知らぬが仏

加工肉に発がん性があるとＷＨＯが正式に認定したとニュースで見た時、
また大騒ぎするのか……と思っていたら、
やっぱり。
子どもがウインナー好きなのに、もう食べさせられなくなるとか、
ベーコンやソーセージが食べられなくなるのは困るとか、
街頭でインタビューしてるし。

っったく……。
毎回、毎回、踊らされて疲れないんだろか。

〇〇が今後食べられなくなる。
〇〇が高騰している。
その反面、
〇〇を食べると健康にいい。
って～と、店からその品物がスッポリと無くなる。
そしてＭはムカつく。

Ｍは相変わらずのワイドショーを見ながら、
ウインナーを焼いて食べたもんね。
ガンがコワいヤツは食べなくていい。
いちいちウザい。面倒くさい。

てか、日本ではマーガリンが普通にスーパーに並んでいるけど、
アメリカあたりでは禁止になっていて、
食事を提供するところで出したら逮捕されたりすることもあるって、
以前、何かの本で読んだことがある。
日本じゃ、このトランス脂肪酸がどれほどコワいかってこと、
あまり盛り上がってないけど。
これもやっぱりパワーバランスなのかな。

「日本人は大量に摂取しないから」っていうひと言で、
上手に操られてるなぁって思う。

マーガリンのトランス脂肪酸は、分解されずに体に蓄積される一方なので、
摂取すればするほど危険らしい。
でも、日本では規制していないから、無防備に食べたりするもんね。
てか、知らないから大騒ぎすることもないし。

危険な食べ物は山ほどあるジャン。
輸入ものの柑橘類の防腐剤だの、防かび剤ってのもスゴイ。
レモンの皮をすりおろして……ってバヤイ、
輸入ものを使う気はしない。

それこそ、砂糖だって危険ダって言われてるし。
白砂糖には中毒性があるから、やめられなくなるらしい。
ジワジワと体をむしばんでいくワケで。
和菓子にしても、洋菓子にしてもどれほど危険なんだか……。

でもさ～～、そんなことイチイチ言ってたら食べるもの無くなるし。
マスコミに踊らされる人達を見てると脱力しちゃう。
あまりにもおバカ過ぎて……。

過ぎたるは及ばざるがごとし。

美味しいものでも、体に良いとされるものでも、
なんでも過剰に摂取すりゃ、薬どころか毒になるワケで、
そんなん、ちょっと考えりゃ分ることなのに。

Ｍはいつも思う。
知るべきことは沢山ある。
でも、知らなくていいことも捨てるほどある。
ただ、知った後どう行動するかってことが問題なんだって。

知るべきことは「ほどほど」ってことなんじゃないかな。
ひとりで大量に食べて発がん性を心配するってのはナンセンスだ。

発がん性があるから食べない？
体に悪いから食べるな？
そんなん、ど～～でもいい。
Ｍは美味しかったら食べる。不味かったら食べない。
単純にそれだけ。

美味しく、有難く、みんなで楽しく食べられるならそれでいい。
ただし、腹八分目ってことで。
所詮、人間はいつか死ぬんだし、死んだ時が寿命だし。

知らないってことはイイことダ。
知らないヤツはほっとけ。
てことで、
知らぬが仏。