「何か1つ」を見つける毎日(⌒‐⌒)

自然と神様と猫と木と音楽、、それからそれから、、( - ө - )

恋をしたいマジマさん。 Y田下宿から始まった22

2021-04-18 15:16:44 | Y田下宿から始まった😼
隣の部屋のマジマさんは、なんたって真面目なのだ。真面目なのだが、まだ見ぬ世界?にも興味津津で。まだ見ぬ世界とは何か。それは「恋♥」。真っ赤な口紅を買ってみたり、長い間自分の顔を鏡で見つめてみたり、でも、何をしても彼女は純な感じ。素直で素朴な雰囲気が漂っているのである。ある日私がマジマさんの部屋に遊びにゆくと、○原さんは何をするでもなく、日本茶を飲みながらボーッとしていた。おや、、またマジマさんは何か空想してるな。、、私はピンときた✅恋について考えてるんだ。間違いない。「マジマさん、、勉強はかどってる?」「はあ、、それが今ひとつで、、」「そっかあ、、」それはそうと、、で、話題はあっさりと勉強から離れた。そして、恋の話に変わる。「geっちゃんと、Sヅちゃんにはボーイフレンドがいるようです。あと、フーちゃんは宮崎美子に似てるってんで、告白されたそうです。みんな、ちゃんと勉強もして、彼氏もいて、すごいと思います。ところで○原さんには彼氏いるんですか?。」「エッ、、私すか?」日頃偉そうに「恋は楽しいよ、マジマさんにも、大学に早く入って勉強だけでなく恋もして欲しい💗」みたいな話をマジマさんにしている割に、実はまるでモテないし、彼氏もいないのであった。実際周りは、と言うと、入学して初めてのクラスコンパで結構な数のカップルができて、何なのよこれ、、状態だったのだ。ワタシニハコイノキザシスラマルデナク、、。困ったな。そのまま正直に「いない」何だか悔しいし。内心焦って答えに詰まった私をマジマさんが、澄んだ瞳でじっと見つめる。(話が逸れるが、前から気づいていたが、マジマさんて、目がめっちゃ大きい😳!メガネをかけてるからあまり分からないけど、ものすごく大きな瞳で、超くっきり二重なのだ。)
「、、ウーン、彼氏っていうか、、友達ならいるけど、、(-_-;)まだ一人に絞る必要もないしね💦。」絞るも何も、大学入ってから、すでに何度も合コンに積極的に参加してるのだが、誰からも声かけられてないじゃないか。そこ、マジマさんには絶対知られたくない。しかし真面目マジマさんは深く頷く。「そうですよねえ、、確かにまだ付き合わなくてもいいですもんね。」「そうよそうよ。マジマさんも、今は勉学が一番大切な時なのだから集中して頑張ってね✋まだ彼氏なんかいらないからね。楽しむのは大学に入ってからでいいのよ」変なアドバイスをして、そのままマジマさんの部屋を出た。、、出掛けに後ろでマジマさんの声が聞こえた。「絶対に来年受かって、恋も頑張りたいです!あと、、○原さんと同じクラブに入って、いろいろ恋のアドバイスをしてもらいたいです( ・ิω・ิ)」、、だから、私には彼氏いないし、全然モテないんだってば、、と心で叫んだ(゜o゜)、、





下宿にて、、拓郎さん事件 Y田下宿から始まった21

2021-04-10 15:06:00 | Y田下宿から始まった😼
たまには私も1人で下宿にいる事はあった。何度も書いてるが、Y田下宿は予備校生が多かったので、夜はとにかく静かなのである。なぜか、、?→みな一生懸命勉強しているからだ。ラジオ聴いたり音楽かけたり体操したり本読んだりしてるのは、間違いなく私1人だけだ。そうそう、隣りのエレガントシロキさんも、とても優秀な方だったらしく(クラブの先輩にたまたまシロキ先輩の友達がいて、そのひとが教えてくれた。)、どうやら夜は真面目に部屋で勉強をしていたようだ。、、何だなんだ、勉強もせずダラダラしてたのは私だけかい
☆その日は珍しくウキヨちゃんとこへは行かず1人で部屋にいた。久々にY田バンバの食堂で夕飯をきちんと食べ、予備校生たちから「偉いわね、〇原女史、今日はちゃんと下宿で夕食食べてる」なんてからかわれながら、結構楽しい時を過ごした。その後、部屋に戻り、ラジオのスイッチを入れ、友達に手紙を書いたり、本を読んだりと気ままに過ごしていた。テレビはY田食堂に小さなのが1台あるだけ。部屋にはなかった。部屋にはなかったので。さて、、聞くともなく聴いていた(オールナイトニッポンだったと思う)ラジオ番組から、いつものオープニングとは明らかに違う始まり方をした。重く暗い雰囲気で、BGMもなかったのではないか。いつもなら、チャラッチャチャチャラチャチャッチャチャ、、という軽快な音楽で始まるのが常なのに、なんだこの暗さは?違和感アリアリで、思わず真剣に耳を傾けた。静かに話し続けるパーソナリティ。吉田拓郎さんの軌跡、のような事をひたすら話している。結構長い時間だったと思う。そして、なんと、その吉田拓郎さんが、お亡くなりになった、みたいな事を言ったのだ。直接言ったか、間接的な表現だったか、そこは動転してしまいよく覚えていない。とにかく、そうリスナーに静かに伝えたのだ。(当時私は吉田拓郎さんの曲もよく聴いていた。特に、流星と外は白い雪の夜、がたまらなく好きで、今でも名曲だと思っている。)驚いて、イスから転げ落ちそうになった。声も上げたかも知れない。「拓郎が?!拓郎がー?」と。衝撃が大きくて、涙は出てこなかったと思う。呆然としていたのだ。と、これはいかん!ウキヨちゃんにも教えなくては!と思った。ウキヨちゃんは特に拓郎さんのファンではなかったが、何故かウキヨちゃんには話さなければならない!と思ったのだ。もう、11時か、それより遅い時間だったと思うが、私はほぼ着の身着のままで、フライパンを持ち外に飛び出した。当時はスマホはおろか、ケータイすら夢のまた夢、という時代だったので、固定電話がないと、連絡を取るすべがない。ウキヨちゃんの部屋にはあったが、夜中の外出は、原則禁止だったが、掟破りを犯してしまった。まあ、しょっちゅう破っていたが。ウキヨちゃんとこは小走りで5分くらいの極近いところにあるのだが、途中、薄暗くて気味の悪い公園を通らなければならず、女ひとりではちと怖い。それで、夜行き来する際はフライパンを持って移動する事と互いに決めていた。しかし、改めて考えると、なぜフライパンだったのか。そんなもので、暴漢に立ち向かえるのか。パーンと1発お見舞いできるのか。、、ウーン( ˙꒳​˙ )???今となっては甚だ疑問である。高台の上にあるウキヨちゃんの住むアパートまでたどり着き、息も切れ切れになりながら、ピンポンを押す。初め警戒してなかなか出てこなかったウキヨちゃんだが「私だ私だよー!」と叫ぶと覗き穴から確認したのか、直ぐにドアが開いた。「どしたい?こんな時間に。まあ入って入って」といつものように穏やかで落ち着いた口調。私は今ラジオで聞いた話をダダダダーっと一気に話した。そして最後に「吉田拓郎が死んでしまったんだよー!」と叫んだ。ウキヨちゃんは、それまで聴いていたゴダイゴを止め、例のラジオ番組をかけてくれた。すると、なんと、先程とは全く違う雰囲気。更には笑い声が、、。吉田拓郎さんが亡くなったと言うのに笑っていいのか?!2人して黙って更にラジオに集中した。「美代子さん、拓郎さんはいらっしゃいますか」とさっきのラジオのパーソナリティが何故か笑いながら尋ねているではないか。美代子さん?えー!浅田美代子さんか?!何とDJが、美代子さんに電話をかけてたのだ。ご存知の通り、当時美代子さんは吉田拓郎さんの奥様でいらした。その美代子さんが、あの優しげな暖かな口調で「(拓郎さんは)おりますよー。」と答えているではないですか。何だ?一体何が起きたのか。その後、2人してラジオを聞き、悪ふざけの過ぎた、全くの嘘話だった事が判明したのだ。しかし、ただの悪ふざけでは済むわけがないぞ。美代子さんが言うには、その嘘話がラジオから流れてから、ご自宅の電話がなりっぱなしだと言う。そりゃそうでしょう、あの、偉大なるミュージシャン、吉田拓郎さんが亡くなったと言う情報が公共の電波に乗って日本中を駆け巡ったのだ。驚いた拓郎さんの知人友人身内、みな電話をかけるでしょう。パーソナリティのかたは、平謝りしていた。「本当に本当に申し訳ありませんでした。」優しい美代子さんは「本当に驚きましたよー」と言ってましたが、心の広い方なのか、聞いてて、それほど怒った口調ではなかった気がしました。さすがだ。
「いやあ、よかったねえ、、それにしても、しょーもない嘘つくもんだねえ」ウキヨちゃんが、のんびりした口調で言う。続けて「何か飲むかい?それとも寝るかい?」、、飲むー❤と、いつものようにわがまま言って、2人して夜中に紅茶を飲んだ。
翌朝、2人して下宿に寄り、着替えをして大学へ向かったのだが、案の定、下宿入口の前にある庭でバンバに見つかってしまった。「あら〇原さん、おはようございます!今朝はご飯はいらないのですか?おや、お友達も一緒ですね、もしかして昨日はお泊まりだったのですか。ともかく、何かある時は事前に連絡下さいね」はあ、まあ、、と曖昧な返事をして、2人して部屋に逃げ込む。再度下から声がする。「〇原さんさん、今日は帰り早いのですかー」「わかりませーん」
バンバは何かブツブツ言いながらY田バンバがY田1の建物の中に消えた。
さて、例の吉田拓郎さん事件なのだが、大学そばにあったいつもランチしに行く店で新聞読んだら、昨日の吉田拓郎さん事件のことが載っていた。 ラジオ局への問い合わせや批判の電話が相次いだとの事です。 そりゃそうでしょうよ。私みたいに、驚き悲しんだ人が、全国に沢山いたという事だ。、、それにしても、DJの目的はなんだったのか。今考えてもさっぱし分からない、謎多き吉田拓郎さん事件でした。









「多い」と告げて怒られる。 Y田下宿から始まった20

2021-04-07 16:44:07 | Y田下宿から始まった😼
ホビット館での、どうしても忘れられない話がある。今となればただただ懐かしい話だが、その時は、なんだなんだ?!とかなり💢(”°ω°╬)√💢‼プリプリした記憶がある。
それは、私が立ち読みではなく、珍しく本を買った時に起きた話で、、。
仕送り日と、当時人気のあったファッション雑誌、MORE、の発売日が重なり、よしっ買うぞ!と気合い入れてホビット館に行ったのだ。雑誌1冊くらい、と思われるかたもいるかもしれませんが、仕送りだけが収入源😹と言う身の自分としては、ペンシル1本買うことすら躊躇ってしまう事さえあるのです。ましてや雑誌となれば、値段を考えるとかなり勇気がいるのだ。 夜、とりあえず立ち読みをして、気に入ったら買おうと考え、ホビット館に行った。他にお客さんはいない。こんばんは、といつものように挨拶する。と、いつもは無言の、ババさんが珍しく、こんばんは。と返事を返してくれた。もともと「いらっしゃいませ」もない店だ。いきなりババさんから挨拶を返されこちら側が戸惑ってしまった。あれまあれま、、やだー。何か立ち読みしづらいじゃん、、( ´−ω−` )。、、今日は仕送り日だし、、よしっ、買うか!1番上ではなく、3冊目辺りのきれいな状態のMOREを手にしてババさんのもとへ。悔しいことに、ババさんは別にありがたそうな顔もしないじゃない。何か急に買うのが惜しくなってきたが、今更どうにもならん。昼間下ろした仕送り、、なけなしの1000円を差し出す。ホビット館にはレジの引出しがいつも少し開けてあって、ババさんがその中からお釣りを取り出すのだが、受け取ったお釣りを確かめた私は思わず2度見した。Σ(゚д゚;)( ゚∀ ゚)ハッ!ハッ!おかしいぞ、お釣りに五百円玉が含まれている。、、詳しい金額は忘れたが、雑誌の値段からして、釣りに五百円玉が来るはずないのだ。どうやら、百円玉と五百円玉を間違えたらしい。反射的に私はババさんに言った「あのお、、お釣り間違ってるんですが、、」「えっ?!」ババさんは、予想以上に驚いた表情をしてこちらを見た。「はい、これ五百円玉でして」こちら、少しだけいい事した気分でそう告げた。が、そのあとのババさんの答えが「間違ってないよ!それでいいんだ!」何故か怒り出した😠。こちら、お釣りが足りないって言ったんじゃないよ、釣りが多いから返すと言ってるんだ。何故怒られるのか!わけがわからなくなっりそうだったが、ご丁寧に、もう一度同じことを告げた。しかし「それでいいんだ!間違ってないよ」と曲げない。「ああそうですか。じゃ、いいんですね」「いいよ」というわけで、仕方なく?お釣りを沢山頂いてきてしまった。多くもらったのに、仕方なく、も変だが、とりあえず、ほぼタダ同然でMOREを手に入れてしまった。ババさんはかなり普段しっかりしてるかただったので、何か勘違いしたのだろうな。以後、たまに何かを買ったりしても、絶対に釣りは間違えなかったもんね。未だに本屋さんと言うと、あの「お釣り事件」を思い出す。ババさん、、(*Ü*)。



確かに,ほぼ立ち読みでの利用だったが、、 Y田下宿から始まった19

2021-04-06 08:44:32 | Y田下宿から始まった😼
たまに夜下宿にいて退屈すると私はホビット館(正式名称がなんだったか分からないので、ホビット館にしておく。)に出かけたものだ。何しろ隣だから超気軽に行ける。でも、小さなお店だったなので、二、三人立ち読みしてるともういっぱいな感じだ。先客が数人いると、そっと戻ってきた。店の番頭ばあさんは、客が来ても「いらっしゃい」も言わない。チラッと見るだけだ。「どうせ立ち読みだけで買わないなんだろう」と、もしかしたら内心思っていたかもしれない😅。いや、多分思っていたと思う。(私が番頭さんなら、確実にそう思う。)。番頭ばあさんは、店内全体を見渡せる絶好の位置に座っていたので、どの場所で立ち読みしても、番頭ばあさん(長いので以後ババさんと略させていただきます。)のやや鋭い視線を感じます。互いに声をかけあう事はなく、でも、いつも互いに意識し合ってはいた気はします。数分ごとに、ババさんの様子をチラチラと伺い、ああ、もう今日はこれ以上は無理だな、と静かに退散する。どうも、と言う事もなく無言で店をあとにして、あげくに「別に盗むわけでもないんだからさあ、気を利かして店の奥に引っ込んでてくれたらいいのに、、。買うときゃこちらから声かけるんだから」など不満な気持ちを抱いたりして。今思うと相当身勝手な態度だったと思います、ババさん、すみませんでした( ´⚰︎` )。


1度きりの布団屋、立ち読みしづらい本屋、、Y田下宿から始まった 18

2021-04-05 08:48:14 | Y田下宿から始まった😼
坂を上り切った所にある私の下宿の周りには、布団屋さん、ケーキ屋さん、本屋さん、食料品やさん、化粧品屋さん、など結構いろんな店があり、生活するに困るようなことはなかった。布団屋さんは、下宿の前の道路を挟んだ向かい側にあって、下宿入居日に、母と1度行ったきり。下宿で使用する布団、敷布など寝具類全てを母はそこですざましい早さで買い揃えてしまったのだ。デザインや柄など私の好みなどを聞き入れることなく、とりあえず、あればいいのだからさ!と、という感じで。、、はっきり言って、よりによって何故にこの柄よ、、って感じの模様だったなあ( ・᷄ὢ・᷅ )。
その布団屋さんへ行ったのは後にも先にもその1回きりで、、。まあ、布団は1度買えばそうそう必要ないし、そんなものでしょう。下宿周辺で何かと便利だったのは下宿の隣にあった本屋さんだ。小さな小さな本屋さん。お店の名前が何故か横文字。ホビット館、いや、ポビット館、、いやいや、ポビット館、、あれ、どれだったかな、忘れた😅。でも、名前はポップだけど中は純和風。本の種類も相当限られていた。でも、、夜も結構遅くまで開いていたし、ちょっとした文房具も置いてある。、、当然暇だったりすると立ち読みしに行きたくなるじゃないですか。、、ところが、、ちょっと厄介な事?にこの本屋さんには、絵に描いたようなやや厳しめ番頭さん?がいたのである。漫画、意地悪ばあさんの主人公のあのかたに、髪型、雰囲気、目付き?などやけに似ているのです。店の一番奥のど真ん中、に畳でできた番台?のような所に大抵そのかたは座っていた。


続く