さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

1月21日(土)の会話

2012年01月22日 | 森の妖精便り

「耳がなぁ…キレイに揃わへんねん…」

と、初めてのお客様が嘆かれてました。

一緒に来られたリピーターの娘さんは初めてだから何も考えなくって良いよと伝えて下さっていたのだけれど、お母様は耳が気になる。

「最初は気にしてなかったんやけどねぇ。 あっちで織ってる人が綺麗にそろえてるからそうせんとあかんと思ってやってたらしんどいねぇ。」


あちらの方はそうするのが気持ちいいからそうしているだけで、そうしないといけないというのはないんです。耳がギザギザしていた方がよりいっそう、手織りらしさが出るんですよと言うものの半信半疑。

さをりの仕立ては耳を活かして縫うので簡単だし可愛いんですと仕立てた服をお見せするとなんとなくわかったような…ってお顔。

それより何より、気楽に力を抜いて楽しく織って下さいね。耳を揃えた方が気持ちよく織れるなら、そう織って下さい。と言うとすかさず

「それはしんどい

じゃあ、耳は気にせず織ってくださいまずは楽しむところからですよと言うとやっとお顔が晴れて、テンポ良く織りはじめました。

最後には織り上げたマフラーを鏡の前で何度も巻いて、この色は前に来るようにしたねん…と、耳なんか気にしない。いいですねぇ

自分を織るさをり。さをり織りを体験しに来てくださるのなら『機械と人間の違いを考えよう』から始めて下さいね。キレイに揃っていない物を作る、それができるのが人間ならではの手織りだと思います。


混雑予測は当日のその時間にならないとわかりませんが、最近は日曜・祝日はお客様が集中して混み合うことが多いです。。

時間をずらして来られるお客様は、ツイッターで空席情報をご確認いただくか、来られる前にお電話にてお問い合わせ下さい。しかしながらご来館までの時間に他のお客様が入る場合がございます。先着順になりますのでご了承下さいませ。

by.よ