やたら写真を撮りたがる人がいる。
カメラを向けられるとMはお断りをする。
隣の人が写されている時は、Mも一緒に写らないように、
なんとかしてフレームから外れる。
昨年末、以前所属していたサークルの食事会に誘われ、
懐かしいたくさんの顔に会って楽しいひと時を過ごした。
そのとき、知らないうちに写真に撮られていたらしく、
何度か写真を送るよと連絡をもらっていたのだけれど、
その都度、お断りしていたのに、
捨てるのも忍びなかったらしく、ついに郵送されてきた……。
だからいらないって……。
いや……、
それ以前の問題で、Mを撮らないでっっっっ!
しかし、その写真は笑えるものだった。
新しく運ばれてきたワインを見つめて、ものすごく嬉しそうな顔をしたM。
ダーと一緒にその写真をみて大爆笑した。
「イヤシイって顔に書いてある!」と。
写真は本当に困る。
デジカメだとバシバシ撮ってしまうので、
PCに保存しても、いつか整理しなくてはならない。
家族の写真は、どれもこれも削除できない。
ただ増えるだけ。
昔のアルバムだって、やっかいな代物になっている。
場所ばかりとって、収納に困る。
古いアルバムを開くなんて、年に1回あるかないか……だ。
収納がなくて頭を悩ませ、何冊か捨ててしまった。
カラーなのに、セピアになりかけの、
Mの中学生くらいの頃の写真は全部捨てた。
後で、写真をデジカメで撮っておけばいいのか、と考えた。
でも、面倒。
母の元にも沢山アルバムがある。
思い出だからと母は捨てたがらない。
でも、
思い出は胸の中にあるから、もう写真はいいよ。
……と、言ってほしい。
来月は母の引越し。
マンションが人の手に渡ってしまう前に写真を撮っておこうなんて
言いだしかねない。
また余計な写真が増えるじゃないのよさ……。
う~~~ん、アタマがイタイ。