さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

織り人ギャラリー(8月19日編)

2014年08月22日 | 織り人ギャラリー

【みんなの作品展2014のお知らせ】
さをりの森でSAORIを楽しむ織り人クラス、お気軽クラス、スタッフの作品展をこの秋、開催いたします。

日時:2014年9月13日(土)~28日(日) 9時半~17時半※最終日は16時まで
場所:さをりの森 2階ギャラリー

 

今朝の出勤途中に秋の雲を見つけました、スタッフちょうさです。

まだまだ暑いのですが、一気に秋が近づいた気がします。

確実に時間は過ぎていき、季節は移ろいでいます。

そして、我が家の糸棚も、しっかり秋冬仕様に模様替え。ニヤリ。

 

さて、さをりの森1階エントランスにある『織り人ギャラリー』。

今回は、どんどん織って、どんどん仕立てて、いつもステキに着こなしていらっしゃるUさんです。

「織り人クラスに入ったら…」と、密かに抱いていた野望、白いタテ糸!!

お気軽クラスでも、憧れ度No.1なんですよね~。

じゃあ、なぜ、お気軽クラスのタテ糸を白にしないかって?

それはね、「白」という色の個性が強すぎるから。

たとえば、ヨコ糸として「赤」を選んだとします。

織物は、タテ糸とヨコ糸が交わることでできていくので、当然、色も遠めに見れば、混ざった色になります。

で、織ってみたら「ピンク」の布に。

「青」で織ってみれば、「水色」に。

そして、織り上がった布全体で見ると、やっぱり「白」っぽい色合いに。

つまり、全体が「白」に支配されてしまうんです。

一方、タテ糸が「黒」だと、「赤」を使えば「赤」、「青」を使えば「青」。

つまり、選んだヨコ糸そのままの色で布が織り上がります。

タテ糸が無個性ゆえに、織り手の選んだヨコ糸、その個性がそのまま表れるのです。

だから、お気軽クラスでは、タテ糸は「黒」にしているんです。

 

ちょっと横道にそれましたが…

そんな「白」を使っての作品です。

やっぱり、ヨコ糸をどうするかということでは、なかなか難しかったよう。

でも、Uさんは、色よりも織りで、ご自分らしさを表現されました。

糸を変えるタイミング、二色交差のバランス。

無意識でしていることですが、実はそれらは、一人ひとり違っていて、その人らしい個性がよく見えるんですよ。

整経する時は「白」に拘っていても、織る時には、そこに捉われない。

なかなか難しいのですが、さすが、Uさんです!

デザインは、『SAORIのお仕立て【中級編】』に掲載の「ハイネック袖付き袋縫いワンピース」をお好みの丈にアレンジされています。

上品な雰囲気がステキですね。

 

『織り人ギャラリー』の作品は、不定期で入れ替えています。

ご来館の際はぜひ、チェックしてくださいね!

そして、感想もいただけると、嬉しいです♪

また、「私もやってみたい!」という方は、ぜひ、織り人クラスへ。

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