン・アクン支社長は言っています。TPAOは6か月前、シロプ地区の「チャルシュカンー1」油井で、石油探索作業を始めました。

石油は、ヘジル川から1キロの地点で削岩作業を行った結果、2900メートルの地下で発見されました。
「この石油発見は国境地帯で初めてです」とアクン支社長は言っています。
掘っていくと、水がときどきオイルになります。石油の容量は1週間後に明らかになるでしょう」と、彼は言い、TPAOの厳しい労働状況下での努力の賜物と喜んでいます。


「壮麗なる世紀」が中国でも放映される

40か国で2億100万人の視聴者を得たトルコのテレビ・シリーズ「壮麗なる世紀(Muhtesem Yuzyil)が中国でも放映されます。視聴者数は6倍になり12億に達するかも。

 Hurriyet
「壮麗なる世紀」が中国も征服しようとしています。


このテレビ・ドラマは、10億人以上の視聴者を持つと言われる中国国営テレビCCTVで放映されます。
在北京のトルコの「北京プロモーショ・オフィス」によると、ダビングと字幕はほとんどできあがっているそうです。

「北京プロモーション・オフィス」のイルクヌル・イイーイト副所長は、「このドラマを中国の視聴者に届けるために、中国のお役人と何年間も話合いをしてきました」と言っています。「でも、とうとう私たちは成功しました。これはトルコを、あらゆる階層と年齢の中国の人々に紹介する大きなチャンスです」

中国の国営テレビはいままでトルコのドラマも映画も放映したことがないそうです。
「中国の人々は歴史映画に大きな関心を持っています。彼らはオスマン時代と中国の王朝時代の類似性を知っています。ですから、私たちは、このドラマが中国で大きな注目を集めるだろうと思っているのです。私たちはトルコのテレビ・シリーズを中国で放映する道をつくったのです」

・・・どうして日本ではこれを放映しないのでしょうか。NHKがだらだらとつづけているへんな韓国ドラマより、よほど人気が出ると思いますけど。


汚職捜査検事ゼケリヤ・オズが配置替えを拒否

汚職捜査を担当していた検事が捜査を止めるようエルドアン首相に“脅された”と主張し、政府側はこれを全面否定している・・・という話は、1月15日の頁に書きました。
ゼケリヤ・オズ検事は、3人の元閣僚の息子らを汚職容疑で捜査していましたが、その後、イスタンブールの副検事長の職を解任されました。

Hurriyet

エルドアン首相はオズ検事の主張を名誉棄損だとして、全面否定しました。首相の意向で彼を“脅し”たという2人の人物は、ネット上で特定されました。チーフ・オンブスマンのニハト・オメルオール氏と古参裁判官のイスマイル・リュシュテュ・ジリト氏の2人です。もちろん2人はオズ検事の主張を否定しています。

オズ検事は「裁判官と検事の最高委員会(HSYK)」によって、イスタンブール・バクルキョイ地区の副検事長に任じられましたが、彼はいま年次休暇をとっているそうです。彼は自分の主張が再検討されるまで新しい職で仕事を始めないでしょう。


   「ときどきダイアリー」ヘ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

環境に優しいバスがイスタンブールの街に

2014年01月13日 | 経済
1月14日 イスタンブール市は、複合企業サバンジュ・ホールディングのバス製造部門「TEMSAグローバル」と、環境に優しいバス110台購入の契約に調印しました。圧縮天然ガスで走るバス約110台が市バスに加わります。

 Hurriyet
TEMSA製の環境に優しいバスに試乗するイスタンブールのカディル・トプバシュ市長(右)とサバンジュ・ホールディングのサバンジュ社長


この契約は、昨12月16日、イスタンブールのカディル・トプバシュ市長、サバンジュ・ホールディングのギュレル・サバンジュ社長、TEMSAのディンチェル・チェリキ総支配人ほか多くの要人臨席の調印式で行われました。

「市は新しいバス110台を購入します。圧縮ガスで走る環境に優しいバスです。環境を汚染するバスは過去のものになりました」とトプバシュ市長。「交通手段のレベルは、その年の文明の程度を示すものです」

「古すぎるバスはこの都市にふさわしくなくなりました。イスタンブール市は市営の“オトビュスAS”を運営するかたわら、公共バスのサポートにも力を入れていきます。
市は2014年の末までに3000台の新しいバスを運行させることを目標にしています」と市長は言っています。

サバンジュ社長は、バス産業の強化のために、強力な国内市場が必要だと言いました。
「自国の製品でみんなが幸せになったら、バスの輸出もしましょう」


トルコの防衛輸出は10%増加して14億ドルに

 トルコの防衛輸出は、2013年、総額14億ドルに達し、前年に比して10%アップしたと、「防衛・航空宇宙産業輸出業協会(SSI)」が言っています。
「2013年、わが国の総輸出は停滞気味だったが、防衛・航空宇宙輸出は著しく増加した」と、SSIのラティフ・アラル・アルシュ会長が言いました。

 Hurriyet
トルコ初の国産新世代戦車「アルタイ」は「オトカル」の製品です。


「トルコの防衛輸出は、2008年から2012年、43%増加しましたが、総生産の3分の1は輸出されました」とアルシュ会長は語っています。
「防衛分野での2014年の目標は44%アップして、20億ドル達成です」

2013年の輸出アップはほとんど国内防衛メーカー「トゥサシュ・トルコ航空宇宙産業(TAI)」の健闘の結果です。総輸出のうちの5億3700万ドルがTAIの製品です。
TAIは攻撃用ヘルコプターATAKや訓練機ヒュルクシュ、初の国産UAVアンカなどのメーカーで、その輸出は総輸出量の40%になると、アルシュ会長は言っています。

アルシュ会長によるランキングでは、トルコの防衛分野のトップ輸出市場は北米、EU,カスピ海地方、湾岸諸国、南東アジア。
航空機やヘリの分野での輸出品目は、航空機のエンジン、装甲車、スピードボート、ミサイル、ロケット、軽兵器、送信機など制御管理システム、シュミレーター、センサー、実用的ソフトウエアなどです。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「強力な民主主義と経済」をテーマに大使たちがアンカラに集合

2014年01月13日 | 国内
1月13日 ダウトオール外相は、国内の目が汚職調査に集中しているさなか、世界各地の大使たちをアンカラに呼び寄せ、外交政策の再検討のための会議を開きます。
今日からアンカラで始まる会議では、シリア危機からエジプトのクーデターやEUとの関係まで、トルコの外交政策に関する多くの問題が討議されるでしょう。

 Hurriyet

国内外で働いている大使全員が参加する「第6回大使年次協議会」は1月16日から19日まで、アダナとメルシンで開催されます。
今回の会議のテーマのハイライトは“ダイナミックな経済と有効な外交”です。

国家経済を担当しているアリ・ババジャン副首相は、トルコ市場を1日で490億ドル急落させた収賄と汚職捜査を非難しています。
外交政策では、とくにシリア紛争に関する政策が議題になるでしょう。

スロヴェニア大統領、オマーン外相、イスラム協力機構(OIC)の新事務局長が会議に参加するでしょう。
会議中、ダウトオール外相は、昨年のソマリアのトルコ大使館襲撃で負傷した警官たちと、殺された人々の遺族に会うでしょう。

外相はまた、ドイツのネオナチによる攻撃で殺されたエンヴェル・シムシェクさんの娘と、攻撃の際、シムシェクさんに最初に救助の手をのべたドイツ市民アンドレアス・ヒューレルさん、また、2013年に誘拐され解放されたトルコ市民たちにとも会談するでしょう。


   「2014年は高速列車の年になる」と新運輸相

イスタンブールとアンカラ間のトルコ高速鉄道(YHT)が完成すれば、トルコの高速鉄道の乗客数は4倍になるだろうと、
リュトフィ・エルヴァン運輸相は言っています。
「2014年はYHTの記録をつくる年になるでしょう」と運輸相は、1月12日、アナドルニュースに語りました。

Hurriyet
イスタンブール=エスキシェヒル高速鉄道敷設工事現場を訪れたエルヴァン運輸相(中央)


内閣大改造で運輸相の座をビナリ・ユルドゥルムから譲渡されたエルヴァン運輸相は、2013年、トルコ高速列車は450万人の乗客を運んだと言いました。
「イスタンブール=アンカラ間の工事中の路線が開通したら、2014年には、この数字は2000万人を超えるでしょう」

エルヴァン運輸相はYHTのシステムを、速くて、快適で、経済的で、可能な限り安全だと自賛しました。YHT路線がトルコに最初に導入されたのは、2009年、アンカラ=エスキシェヒル間でした。

運輸省は2023年までに、鉄道システムに450億ドルを投資し、YHT路線を10,00キロメートル、普通の新しい路線を4000キロ敷設すると、運輸相は言っています。
政府は、人口の大半が住む15都市に、新しい高速路線と普通鉄道路線を敷設する計画です。
アンカラ=イズミル、アンカラ=ブルサ、アンカラ=シワス=エルジンジャンのYHT路線が開通されます。

アンカラ=イスタンブールのYHTは、マルマライ(海底トンネル鉄道)と接続します。昨10月29日に開通したマルマライは、ボスフォラスの海底を通って、毎日乗客を運んでいます。このリンクによって、アジアからヨーロッパへ一直線の旅が可能になります。
イスタンブール=アンカラ間はYHTで3時間になるでしょう。


   「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マレーシアとトルコ、自由貿易協定締結を目標に

2014年01月12日 | 国内
1月12日 エルドアン首相とマレーシアのラジブ・ナザク首相は、エルドアン首相のアジア訪問の最終日の1月10日、会談しました。
マレーシアとトルコは今年、自由貿易協定を締結することを誓約し、エルドアン首相は政治的危機の渦中にある故国への帰途につきました。

 Hurriyet
合意書に署名し、握手を交わすエルドアン首相(左)とラザク首相


マレーシア政府によると、トルコとマレーシアの自由貿易協定の話合いが始まったのは2009年だそうです。

アジア訪問中、エルドアン首相はトルコの政治的混乱に関するコメントは避けていました。
エルドアン政府は、汚職捜査が拡大してくると、何百人もの警察官を粛清するなど、警察と司法の政敵を根こそぎにしようとしています。

今度の汚職スキャンダルは、11年間のエルドアン政権中に起こった大きな危機のひとつです。エルドアン首相はこの汚職捜査を、政権与党・公正発展党(AKP)を倒そうとする陰謀だと説明しています。しかし、首相の対応は、仲間を守ろうとする死に物狂いの努力と見られています。
汚職事件は建設プロジェクトと、国営銀行ハルクバンクによるイランへの不法送金に関するもので、政財界の要人が関与していました。

記者会見後、エルドアン首相はナザク首相とともに金曜礼拝を行い、10日遅くマレーシアを発ちました。
 
・・・イスラム教徒が多いマレーシアはトルコに親しみを感じている人が多く、イスタンブール観光もマレーシア人の楽しみです。


古紙拾いの6歳の坊やが車にはねられて死亡


工業都市ブルサで、低収入家庭の6歳の子供が、古紙集めの仕事中、トラックにはねられて即死したと、ドーアン・ニュースが報じています。

 Hurriyet
古紙拾いの“お仕事”中、車にはねられたユジェル坊や


ユルドゥルム地区に両親やきょうだいと暮らしていたユジェル・アル君は、9日、昼食後、2人のお兄ちゃん、ムラト君(12)とシュレイマン君(16)といっしょに、古紙を拾い集めるために通りに出ました。

家からわずか100メートルの地点で、彼はトラックにはねられ、数メートル引きずられて、兄たちの目の前で即死しました。
彼の両親は坊やにお金を稼がせるために、小学校にも通わせていませんでした。ブルサの検察は事件の捜査を始めました。

残念ながら、トルコではまだ子供が働いています。多くの未成年者が、とくに季節労働者として、工場や農園で雇われています。
都市部の低収入家庭も、家計を支えるために、子供たちを街で働かせています。

・・・貧富の格差を云々するまえに、ユジェル君の場合は、親の意識が問題ですね。古紙集めは10代のお兄ちゃんが2人もいるのですから、ユジェル君が参加しても、しなくても、大した違いはないでしょう。親が子供を学校に行かせることの重要さを認識していないことが最大の問題では?


   イズミルの歴史的家々が放置されている

19~20世紀の民間家屋の好例といえる歴史的家々が、イズミル県の各地で荒れるにまかせています。
8500年昔から多くの地震や火事を経験してきたイズミルでは、古い家は焼失し、残っているのは19世紀末から20世紀初頭の家々です。

 Hurriyet

ギリシア建築の家々のほかに、当時のオスマン帝国の民間建築が残っています。これら家々の多くはカディフェカレ地区とバスマネ地区にあります。

3階建ての大きな家が多く、1階は倉庫として使われ、寝室は3階にありました。
ほとんどの家は入口に庭があり、庭から屋内への階段があり、庭には泉水と井戸があり、壁には壁龕(ニッチェ)がありました。

2階はセラームルク(男性用スペース)で、ハーレムリクは3階でした。バルコニーや窓が美しく、1階は石造り、上階は木造でした。
研究者で作家のオルハン・ベシクチは、「多くの歴史的価値のある建物が打ち捨てられています。古いイズミルの家々を守るための新たなプロジェクトが必要です」と言っています。


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シンガポールでランの新種に首相夫妻の名がついた

2014年01月10日 | 国際
1月11日 エルドアン首相はシンガポールの有名な植物園を訪れました。ランの新種にレジェップ・タイイップ・エルドアン首相とエミネ夫人の名が与えられました。

 Huriyet
エルドアン首相の左が首相夫妻の名がついたラン


異種交配でつくられた新種の紫色のランの名が「デンドロビウム・タイイップ・エミネ・エルドアン」と決まり、公式登録されました。
この日、エルドアン首相は偶然、ランの花と同じ紫のネクタイをしていました。「私の孫も紫色が好きです」と首相は言いました。

シンガポールの植物園は新種の花に外国の要人の名をつけるのが恒例になっています。
エルドアン首相とその一行は、6日間のアジア旅行の途上、8日にシンガポールに到着しました。


シリア国境近くで、バスに積まれた弾薬が押収された

1月10日、シリア国境に近いハタイ県行きの2台のバス内で、大量の弾薬が発見され押収されたと、ドーアン・ニュースが報じました。
アダナ発の2台のバスは、ハタイに着く直前に、特別作戦部隊に止められ、受取人不明の大量の弾薬が発見されたのです。

 Hurriyet
バスは爆発物処理班が捜査中です。

2013年11月にも、アダナで、シリア行きのトラックに積まれた砲弾1000個と発射台10基のほか多くの武器が押収されました。
押収された物資は、数か月前に難民としてトルコに入国したあるシリア人の指示で製造されたものでした。武器が製造された工場の作業員たちは、すぐ拘束され、取り調べを受けました。

・・・難民としてトルコに入って、武器を製造してシリアに送るなんて、とんでもないですね。


「アメリカ女性旅行者殺しの男は法廷に立つ能力がある」と専門家

昨年、イスタンブールで遺体で発見されたアメリカ女性サライ・シエラさん殺しを白状した男は、精神的に問題はなく、法廷に立つ能力があると、専門家が言いました。

 Hurriyet
31歳の若さで殺されたシエラさん、お子さんもいます。


イスタンブールの「第5高等犯罪裁判所」は、昨1月21日、31歳の女性旅行者シエラさんを殺したZ.T.の精神的健康状態に関して詳細な報告を求めました。
「バクルキョイ・マズハル・オスマン精神病院」が報告書を裁判所に送りました。報告書によると、容疑者は「性的攻撃、意図的殺人、盗みなどを行っているが、法廷に立てないような精神的問題はない」ということです。

シエラさんは昨1月7日、生まれて初めて母国アメリカを発ち、写真を撮るためにイスタンブールを訪れました。
彼女の遺体は2月2日、イスタンブールのトプカプ宮殿の下方、サライブリュヌ近くの城壁沿いで見つかりました。

容疑者はシエラさんを殺したが、レープはしていない、キスをしようとしただけだと言っています。Z.T.は、そのとき自分は興奮していて、もみあいになって、石で彼女をたたいて殺したと自白しています。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする