Mは紙が大好き。
というか、文房具大好き人間なので、紙もそのひとつだったりして。
どんな紙でも、何も書いていないマッサラなものはワクワクする。
紙って文字にするとカンタンな1文字だけど、
実はいろんな種類があって、奥が深い。
見る機会はあるのに、なんていう紙なのか分らないものも多い。
たまに小説を読んでいると、パラフィン紙とかマニラ紙なんて言葉が出てくるけど、
一瞬、どんな種類の紙だっけ? と、考えることがある。
なんのことはない、よく見る種類の紙だったりする。
ところで、塵紙。
Mの幼少のころはティッシュではなく、チリ紙だった。
今の時代、チリ紙は逆に珍しい。
「ねぇ、ちょっとチリ紙とって」と、ダーがよく言う。
「チリ紙はウチにないから無理」と、Mは言う。
ダーは、Mと同じトシなのに、やけに昔ながらの名詞を使う。
先日も、上着をかけようとして
「あれ? 俺の衣紋掛けは?」と。
「エモンカケはないけど、ハンガーならあるよ」とM。
いつの時代の人だ?
たしかに前回、分らないうちにゆっくり変わってほしいってブログに書いたけど、
チリ紙だって、衣紋掛けだって、もう言わなくなって久しいのに。
昭和も遠くなりにけり。
てか、
ダーは昭和生まれじゃなくて、本当は明治生まれなのかもしれない……。