さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

さをり織り体験って、何が織れますか?

2013年07月27日 | 森の妖精便り

夏休みに入り、小・中学生が来るたびに軽いショックを感じているスタッフ吉野です

何にショックを?はい。それは身長です背が低いコンプレックスから卒業したはずの私ですが、最近の大きいお子さんを見るとつい…ま、言っても仕方ない。少年よ、大志を抱いて大きく育ってね~~

 

お子さんのご来館が増えている今日この頃。学校の宿題に「さをり織り」を選んでくださるんですね。

そこでよく聞かれる、「何が織れますか?」

さをり織りはアート感覚で織る自由な感性の織り物で、心の思うままに織っていきます。間違い、失敗、キズと呼ばれる織りキズが、さをり織りでは「デザイン」と呼ぶのです。何が織れるか、それは織る人のその瞬間の心次第。

そして織り上がった作品をどう使うかもその方次第なのです

そんなこと言われても~~とおっしゃるあなたに作品をちょいとご紹介です。

織り機にはあらかじめタテ糸がかかっています。その幅を選んで織っていただくのですが、それぞれの代表的なものをざっくりとご紹介しましょう。

10cm幅 : コースター、ベルト、バッグの持ち手など

20cm幅 : マフラー、ブックカバー

30cm幅、40cm幅 : マフラー、ランチョンマット

50cm幅、60cm幅 : ストール、膝掛け

以上のようになりますが、これが全てではありません。

タペストリーやのれんのように飾る物や、テーブルセンターなどの敷くもの、パソコンやソファーに掛けるものはどの幅でもかまいません。ご自分の使いたい場所によってサイズを選んでくださいね。

また、バッグを作る、小物を作る、服を仕立てるなど「素材としての布」の場合も、どの幅もお使いいただけます。

合わせ技もあります。40cm幅のものが欲しい時。その幅をそのまま織ることもできれば、20cm幅を長く織って並べて縫って使うこともできちゃいます。

どう使うかはご自分次第。

他人が見ればマフラーでも実はタペストリー。

ランチョンマットと思って見ていても、バッグの素材。

コースターをたくさん織ったけれど、気が変わったのでどこかに飾りますなんてのもよくある事なので、気にしない

 

何を織ろうか、やっぱり決めかねる方にはひとまず織ってみることをお勧めします。幅は…気が向く幅でいいのですが、手軽には30cmか40cmくらいでしょうか。

ただただ、好きな色、惹かれた糸を次々に織り込んでいく。羊毛を入れたければ入れ、糸くずを入れるのが楽しければどんどん挟み込む。キレイと感じた糸を手にとってみる。

「どうしよう~。何になるんやろ~。着地点がわからん~。」などとつぶやきながら織る方もいらっしゃいます(笑)

そうして織り上がった布はまず眺めてみてくださいね。長ければ首に巻いてみる。短ければ飾ってみる。

できてから、考える。

眺めたり、身につけているうちにその布をどう使いたいかが決まることもあります。

 

キレイな絵を描かなくていいんです。上手な歌を歌わなくていいんです。

ノートの切れ端に落書きするように、ふんふん~と鼻歌を歌うように、リラックスして気楽に織ってくださいね。