最近、漢字が書けない。
あ……、ちがった。
最近ぢゃなかった。
昔からダ。
学生の頃、勉強をしていなかったので、覚えていない。
ってのもあるんだけど、
フツーに使う漢字でさえ思い出せないでいる。
これって、もしや痴呆?
と、恐れ慄きつつ、もともと勉強嫌いなせいにして、
きちんと漢字を覚えなかったからなのよね……と、
現実に目を向けることなく自分の中で処理したいお年頃。
まぁ、どちらにせよ
漢字が書けないという事実に、変わりはない。
……ちょっと……いや、かなり恥ずかしい。
パソコンだと勝手に文字が変換してくれるので、
大体の目途をつけたり、面倒なときは第一候補で変換したりして、
テキトーに漢字まじりの文章ができあがる。
しかし、言いたいことと真逆な漢字で変換してることもあり、
メチャクチャな文章になっていることもたまによくある。
手紙を書く時が一番困る。
ツラツラ書き始めても、漢字の部分でつっかかる。
ところで最近、「ん??」って思う事件があった。
事件……って、大袈裟な。
引越しのために電話で、ガス、水道、電気の停止と申し込みをしなきゃならなくて、
世帯主の名前は漢字でどう書きますか? と聞かれ、
ダーの名前の部首を言うのに、Mは慌てて「こざとへん」と言ってしまった。
本当は「りっしんべん」なのに。
でも、相手はすんなり理解してくれた……というか、
間違いを指摘してくれなかったってことは、Mへの気配りなのか
もしや相手も気がつかなかったのか……。
時間がなくてすごく焦っていたので、つい小さいって漢字に似てたから
小さいってことで、「こざとへん」って言っちゃってから、
あれ? なんか違うよね? とやらかしてしまったことに気付いた。
でも、請求書がきたときは、ちゃんと正しい漢字で届いていた。
これを言いたかったのに、
と言って、やらかしてしまったM。
間違えてもわかってくれたので、まぁヨシとしましょか……。
てへっ。