朝日新聞夕刊にみさを先生の記事が掲載されたことで、ここ数日見学のお客様が増えています。
そんな中、今日お会いした初老の男性。
ご案内の途中、突然「私は後悔しているんです。」とおっしゃいました。
驚きつつも、お話を伺うと…
1年前に亡くなられた奥様は手織りがお好きだったこと。
森の建物はご存知だったけれど、よもや手織りができる場所とは思われていなかったこと。
だから、奥様を森にお連れできなかったことを後悔されたと。
それは、本当に残念なことだと思います。
でも、新聞をご覧になったことも、今こうして森にお越しになったことも何かの縁です。
ぜひとも、奥様がお好きだった手織りをご自身で体験なさって、奥様の『好き』を共感してください、とお願いしました。
後日、お孫様と体験にお越しいただけるようです。
そして、帰り際にふとおっしゃいました。
「さをり織りは、ラクガキのようですね。」
さをり織りは『織るという動作を通じて、絵を描くことや詩を書くことと同じ目的を持って、見えない自分をみつけようとする行為』です。
その絵は、難しい理論や多くの道具を必要としないラクガキかもしれないですね。
自由に楽しく思いのままに描くラクガキ。ステキです。
さをり初体験の際には、心から楽しんでいただけるものと確信しました。
今日もありがとうございます。