先週のハナシ。
M婆ちゃんはいつものように、ボぉ~っとYoutubeを見ていた。
と、右目の端に水滴が……。
あれ? っと思って目で追うと逃げていく。
ん???
車のフロントガラスにポチっとついたばかりの水滴のよう。
でも、目を凝らして集中してもハッキリ見えない。というか、
逃げていくので見ることが出来ない。
これって……よく言われるところの老化現象? 飛蚊症ってヤツ?
でも、目のことだし素人判断で放っておいて失明するのは嫌だったので、
眼科に行ってきた。
はい、飛蚊症ですねぇ~~~ってカンジで簡単に言われておしまい。
華麗とは真逆な加齢が原因。
治療法はないのか訊くと、
無いらしい。慣れだという。
そだね。
先生は若いぴちぴちしたカンジの女性だった。
たぶん、年寄りのこんな不便さはわからないよなぁ……。
Mも若いころなら、もうどうせ年なんだから諦めな。と、思ったと思う。
てか、その日はめっちゃ晴天の日。
検査のために瞳孔を開く薬を両目に入れたので、
帰りは地獄だった。
瞳孔が目いっぱい開いているので、めっちゃ眩しい!!
しかも、周囲はぼやけてしか見えない。
それどころか、目を開けていられない。
Mの行った眼科は近所でも結構な高評価だったけど、
説明がぜんぜん足りないって思った。
いや、足りないんじゃなくて全く無かった。
以前違う眼科で、瞳孔を開く薬を入れられたときは、
きちんと看護師さんに説明されて注意書きの紙まで渡されたのに、
今回行った眼科は当たり前のことだったのかな。
てか、手抜きしてね?
初めての検査だったら不安でしかない。
「加齢が原因」と突き放されて3千円也。
高いのか安いのか……この値段ってどうなんだろ。
魚のカレイが1匹3千円だとしたらケッコウ良さげよね。
……いや、そういうことじゃない。
あの眼科じゃなかったなぁ……。
ちょっと遠くの以前行った眼科に行くべきだったと、後悔した。
てか、近くて高評価だからって安易にあの眼科に行ったMが悪い。
こちらから訊かないと何も教えてくれないのはいかがなものか……。
やっぱ、医者との相性ってあるのね。
前回行った少しだけ遠い眼科のほうが相性が良かったみたい。
と、気づいたのはめっけもの。
なんにしても、選択肢があるって幸せなことね。
……しかし、瞳孔を開く薬を入れられることは考えていなかった。
油断してた~~~。
何とかドラッグストアにたどり着いて、その店で一番安いサングラスを購入。
やっとのことで目を開けられて、まともに歩いて帰ることができた。
老化って嫌ね。
わかっていても、体がどんどん老化して萎びていくと、
気持ちまで萎えてしまう。
でも思った。
身体は衰えていくけど、精神まで衰えちゃいけないって。
ただ生きているだけじゃなくて、
次の世代のことをしっかりと考えて生きていかなくっちゃ。
若い人って、今もこれからも本当に大変だと思うけど、
なんとか少しでも良い時代になるよう、
老化しても色んな事に気づいて、
彼らが生きやすくなるよう、
ものすごぉ~い微力でも出来ることはやらなくっちゃ……と。