ビックリしたよ。

日に日に暖かくなり、朝早く杜へ来る人がちょっとずつ増えてきた。多分、皆、それぞれ目的は異なり、もしかしたら目的なく、ただ来ている人もいるだろう。あの空間に心身を投げ出すことで、それだけで気持ちが落ち着くのは確かだしね。

今朝はいつもと少し違うことがあった。

いつものように、天然のベンチに腰かけて山や空、木を見上げていたら、微かなラジオの音声と、パンパン、パンパンっと言うピザを作るときに、生地を板に叩きつける時のような音がしたのだ。

ん、、❔何だろう。

この杜で、初めて聞く音だ、、。

五分くらいして止んだ。

ホッとしてまた空を見上げた。

すると、小さな足音がゆっくりこちらに近づいてきて、、ピタッと止まり、今度はものすごく近くで、さっきの生地叩きみたいな音が始まった！恐る恐る振り向く、、。

えーっ(@_@)？！、、ワタシの大好きな光の木が

蹴られてる、、

何ということ😱。

中学生か高校生か、まだ少し幼さが残るその少年が、一心不乱で木を蹴りつけている。

空手の練習のようだ、、。

しかし、何だってよりによって、、この木なの❔

繰り返される、背後のパンパンって音を聞いてるうちに胸がドキドキしてきた、、。

痛くないかい❔

辛くないかい❔

空を眺めたまま、無意識のうちに木に尋ねていた。

目を閉じる。

は、、、

どうやら、痛くも辛くもないらしい。

何でそう思ったか、、わからないけど

全然平気らしい。

それどころか、練習の役に立てて、いい感じらしい。

あ、そう、、。

さすが、、光の木だ。

それならいいんだけど。

それなら安心した。