数日前に、ものすごい光景を見たデスよ……
朝、仕事に行くために家を出たばかりのダーから、
「駐車場見てみて!」 と、何やら低い声で電話が。
何があったのかと、慌てて駐車場の見える窓へ近寄った。
「どうしたらいいと思う?」なんて言うので、
「自然の摂理だろうから、どうしようもないと思う……」とM。
なんと、早朝のまだ気だるい時間帯に、
恐ろしい殺戮劇が繰り広げられていたのであった……
って、どこぞの大げさなブログみたいだけど。
ダーが借りている駐車場の片隅に沢山の灰色の羽が舞っていた。
その中心にカラスが一羽。
よく見ると、カラスに組み敷かれてハトがバタバタしていた。
そのハトをカラスが突くたび、羽がほどけるようにぱぁ~っと飛び散る。
最初はまだ頭を左右に振ってバタバタしていたハトだったけど、
カラスに羽をむしられ、肉を突かれ、
羽ばたきも弱くなり、ついに動かなくなった。
凄まじかった。
ダーは車を出そうとして、目の端でパラパラ舞う羽をとらえ、
そこでハトがカラスに襲われているのを認識し、
びっくりしてMに電話してきた。
すぐカラスを追い払おうとしたけど、もうダメだと思ってやめたらしい。
「あの家の屋根見てみて」と電話でダーが言った方向を見ると、
ハトが一羽、その様子を見ていた。
「ずっとあそこに留まってたんだよ。つがいだと思う」と。
……なんとも。
弱肉強食の世界。
ちょっとしくじれば命を落とす。
朝から目の前で残酷な光景を見たダーは、
ちょっとショックを受けてたみたいだったので、
「カラスだって生きていかなきゃならなかったんだろうね。
お腹すいてたなら仕方ないよ」
と、Mはわざとそっけなく言った。
「そうだろうけど……、何かしてやれたかもしれなかったと思って。
屋根の上でずっと見てたハトがかわいそうでさ……」
と、すっかりハトに感情移入してた。
「自然の摂理に人間が出て行っても……ね。
カラスも必死だから、アナタの頭も突かれて血まみれになったかもよ?
なるようにしかならないことはもう諦めて、
アナタはMのためにチャッチャと仕事に行くの。」
なんて、冗談めかして言ってみたものの、
間近で野生の殺戮を見てしまったダーは、
かなりショックだったらしい。
Mは下の駐車場を見ても、はっきりハトのカタチはわからず、
黒いカラスと、噴水のように次々に舞う羽だけが見えていたので、
ショックというよりは、珍しさのほうが先だった気がスル。
動画に撮ってみたけど、やっぱり小さくてよくわからなかった。
屋根の上のハトは、襲われていたハトが動かなくなったころには、
すでに姿を消していた。
その後、毟られた大量の羽だけが残り、
カラスはいなくなった。
その羽も風に煽られて、数時間後にはほんの4~5本ほど残っただけで、
そこで何があったかさえもわからなくなった。
食べ残しが無いって、すごいことだ。
ハトも成仏できたはず。
野生は天晴ダ。
ただ弄んで殺してそのまま放り投げていったら、Mは憤ったろうな。
それなら人間と同じ。
乱獲して腐らせて命を無駄にして何の罪悪感もないなんて、
人間はエゴそのものだね。
それにしても、都会とはいえ、
鳥たちも本当に凄まじい弱肉強食の世界に生きているんだなぁ……
と、実感した早朝だった。
その日から真夏日が数日間続いた……。
(追)
↑
って、真夏日がカラスやハトとは何の関係ないけど、
とにかく暑くてひどかったことを書こうとして、
時間が無いことに気づき、慌てて書くのをやめたので、
めっちゃ中途半端。
さっき読み返したら笑えた~~。