「何か1つ」を見つける毎日(⌒‐⌒)

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あると買う、みたいな。

2021-11-23 11:41:54 | 本のおはなし
この方の絵や漫画、もしくは作者の名前を目にしただけで、必ず引き寄せられたかのように買ってしまうと言う本があるわけで、、。皆さんにもありますか?、、このかた、、そんな中のひとり、、楳図かずおさん。、、今を去ること五十年、、いや、それ以上前か。近所には本屋さんはなく、そのかわり、一軒の、絵に描いたような貸本屋があった。小さなおばあちゃんがその店の多分店主だったのだろう。客が見せに足を踏み入れると、呼び鈴があるわけでもないのに、すーっと店に出てきて椅子に座った。当時まだ小学校の低学年だった私は随分とその店を利用させていただいた。貸本屋だから長時間の立ち読みは禁止🚫。短時間でこれだ!と借りる本を決め小銭をポケットから取り出す。一冊十円から二十円くらいだったような。詳しいことは忘れた。狭い店内にマンガ本が所狭しと並んでいる。、、その中で特に気に入っていたのが、他でもない、楳図かずおさんの恐怖漫画だったのである。同じ本を期間をあけ何度借りて帰ったことか。、、怖いんです。怖いんだけど読まずにはいられなかった。夜布団に入ってから、もそもそと手元の電気スタンドをつけ、読み始めるんです。隣の部屋に両親が寝ているんだから怖くないぞと自分に言い聞かせ、決死の覚悟で読むのです。、、涙が出るくらい怖い話もマジでありました。特に怖かったのは、現代版雪女みたいな話が、、もう、、怖くて脳みそが痺れました。あまりに怖くて「おかあちゃーん!おしっこ!」(当時2階に寝ていた私は夜、一階にあるトイレに一人で行くことが、怖くてできなかった)。と叫ぶ事も多々ありました。
そんな思い出深い楳図かずおさんの本ですが、先日久々に本屋さんに立ち読みしに行ったところ、事もあろうに、目的の文庫本の横にキラキラと輝いて置かれている手はありませんか!ひょえー、、なぜここに恐怖本が?!どうやら、7巻目がちょうど発売されたばかりの模様です。迷わず買いました。、、おかげで買う予定の本を、一冊諦めました。(楳図かずおさんの隣にあった本は買いましたよ✌。)
表紙の絵が何やら芸術的ですね。驚いたことに、あれほどたくさんの楳図かずおさんの作品は読んできたのに、、知らない話が殆どで、改めて楳図かずおさんの凄さを感じた次第です。うーん、、怖かった。でも、面白かった。






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