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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第36話 挙兵の秘策

2018-11-29 16:25:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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1話~11話はこちらで公開しています

 

※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第36話 挙兵の秘策 

 

『陛下 マハの快復の祝いに お言葉をくださいませ』

『皇子様の 誕生日の祝いには 陛下のお言葉が必要です』

 

タンギセの口添えもあり ここは祝いの言葉を…と促す皇太后

しかし皇帝タファンは それらを無視しアユ皇子を呼べと命ずる

宴の主役であるマハ皇子を無視し アユ皇子を抱くタファン

そして いずれもまだ幼い皇子であることから 後継を決めず

2人を競わせたうえで 皇太子を定めるというのだった

 

憤慨した表情で立ち上がるタンギセ!

フビライ皇帝は “嫡男を後継にする”と そう遺言していると訴えた

 

『ではなぜ丞相は 私の弟を皇帝に?』

 

その時 パク・ブルファが 婕妤キ・ヤンに何かを耳打ちする

そこへ丞相ヨンチョルが 兵を率いて現れた

 

※婕妤:後宮の階級 三妃九嬪のうち九嬪7番目の位

 

世継ぎとなるべき我が孫が ないがしろにされてはたまらない

皇帝を一喝するヨンチョルだが これまでのように怯えるタファンではない

 

すると今度はソ尚宮が 慌てたように現れ タナシルリに耳打ちする

顔に火傷痕が残る尼僧が 宮中に現れたとなれば もう宴どころではない

すぐに私兵を率い 宮中をくまなく捜索するタナシルリ!

 

ヤンが匿う尼僧は 善業寺に身を寄せている

タナシルリは 刺客を送れと命じ 証拠隠滅を謀る

 

パン内官は 尼僧を伴い 城外の根城に向かう

ここから善業寺はすぐそばであり まずは当時の様子を詳しく聞く

こんなことになってしまったのは 自分のせいだという尼僧

2年前 亀岩の付近で赤子を拾い… という言葉に

思わずハッとするパン・シヌ

皇覚寺の火事より 赤子を拾った経緯が気にかかる

尼僧によれば 赤子は 転落死した男に抱かれていたという

奇跡的にも 男の懐で無事だった赤子

尼僧は 男の遺体に数珠を置き 赤子を連れ帰ったというのだ

それはまさに スンニャンが産み落とした赤子を 見失った状況!

チョクホから聞いた話と 寸分違わぬものであった

 

数珠が置かれた 親衛隊員の遺体

“ピョル”と名付けられた赤子の姿はどこにもなく

スンニャンは 半狂乱で赤子の名前を呼び続けた

 

『連れ帰った赤子の 足の甲に 3つのホクロがありましたか?』

『え? …なぜそれをご存じなんです?』

 

何という運命の悪戯か…!

パン内官は言葉を失い 呼吸さえ出来なくなった

この事実を 簡単に明かすことは出来ない

皇后が仕立てた偽皇子が スンニャンの息子だなどと

そして その父親がワン・ユであるなどと…

 

チェ・ムソンもチョンバギも この事実が洩れたらおしまいだという

皇后の悪事などは たちまち掻き消され

ワン・ユとスンニャンの命が危なくなると…!!!

 

パン・シヌは 尼僧を説得せねば! と根城へ急ぐ

しかし既に 尼僧の姿はなかった

身の危険を感じた尼僧は 善業寺へ向かったと思われる

 

すぐさま善業寺へ向かうシヌたちだったが

その途中で 皇后の私兵を見かけ その先で尼僧の遺体を発見する!

 

宮中では

 

尚宮らをお供に 庭園で遊ぶマハ皇子が キ・ヤンの足元で転ぶ

思わず抱き上げたヤンは 衝動的にマハの靴を脱がせた

「皇子の足の甲に…」と言いかけた あの尼僧の言葉が気にかかる

偽皇子と言い切れる証拠が 足の甲にあるというのか…

 

『皇子に触れるでない!!!』

 

タナシルリの一喝で 尚宮が 慌ててマハ皇子を奪い抱く

我が子が大事なら 後継争いから身を引くべきだというタナシルリ

皇太子の座が欲しければ どうぞご自由に と返すキ・ヤン

 

『皇太子の座を争うより 皇室の安寧が優先では?』

『側室ごときが 後宮を率いるつもり?!』

 

その言葉が本心ならば これほど好都合なことはないというソ尚宮

タナシルリは 口にしたからには本心にしなければ… とほくそ笑む

 

パク・ブルファとイ・ホンダンは 波紋を呼ぶのでは?と不安がるが

婕妤キ・ヤンは 後継争いが始まる前に 別の争いが起こると明言した

 

一方 守備隊の訓練所では

 

あの烏合の衆だった 新たな隊員たちが 見事に成長を遂げていた

とても 物乞いや逃げたの集団とは思えない戦いぶりである

ペガンは ワン・ユの指導力と統率力に 恐ろしささえ感じた

そこへ パン・シヌが現れ ワン・ユが会談を求めていると伝える

 

同じ時 皇帝タファンは タルタルを呼び 決起の時が来たと切り出す

危険を伴う戦いであり 丞相に勝てるという確信もない

しかし もう後へは引けないタファンであった

 

タファンは ヤンに 戦いが始まる前に都を去れという

しかしヤンは ここで丞相の最期を見届ける覚悟であると答えた

たとえ決起しても 丞相は 皇帝を殺すことは出来ない

しかしヤンは違うと 重ねて逃げるべきだというタファン

ただひとり逃げて 生き延びることは出来ないと

ここで共に戦い そして勝つのだと 決して譲らないヤンであった

 

タルタルは 2人の間に しっかりとした絆が出来ているのだと確信する

たとえ始まりが 復讐のため 後宮になったのだとしても…

 

丞相ヨンチョルは もはや正気とは言い難かった

夢で ワン・ユに殺されたと呼びつけ なぜ裏切ったのだと詰め寄る

さすがに2人の息子も 夢に過ぎないと取り成すが…

納得がいくように説明しなければ ここで殺すというヨンチョル!

 

ワン・ユは 顔色一つ変えずに どうぞご自由にと答えた

夢であれ何であれ 丞相を守れなかったのなら 命で償わねばと…!

ヨンチョルは 満足そうに笑い これこそが求めていた答えだという

 

一方 鉱山では

 

ヨム・ビョンスが 錫の採掘を急がせていた

メバク商団との取引で 大量の金塊を懐に入れている

大臣の座などより よっぽどいい商売だとほくそ笑むビョンス

 

この鉱山には チョクホが 奴隷として潜入していた

密かに 丞相の“秘密資金”を探すためである

メバクの代表として 取引に訪れるヨンビス

チョクホは ヨンビスと連絡を取り合い

定期的に 調査結果を報告していた

 

“秘密資金”は 確かにこの鉱山にあるはず

しかし ヨム・ビョンスがどこに隠しているのか 見当もつかない

ただひとつ チョクホが怪しいと睨む場所は 近くの廃坑だった

なぜかそこには ビョンスが誰も入らせないのだと

 

ヨム・ビョンスは “秘密資金”の在りかを知っているわけではなかった

ビョンスもまた この廃坑が怪しいと睨んでいるのだ

廃坑の中の坑道は 複雑に入り組んでいて 探すこともままならない

それでも ここにきっとあると断言するビョンス

 

『丞相が この廃坑は命と引き換えにも出来ないと言っていた

だからきっとここにある! “秘密資金”はここにあるはずだ!』

 

ヨンビスは 廃坑の件について ワン・ユに書状を出す

届け役の側近は なぜ拷問されたことを報告しないのかという

メバクの頭に 酷い拷問を受けてまで商団に戻ったのは

ワン・ユに協力するためだったのだから 知らせるべきだと…!

 

『まさか ワン・ユ殿をお慕いしているのですか?』

『ただの同志に過ぎぬ! 余計な詮索はするでない!!!』

 

皇帝タファンは 大臣たちに向け書状を書く

それは 丞相ヨンチョルの これまでの所業を断罪するという

皇帝としての誓いを立てる内容であり 各大臣の協力を要請するものであった

悪の元凶である丞相と その一族を根絶やしにするという過激な文面に

たとえそれが 皇帝の真意であり 心から賛同出来るとしても

身震いが止まらない大臣たち…!

 

しかし 大臣たちは 意を決して皇帝のもとへ集結した

 

皇帝タファンから 大臣たちに

『挙兵せよ』という命が下る

 

あまりに唐突な皇命に 戸惑う大臣たち

各行省付近には 丞相の私兵が駐屯しており

少しでも不審な動きを見せれば 逆賊と見なされ攻撃されてしまう

 

タファンは そうした大臣たちの声にも 余裕の表情で答える

勝手に挙兵するのではなく 丞相が自ら挙兵を命じることになる

それが 皇帝タファンの“秘策”であった

 

同じ時 将軍ペガンは 出兵の準備をしていた

大軍で動くことはせず 100人ずつが時をずらして動く

そして密かに集結し 3日のうちに大都を目指す作戦である

 

婕妤キ・ヤンは 皇太后に謁見する

それはまさに 上奏文が 皇帝のもとへ届けられるのと同時であった

 

タファンは 当然のごとく上奏文を手に取る丞相を制し

もう助けは結構!と言わんばかり 勝手に上奏文を読み始める

丞相ヨンチョルが お飾りに過ぎない皇帝の暴走を 認める筈がない

タファンをギロリと睨みつけ いつものように上奏文を奪い取る!

ヨンチョルが手にしたのは 将軍ペガンからの上奏文であった

 

これまでの 丞相の悪行は数知れず その罪は斬首に値する

悪の元凶ヨンチョルを討つべく 挙兵する

皇帝陛下より 各行省の長官に呼びかけ 参戦するよう命じてほしいと!

 

さらにペガンは 先帝の“血書”を入手したと報告し

丞相に殺されたとされる 先帝の“血書”こそが 挙兵の名分であるという

 

丞相は 大臣らを召集し ペガンの上奏文を読み上げた

そしてもうひとつの“血書”を掲げ ペガンの“血書”は偽物だと言い切る!

 

丞相の“血書”には 玉璽が押印されており

これこそが本物である証しだと 声高らかに笑うヨンチョル

タファンは やれやれ…という表情でため息をつき

大臣たちの顔には 明らかに失笑が浮かんでいる

 

皇帝タファンは 大臣たちに “本物の血書”を見せていた

本物の証しは 玉璽ではなく 息子だけに分かる“蝶の印”なのだ

皇室だけに伝わる この“蝶の印”に ヨンチョルは気づいていない

奪った玉璽で 本物と言い切るヨンチョルは 滑稽にすら見えた

 

ここでタンギセが 逆賊ペガンを成敗すべきだと言い出し

大臣たちもまた ペガンを迎え撃つべく挙兵すると叫ぶ…!

 

これで 挙兵の段取りは 無事に整ったことになる

 

丞相ヨンチョルは 大満足で大臣たちを見回す

皇帝に従う者は 誰ひとりいないと…!

タファンは これまでと同じように 愚かな皇帝を演じていた

今は少しでも長く ヨンチョルを油断させ 権力に酔いしれさせる時だ

それでこそ 挙兵の秘策が成功するのだ

 

『皆に命ずる! 全軍挙兵し 逆賊ペガンを捕えよ!』

 

形ばかりの皇命を 高らかに発するタファン

すると皇后タナシルリが 問題がひとつ残されていると言い出す

“逆賊の養女”が側室になり 我が物顔でのさばっていると…!

 

『この女を斬首なさいませ! それでこそ皇帝の威厳が示されます!』

 

これに異を唱えたのは 皇太后であった

アユ皇子の生母を殺すなど 決して許されないという皇太后

将来 皇太子の座を競わせるという 皇子の母親なのだ

皇太后は 冷宮に送ることが妥当であると提案する

 

※冷宮:罪を犯した王族を幽閉する場所

 

タナシルリは 冷宮での苦労を思い出し それも悪くないとほくそ笑む

一瞬で命を奪うより キ・ヤンを苦しめるにはその方が… と思い直す

 

これもまた 婕妤キ・ヤンが計画した通りの展開であった

タナシルリがどう出るかは 既に予測され 皇太后には冷宮の提案をと

冷宮こそ 宮中が戦乱に陥った時の“避難場所”になると…!

 

『では… 婕妤キ・ヤンを… 冷宮へ!』

 

いかにもつらい決断のように タファンは声を詰まらせた

何もかも 丞相一族の言いなりになる 情けない皇帝そのものであった

 

タンギセと大臣たちは 直ちに作戦会議を開く

連行される婕妤キ・ヤンの あまりに堂々とした姿を訝しむソ尚宮

タナシルリは 自分が味わった苦悩を 存分に味わうがいいと睨みつける!

 

タファンは 冷宮へ送られる前のヤンと 作戦の成功を誓い合う

婕妤キ・ヤンは 他の側室たちも皆 冷宮へと命じていた

ここはまさに 戦乱から身を守る要塞となるのだ

蔑みの笑みを浮かべたタナシルリは いずれ嘆くことになるのだと…!

 

丞相ヨンチョルは 息子タンギセに丞相の座を譲ると約束した

さらには “秘密資金”の在りかを教え 継承させるとまで!

タンギセは 初めて自分を認めてもらえたことに感涙し ひざまずく

そして 弟タプジャヘに父の補佐を命じ 出陣していくのであった

 

タンギセを見送ったワン・ユは 直ちに“別動隊”へ連絡する

そこへ ワン・ユを訪ね ヨンビスが加勢に現れた

身の危険を承知の上で メバク商団へ戻ったヨンビス

その苦労を労うワン・ユだが ヨンビスがどんな仕打ちを受けたのか

ヨンビスもまた 詳細を語るつもりはなかった

 

いかに戦乱時の“要塞”になるとはいえ 冷宮はあまりに寒かった

冷宮を訪れたタファンは 芯まで凍えたヤンを温めようと きつく抱きしめる

皇室をないがしろにし 権勢を揮い続けた丞相を討ち

皇帝の地位を取り戻すためには 今を耐え忍ぶしかないのだった

 

一方 タンギセは いくら待っても現れない大臣たちに

何かがおかしいと気づき始めていた

さらには偵察兵が 遼陽のペガンの屋敷はもぬけの殻だと報告する

そしてようやく ペガンは大都を目指し 大臣たちにも裏切られたと知る!

 

『大変だ! 今すぐ父上に知らせよ!!!』

 

タンギセが 兵を率いて出陣したことで

今の丞相を守れるのは 都の守備隊だけとなってしまった

ペガンのもとへは 全ての大臣が兵を率いて合流していた

 

ここからが正念場だと 気を引き締めるようにというタルタル

計画は無事に進行しているが タンギセより早く都に到着し

一気に丞相を討たねば 真の勝利にはならないのだ

 

タンギセが送った伝令兵は ヨンビスの矢に撃たれ絶命した

偽の伝令が 丞相のもとへ急ぐ!

タプジャヘは 兄上が勝利し ペガンを生け捕りにしたと

偽の伝令の報告を 父親に伝える

 

ヨンチョルの側には ワン・ユと 守備隊副隊長ウォンジンが同席している

ウォンジンは 凱旋するタンギセを迎えるべく 北門を開けていた

そこへ ペガンの軍勢が近づいていると 早馬が知らせを持って来た!

慌てたウォンジンは 直ちに門を閉じ ワン・ユへ伝令を送る!

 

ワン・ユは “別動隊”と共に 出陣しようとしていた

1,000人にも上るウォンジンの守備隊を倒すべく… である

僅か100人の“別動隊”が 北門を開けることが出来なければ

この計画は失敗に終わってしまうだろう

是が非でも門を開け ペガンの軍勢を引き入れなければならないのだ!

 

婕妤キ・ヤンは 側室と宦官らを召集し 来たるべき戦乱に備える

いざとなれば 何としても我々だけで 陛下をお守りせねばと!

 

『この計画は いずれ丞相の知るところとなる

丞相は 陛下と私たちを 決して生かしておかないでしょう

親衛隊も私兵も 宮中の兵士は全て丞相の手の者

私たち側室と女官 そして宦官だけで 陛下をお守りするのです

宦官の武器を掖庭宮に運び 放火に備え水桶を各所に置きなさい

宮中の戦乱とは別の戦が ここで始まるのです』

 

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