”アナグマ”だ！
鼻を、地面に擦り付けるようにして、エサを探している。
こちらの気配に気づかないのか、夢中で草むらを進む。
陽当たりの良い水たまりがあった。
覗き込むと、水が湧き出ていて、黒っぽいものが動いていた。
小さな、サンショウウオの子供（幼生）だ。
逃げられないように、そっと近づく。
”ニホンカワトンボ”だ！
翅の色が茶色のタイプだ。
5月5日に紹介した個体は、翅の色が透明タイプ。
湿地に沿って歩いていると、陽当たりが良いシダの群落があった。
若草色のシダの葉に、黒っぽいスマートなトンボが止まっていた。
地面に降り立った虫は、いきなり走り始めた。
姿かたちは、コガネムシに似ている。
図鑑で調べてみると、”オオキイロコガネムシ”という種類のようだ。
初めて見る種類だ！
湿地の水溜まりを覗き込むと、茶褐色の虫が背泳ぎのように、仰向けになってバタバタしていた。
水棲昆虫ではなく、甲虫の仲間が水に落ちたのだ。
掬い上げて、地面に置く。
水中の枯葉の上に、小さな幼生がいた。
”サンインサンショウウオ”の赤ちゃんだ！
以前、卵（卵嚢）を見つけた所で、無事に孵化したようだ。
