トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ウクライナ危機におけるトルコの調停をアメリカが賞賛

2022年03月19日 | 国際
3月19日 ロシアの軍事作戦の結果起こったウクライナの危機を、外交的に解決しようとするトルコの努力を、アメリカが評価したと、在トルコ・アメリカ大使が言い、NATO第2の軍隊と、第2のF-16艦隊を有するトルコを重要な同盟国と呼びました。

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トルコNATO加盟70周年を祝うフレイク駐トルコ・アメリカ大使(右)


「外交的解決を見つけるための、トルコの根気の良い努力に対して、トルコ政府に賛辞を贈りたい。これは骨の折れる仕事だが、トルコは外交的解決のために努力をつづけてきて、いまもつづけている」と、ジェフ・フレイク大使は、大使とチェリル・フレイク夫人主催の、トルコのNATO加盟70周年を祝うパーティで語りました。

NATO諸国の大使たちと防衛駐在官たち、トルコ軍と外務省の高官たちが、パーティに出席しました。ヴァシル・ボドナル駐トルコ・ウクライナ大使も出席しました。

「トルコのNATO加盟70周年を祝って集まった皆さまに感謝します」フレイク大使はゲストたちに言いました。「われわれがここでともに祝うことは、この日にふさわしいことと思います。NATO同盟の本質は団結だからです。民主的価値観をひろめ、信頼を築き、紛争を防ぐ、われわれが共有する同盟の歴史は、いま、70周年を記念して確認されました」

この数週間のできごとは、NATOの重要性を想起させてと、フレイク大使は言い、ロシアのウクライナ侵攻に言及しました。その後で、大使は、トルコが問題の外交的解決のために果たしている役割を賞賛しました。


「パンデミックは前より弱くなったが、終わってはいない」専門家

パンデミックの影響力は2年前に比較して弱くなってはいるが、パンデミックが終わったというのは正しくないと、保健省のコロナウイルス科学委員会のメンバーのテフィック・オズリュ教授が言いました。

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オズリュ教授は南部アンタリヤ県の肺疾患保健会議で、「全国で毎日、100万以上の感染者があり、4000~5000人の人々がなくなっています。しかし、私たちはいま、2年前ほど心配していません。状況は変わってきています」と教授は言いました。「対策の緩和と、夜間外出禁止やロックダウンの廃止で、人々はやっと正常な生活に戻りつつある。これはワクチン接種の成果です」

「トルコでは、じゅうぶんとは言えないが、多くの人々がワクチン接種を受けました。オミクロン変種の出現で感染者数は増えましたが、私たちは集団免疫に到達したと、私は思います」と教授は付言しました。

オズリュ教授によると、集団免疫はコロナウイルスをふつうの病気に変え、社会に脅威を与えなくなります。この夏は、市民たちはリラックスできるだろうと教授は言いました。「私たちはよりよい環境で、この夏を過ごせるでしょう。パンデミックは気温が上がると、緩慢化しますし、人々は外へ出るようになります」

世界保健機構(WHO)は、イスタンブルの保健と移民に関するハイレベルの会議で、パンデミックと戦うトルコを賞賛しました。


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「勝利の日」にチャナッカレ橋がオープンした

2022年03月19日 | 国内
3月18日 トルコは107年昔、新たな歴史をつくったと、エルドアン大統領は、3月18日、「チャナッカレ勝利の記念日」に行われた「チャナッカレ1915橋」の開通式で言いました。ダーダネルズ海峡に架かったこの橋は、世界最長の吊り橋になりました。

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ガリポリの戦いとして知られるチャナッカレの戦いは、英雄的な、偉大なできごとだったと、エルドアン大統領は開通式で語り、第1次世界大戦中の陸海の戦闘で命を落とした戦死者たちを追悼しました。この戦いは、どんな軍隊も武器も、命をかけて祖国と自由を守る決意の国民に対抗することはできないことを示したと、大統領は付言しました。

「ガリポリの戦いは英雄的な、偉大なできごとだった。この戦いによって、愛国心、自己犠牲、勇気といった、わが国民の高邁な精神が示された」と大統領は言いました。「トルコ国民はチャナッカレの戦いで、抑圧されたすべての人々に希望を与えた。植民地化された多くの国々が、チャナッカレの戦いとその後の独立戦争に刺激されて戦いを始めた」

107年昔、第1次世界大戦中のガリポリの戦いで、何千何万の兵士がなくなりました。1915年、イギリスとフランスは首都イスタンブルを奪おうと、ガリポリ作戦を開始しました。この戦いでオスマン帝国の多くの国民と兵士がなくなり、多くのヨーロッパの兵士と、約8000人のオーストラリア兵と、約3000人のニュージーランド兵も戦死しました。

連合軍との戦いに勝利したトルコ国民は、その後、独立戦争(1919~1922)に突入し、1923年、共和国を樹立しました。

ダーダネルズ海峡の橋は「勝利の日」に開通した
チャナッカレ県のヨーロッパ側のガリポリ地区とアジア側のラプセキ地区を結ぶ橋は、3月18日、エルドアン大統領によって開通しました。ダーダネルズ海峡の「チャナッカレ1915橋」の長さは2023メートル、日本の明石海峡大橋より32メートル長く、世界最長の吊り橋と認定されました。


「コロナ・パンデミックはまもなく終わるかも」専門家

この2年間のワクチン接種運動その他の対策が、1日のコロナ感染者数を大きく減らしたため、トルコの専門家たちはパンデミックの経過に希望を持ってきました。

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オルドゥ大学の家庭医学専門のオズギュル・エンギンユルト教授は、1日の感染数と死亡数の減少が、ワクチンの効果を証明したと言いました。教授は、オミクロンは比較的力の弱い変種であり、今後現れる新しい変種がポジティブに働けば、効力を失うかもしれないと語りました。

コロナウイルスは、この何年かトルコで見られる鳥や豚のインフルエンザと同じようになるだろうと、エンギンユルト教授は言いました。「インフルエンザのウイルスが毎年、変化するように、オミクロン後に新たな変種が現れるだろう」

「このウイルスは上部呼吸器官に感染する他のウイルスのように、鳥や豚のインフルエンザのように正常化し、われわれの命を脅かさなくなるだろう」と教授は言い、「だが、このウイルスは存在しつづけるだろう。気候が暖かくなりはじめる5月が重要な月になるかもしれない」と付言しました。

一方、トルコのコロナウイルス感染は、この24時間で22,345人まで増加し、118人余が死亡していると、3月16日、保健省は発表しました。また、この24時間で、32,364人の患者が回復したと保健省は言い、324,058回のテストが行われたと付言しました。


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トルコ外相とアメリカ国務長官がウクライナ戦について話し合った

2022年03月17日 | 国際
3月17日 トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相は、3月16日、ロシアとウクライナの休戦のための努力として、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官と、アゼルバイジャンのジェイフン・バイラモフ外相と電話で話し合いました。

 Hurriyet
アメリカのブリンケン国務長官(左)とトルコのチャウシュオール外相


ブリンケン国務長官はチャウシュオール外相との電話で、ロシアの軍事攻撃に対してウクライナを支援するトルコに感謝したと、アメリカ国務省は言いました。「ブリンケン国務長官は、ウクライナの統治権と領土保全のためのトルコの関与と、ウクライナを支援する努力に感謝した」と、アメリカ国務省のネッド・プライス報道官が報じました。

ブリンケン長官とチャウシュオール外相は、ウクライナに対するロシアの攻撃と、プーチン大統領に戦争を止めさせるための外交努力について話し合ったと、プライス報道官は付言しました。トルコは早急な休戦と、市民の引き揚げのための人道回廊の設置、ロシアとウクライナ間の平和の再建のために努力してきました。


エルドアン大統領がNATOサミットに出席する

エルドアン大統領は、3月24日、ブリュッセルで行われるNATOサミットに出席し、ロシアとウクライナに関するプロセスについて話をすると言いました。

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「NATOの首脳サミットは3月24日、開かれる。われわれはそこで話をつづけるチャンスがある。NATOの加盟国として、われわれはなにができるか、どんな対策がとれるかについて、もう1度、討論するチャンスがある」と、エルドアン大統領は、3月16日、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領との記者会見で語りました。

「われわれは戦争を止めるための外交努力をスピードアップすることが必要だとして合意した。トルコとしては休戦の達成を目標とする試みをつづける」とエルドアン大統領は言いました。

エルドアン大統領はまた、チャウシュオール外相が3月16日、ロシアの外相と会談したこと、3月17日にはウクライナの外相と会見することに触れ、トルコは集中的なシャトル外交を行ってきたと言いました。

エルドアン大統領は、戦争から逃れてきた難民たちに扉を開いているポーランドの模範的なスタンスに注目しました。「8年間、世界の難民を最も多く受け入れてきたトルコは、ポーランドを最もよく理解できる」と大統領は言いました。「われわれの計算によると、毎日、10万人の人が国境を越えている。今日、われわれは難民危機について話し合えるだろう」

ポーランド大統領は、「わが国は経済協力とともに、トルコによる軍事作戦の強化を望んでいる」と言いました。エルドアン大統領はまた、3月16日、ウクライナのゼレンスキー大統領とも電話で話し合っています。


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トルコはロシアに早急の人道的休戦を促した

2022年03月16日 | 国際
3月16日 16日、モスクワを訪れたチャウシュオール外相は、ウクライナとロシアの戦争はただちに止めなければならないと言い、トルコは平和への努力をつづけ、永続的休戦を求めると強調しました。

  
チャウシュオール外相(左)とロシアのラヴロフ外相  Hurriyet


「ウクライナに溢れる血と涙は、いますぐ、止めなければならない。戦いに勝者はいない。平和に敗者はいない」と、チャウシュオール外相は、ロシアのラヴロフ外相との休戦のための会談後、語りました。

トルコはベラルーシュでの両国の話し合いを支持し、ロシアとウクライナの双方と対話している国として、話し合いに助力すると、チャウシュオール外相は力説しました。トルコはまた、ウクライナのマリウポリからの市民の引き揚げのために尽力していると、外相は付言しました。

ラヴロフ外相は、トルコは危機の中で実際的に行動していると言い、トルコのアプローチは非常にバランスがとれていると認めました。ラヴロフ外相はまた、トルコが、西洋が科している制裁に参加しないことを歓迎しました。

ラヴロフ外相はまた、マリウポリからの市民の引き揚げに関して、ウクライナと意見が一致しないことを指摘し、ウクライナはロシアの領土を通る市民の引き揚げに反対していると言いました。

チャウシュオール外相とラヴロフ外相は、現在の交渉が進んだら、ウクライナとロシアの首脳会談が行われるという見解を承認しました。

ラヴロフ外相は、会談前の発言で、ウクライナ危機におけるトルコの位置に注目していると言いました。「わが国がウクライナと意見が異なるのは事実である。トルコは当初から、バランスのとれた、客観的な姿勢を示していた。このバランスのとれた姿勢が、わが国にとって重要だ」

モントルー条約の下に、その義務を果たしているトルコに、ロシアは注目していると、ラヴロフ外相は付言しました。この会談で、両者はウクライナ問題のほか、次の第9回「トルコ=ロシア・ハイレベル協力委員会」の内容と日にちについて、意見を交換したと、ラヴロフ外相は言いました。

チャウシュオール外相は、最初のスピーチで、「ロシアとトルコの関係が試されているときに、私は訪問している」と言いました、チャウシュオール外相はまた、ウクライナの危機を平和的手段で解決したいというトルコの決意をくり返し述べました。

「トルコは初めからはっきりしたスタンスに立っている。トルコはバランスのとれた、客観的な、正しく、法的なスタンスを明瞭に示してきた。両国と良い関係にある国として、われわれは困難はあったが、正直な仲介者の役割を果たしてきた」とチャウシュオール外相は言いました。

トルコはモントルー条約を完全に実行すると発表したと、チャウシュオール外相は言い、現在の戦争中、4隻のロシア戦艦の海峡通過を止めたロシアの決定に感謝しました。

チャウシュオール外相は、ロシアの後、ウクライナを訪れ、3月17日、ドミトロ・クレバ外相と会談します。


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250人の不法移民がトルコ西部南部で逮捕された

2022年03月15日 | 国際
3月15日 デミルオレン・ニュースによると、少なくとも246人の不法移民が、トルコ全土の治安作戦で拘束されました。

 Hurriyet

エーゲ海岸イズミル県の憲兵チームは、外国籍者の一団が、トラックで同県の海岸に向かっているという情報を得ました。作戦にはドローンも使われ、移民たちを運んでいた1台のトラックが、ハイウエイで治安部隊に停められました。

憲兵チームは、トラックに隠れていた、主としてアフガニスタン人73人の不法移民を逮捕しました。「人間運び屋」と思われる2人も拘束されました。

翌日も同様の情報を得た憲兵隊は、アフガニスタン人76人、イラク人36人、イラン人8人、エジプト人8人、イエメン3人、シリア人15人を捉えました。移民たちはお定まりの手続き後、県の移民管理局に送られました。

これとはべつに、治安部隊は南東部キリス県で、24人の不法移民を捉えました。警察チームは、移民の一団がオリーブ林と1軒の家に隠れているという情報を得て作戦を行いました。この作戦では24人のシリア国籍者が捕まり、移民らの不法入国の手引きをしたと思われる容疑者3人も逮捕されました。

トルコは、ヨーロッパに潜入しようとする、とくにシリアとアフガニスタンからの不法移民たちにとって、主要な中継地になっています。


ゼウグマの遺跡がメタヴァースに入る

南東部ガジアンテプ県が導入したプロジェクトによって、ゼウグマの遺跡で発見された「ディオニソスの家」が、メタヴァース(ヴァ―チュあるの立体宇宙世界)で訪れることができるようになります。

 Hurriyet

このプロジェクトは、ゼウグマ・モザイク博物館の古代美術品をヴァ―チュアルの場でシェアすることを目的としています。最初の段階では、メタヴァースで、「ディオニソスの家」が立体で見られるようになります。

・ガジアンテプのファトマ・シャヒン市長も、メタヴァースはガジアンテプを宣伝する大きな機会になるだろうと言っています。「科学がテクノロジーと美術と歴史と合致しました。私たちは新しい世界へ、第一歩を踏み出しました」

「この古代都市を訪れる時間も機会もない方もおいででしょうが、メタヴァースによって、だれでもデジタルで遺跡を歩きまわれるようになりました」とシャヒン市長は言いました。


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シュルナク県がコロナ感染の最も少ない県になった

2022年03月15日 | 国内
3月14日 トルコ当局は2年ぶりに、全国のコロナ感染数を新たに調査し、発表しました。

  Hurriyet

当局のデータによると、この2年間で、1450万人がテストの結果、陽性でした。トルコでは、2021年1月に全国的なワクチン接種キャンペーンを始めて以来、1億4600万回のコロナ・ワクチン接種が行われました。

当局は今年1月31日、712,091人の感染を報告しましたが、これは1日の感染者数として最多でした。南東部シュルナク県では、いままでに55,000人の感染が報告されています。シュルナク県はトルコの81県中で、感染者の最も少ない県になりました。

コロナウイルスとの戦いで、これまでに全国で約96,000人が命を落としています。


トルコとギリシアが関係改善で合意した

トルコ大統領府報道局が発表した声明によると、エルドアン大統領と、ギリシアのキリアコス・ミツォタキス首相が、両国の関係を改善し、前向きに協議することで合意しました。

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イスタンブルを訪れたギリシアのミツォタキス首相(左)とエルドアン大統領


両首脳の会談では、両国関係のほか、最近のウクライナ危機を含め、多くの地域的世界的現状について話し合われたと、声明は言っています。両首脳は、トルコとギリシアは、ロシアのウクライナ攻撃で変わったヨーロッパの安全保障の構造に特別の責任があると力説したと、声明は付言しています。

2人はまた、両国関係を改善し、対話のチャンネルを開いておくことで合意し、両国の貿易量を100億ドルにするための対策を話し合いました。エルドアン大統領はミツォタキス首相に、エーゲ海関連の問題や、少数民族問題、テロとの戦い、不法移民問題などの進展を信じていると言いました。

エルドアン大統領は、これらの問題は、誠意ある、率直な対話によって解決できると言い、隣国同士はつねに接触していることが必要だと言いました。エーゲ海の隣国同士であり、NATO加盟国同士である両国は、2020年来、炭化水素資源や海事問題などで疎遠になっていました。


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トルコはマリウポリのモスクにいる市民を引き揚げる

2022年03月13日 | 国際
3月13日 ロシア軍に包囲されたウクライナの都市マリウポリのモスクに避難しているトルコ市民らを引き揚げさせると、3月13日、メヴリュト・チャウシュオール外相が記者団に言いました。

 Hurriyet

トルコはロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相に、マリウポリにいるトルコ市民の引き揚げに助力するよう要請したと、チャウシュオール外相は言いました。「昨日、われわれはロシアのラヴロフ外相に電話して、わが国の市民の引き揚げに助力するよう依頼した」

ウクライナ南部の都市マリウポリのモスクに避難しているトルコ市民とその親族は、近くで衝突が起こっているため、引き揚げを望んでいます。

マリウポリのスレイマン・モスク協会のイスマイル・ハジュオール会長は、ヒュリエット紙に電話で現状について語りました。「マリウポリには86人のトルコ人がいます。町はロシア軍に包囲され、トルコによる引き揚げを待っています」

「モスクには30人くらいの人がおり、他の人々は家で待っています」とハジュオールさんは言いました。「彼らぜんぶがトルコ市民ではありません。トルコ市民の子供と妻、義母も含まれています」

ハジュオールさんはまた、「スレイマン・モスクが爆撃されたというのは誤報です。モスクから700メートルの地点で爆発はあったが、モスクは直撃に合わなかった。ロシア軍とウクライナ軍の衝突は、モスクから2キロくらいのところでつづいています」と語りました。

「スレイマン・モスク協会は4回も車列を組んで、トルコ人を引き揚げさせようと試みましたが、ロシア軍はバリケードを設けて、われわれを通しませんでした」と、ハジュオールさんは言いました。「われわれは5回目の挑戦をします」

国内当局によると、食料と薬品90トンを積んだ人道的支援の車列が、3月12日、ザポリージャからマリウポリに向け出発しました。帰りの車で市民たちが引き揚げられればという希望が託されています。この車列には正教会の聖職者がボランティアで同行しました。


EUの外交のトップがトルコの影響力が拡大していると言った

トルコは地理的政治的に重要な国であり、その影響力はアフリカにまで及んでいると、EUのジョセッペ・ボレル外務政策上級代表が、アンタリヤ外交フォーラムの討論会で発言し、ウクライナで戦争がつづいているいま、EUはトルコとの協力を強化すべきだと付言しました。

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EUの外交のトップであるボレル氏は、アンタリヤのフォーラムに出席し、3月12日、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相を含む何人かと会談しました。ボレル代表とチャウシュオール外相は、ロシアが大規模な軍事攻撃を始めてからのウクライナ危機と、トルコとEUがロシアの侵攻の影響を削減するために協力できる方法について、広範に話し合いました。

「この紛争はトルコの役割をめだたせた。紛争はまた、パートナーであり候補国であるトルコとの関係を強化しなければならないことを、われわれに示した」と、ボレル代表は、週末、アンタリヤで、NTVテレビのインタビューで語りました。

「世界とEUは、ウクライナに対するロシアの攻撃によって、挑戦を受けている。この挑戦は1日おきに大きくなっている。これら問題はすべて、EUにも、NATOにも、NATO第2の軍隊を持つトルコにも影響を与える」と、彼は言いました。「われわれはトルコとの関係を強化しなければならない。私がここに来たのは、そのためだ」

ボレル代表はまた、ロシアとウクライナの仲介役を務めたトルコに謝意を述べました。両国外相は、2月24日に戦争が始まって以来、初めて会談しました。トルコはEUとともにロシアに制裁を科すべきか否かという質問に、ボレル代表は「EU加盟国は非常に神経を使った政策を取っている」と言い、各国は攻撃を止めさせ、武力紛争の余波をひろげないよう努力すべきだと力説しました。

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トルコもキエフの大使館を引き揚げた

2022年03月13日 | 国際
3月12日 トルコは3月11日、キエフの大使館を引き揚げたと、外務省のタンジュ・ビルギチ報道官が言いました。

  Hurriyet

ビルギチ報道官は、大使館の職員は安全のため、ルーマニア国境近くのチェルノフツィに移動したと言いました。ロシア軍がキエフ周辺に散開し、砲撃とロケット攻撃を強めそうなので、キエフを去るよう指令が出されました。

多くの国は、2月24日、ロシアが侵攻を始める前に、大使館職員にキエフを去るよう指令を出しています。トルコはウクライナともロシアとも密接な関係を維持し、黒海越しの隣国の戦いを仲裁しようと努めてきました。


正常化への一歩として、トルコとアルメニアの外相が会談

トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相がアルメニアのアララト・ミルゾヤン外相と、3月12日、正常化への努力の一環として、トルコで会談しました。ミルゾヤン外相は、トルコのフォーラムへの招待を、両国関係改善のための「建設的なサイン」として歓迎しました。両国は何十年も厳しい関係にあり、外交関係を持っていませんでした。

 

「会談は非常に生産的で、建設的なものだったといえる」とチャウシュオール外相は言いました。アゼルバイジャンと密接な国であるトルコは、1993年、ナゴルノ=カラバフ問題に関して、アゼルバイジャンとの団結を示すために、アルメニアとの国境を閉鎖しました。

2020年、トルコはナゴルノ=カラバフ地方に関するアゼルバイジャンとアルメニアの6週間の紛争で、アゼルバイジャンを強く支援しました。紛争はロシアが仲介した平和交渉で終わり、この交渉でアゼルバイジャンはこの地方の大きな部分を得ることができました。

両国は特別代表団を任命し、代表団は関係改善のために、これまでに、モスクワとウイーンで2回の話し合いを行っています。

今回は和解のための2度目の試みです。トルコとアルメニアは、2009年、公式の関係を設立することで合意に達しましたが、アゼルバイジャンの強い反対のために、結局、合意はなりませんでした。しかし、今回、アゼルバイジャンは、和解のための努力を是認しています。チャウシュオール外相は、トルコはアゼルバイジャンとの正常化プロセスを調整すると言っています。

外相はアンタリヤで記者団に、「アゼルバイジャンも、トルコとアルメニア間の正常化プロセスがなされることを喜んでいる」と言いました。和解への最初の一歩として、今年、エレヴァンとイスタンブル間のチャーター便が再開されます。


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NATO事務総長がトルコの努力を賞賛

2022年03月11日 | 国際
3月11日 NATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長が、トルコを貴重で、重要な同盟国と賞賛し、ウクライナの戦争を止めるために、アンタリヤでウクライナとロシアの外相会談を開いたトルコの努力を強調しました。

 Hurriyet
NATOのストルテンベルグ事務総長(左)とトルコのチャウシュオール外相


ストルテンベルグ事務総長は「アンタリヤ外交フォーラム」に出席するため、トルコに来て、メヴリュト・チャウシュオール外相と話し合いました。2人は、ロシアのウクライナへの攻撃後の展開と、NATOの 対応について討議しました。

「トルコは重要な加盟国である。戦争中の両国が会談することは非常に重要だ。われわれはトルコの努力に感謝しなければならない」と、ストルテンベルグ事務総長は3月11日、アンタリヤでNTVのインタビューに応えて語りました。

NATO事務総長は、セルゲイ・レヴロフ外相とドミトロ・クレバ外相、トルコのチャウシュオール外相の会談に言及しました。ロシアのウクライナ侵攻に対するNATOの対応について尋ねられた事務総長は、NATOはこの地域の軍事力について話し合っていると答えました。「われわれは長期的決定をしなければならない。われわれは地中海でなにをすべきか考えなければならない。それが現在のプロセスだ。世界は新しい現実の中にある。われわれはわれわれの同盟国に守られるだろう」

NATOのリーダーたちは6月のサミットで会い、NATOへの新たな脅威と、その対応策を概説した文書「戦略的コンセプト」について討論すると事務総長は言い、「この文書は非常に重要だ。6月のマドリードでのサミットでは重要な決定がなされるだろう。われわれは中国とロシアがどう協力するかを検討する」と付言しました。

「われわれは危険な世界にいる。われわれはわれわれの集団的安全保障を考えなおすべきだ。NATOは予算を増額した」と、事務総長は言いました。ロシアのウクライナ侵攻後、国防予算を1000億ユーロに増やしたドイツの決定に関する質問に、ストルテンベルグ事務総長は、ドイツは非常に重要な国であり、欧州の経済大国だと言いました。

「われわれは全加盟国に、国防にもっと投資するよう求める。われわれはドイツの投資増額を歓迎する。ドイツは経済大国である。この決定はNATO加盟国がこの脅威にいかに対処すべきかを示している」


地方行政がウクライナ女性のオンラインの仕事復帰を支援

西部アイドゥン県クシャダスの町が、故国から逃げてきたウクライナの女性たちがオンラインで働くのを助けることを発案し、着手しました。

 Hurriyet

オンラインで働くことになった12人のウクライナ女性たちは、マーケッティング、セールス、Eコマース、教師などの仕事経験があります。

1か月前、戦争を逃れ故国から避難してきた97人のウクライナ女性とその子供たちが、モルドヴァの首都キシナウからトルコのイズミル県に到着しました。女性と子供たちはその後、リゾートタウンのクシャダスに連れられ、ホテルに泊まることになりました。

地元のNGO,ビジネスマン、ツアーオペレーターらが彼女らを迎え、クシャダスの町は、彼女らの滞在中の食費はもつと言いました。町はその後、オンラインで働ける人を認定し、コミュニティ・センターを設け、女性たちが週の何日か働けるように技術的サービスを提供しました。

「私は多くの国に、大勢の生徒を持っていました。彼らと連絡が取れなくなりましたが、いままた、連絡が取れるようになりました」と、英語教師のヴァヴァラ・ソモワさんは言いました。「これで財政的にもらくになります」

「ここはインターネットのインフラ環境もよく、快適に仕事ができます」と、ザラ・サマディさんは言いました。彼女は祖国では観光会社で働いていました。『私たちにチャンスを与えてくださった方々に、たいへん感謝しています。少なくとも、働けることは幸せです」

トルコはすでに2万人以上のウクライナ人を受け入れています。


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ウクライナとロシアの外相がトルコで会談

2022年03月10日 | 国際
3月10日 10日、ロシアとウクライナの外相がトルコで対面会談を行いました。これはロシアがウクライナに侵攻して以来、ウクライナとロシアの最初のハイレベルの会談です。

 Hurriyet

ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、会談後、会談は休戦合意の方向には進まなかったと言いました。「われわれは休戦について話し合ったが、進展はなかった」とクレバ外相は、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相との会談後、記者団に語り、ロシアの外相は「従来の主張」をくり返すにとどまったと非難しました。

仲介役を演じたエルドアン大統領は、会談が悲劇を回避させ、休戦合意への一助になることを望むと言っていました。しかし、専門家たちは、ラヴロフ外相とクレバ外相の会談はほとんど成果がないだろうと懸念していました。ウクライナの高官たちは、国防相も含めて、ベラルーシュの会談に参加していますが、ロシア側は閣僚レベルは送ってきません。

ラヴロフ外相とクレバ外相はトルコのメヴリュト・チャウシュオール外相の仲介で、木曜朝、会談に参加しました。NATO加盟国であるトルコは、紛争中にもかかわらず、両サイドとの関係を維持していくことを強く望んでいます。

クレバ外相はFacebook で、「木曜、ラヴロフ外相と会う準備をしているが、期待は少ない。会談の成功はクレムリンの指示にかかっている」と書いていました。「私は大きな希望は持っていないが、有効な準備をして、会談から多くを得るよう努力する」

ラザロフ外相にとって、アンタリヤ訪問は、ロシアがプーチンに対する制裁によって西洋世界から孤立して以来、最初の国外旅行でした。ラヴロフ外相は会談の前の水曜遅く、アンタリヤに着きました。3者会談はチャウシュオール外相が主催した外交フォーラムのサイドラインの形で行われました。

クレバ外相は先週、CNNで、ラヴロフ外相を第2次世界大戦中のナチ・ドイツのリッベントロップ外相になぞらえたこともあって、会談には緊張が見えました。

「われわれはこの危機が悲劇に変わるのを止めるために努力している」と、水曜、エルドアン大統領は言いました。「両外相の会談が永続的休戦への道を開くよう望んでいる」

トルコはウクライナの伝統的同盟国であり、トルコの提供したドローンを、ウクライナは紛争地で使っていますが、ドローン製造会社の技術部長はエルドアン大統領の娘婿です。


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