韓国ドラマ 散歩ガイド~散る花と咲く花がいつもここにある~

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奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- 第19話 償えない罪

2017-09-20 07:00:00 | 奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い- あらすじ

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※このドラマは実在した奇皇后の物語ですが 架空の人物や事件が扱われ
史実とは異なる創作の部分があります

 

 第19話 償えない罪 

 

すぐにもその者を下ろせ!と命ずる皇帝タファン

しかしワン・ユは たとえ剣を突き付けられても応じる気はない

この者はもう女官ではないと…!

丞相が 自分の部下にせよと命じたのだと…!!

 

丞相に勝てる自信のない皇帝が 何の権限で命令を?

この国では 皇帝より丞相の方が格上では? とでも言うように

どけ!!!とコルタたちを怒鳴りつけ スンニャンを背負って出て行く

 

いくらコルタが止めても 怒りに任せ 丞相に掛け合うと息巻くタファン!

しかし 向かう途中で丞相に出くわすと その怒りも引っ込めるしかない

愛する者を 救うことも守ることも出来ず 悔しさに涙がこぼれるのだった

 

スンニャンは ワン・ユのもとで手厚く看護されている

しかし まだ目覚めぬと聞き 心配でたまらないタファン

真夜中の大明殿へ ペガンとタルタルを呼びつけ

なぜ丞相とワン・ユが結びついたのかを探れと命ずる

 

※大明殿:元の皇居の主殿

 

戻る途中 陛下は眼光に気迫がみなぎっていたというペガン

どうせスンニャンのせいだというタルタル

一国の皇帝が 女官ひとりのために変わるなど… と首を傾げるペガン

 

皇帝の変化などに興味なく タルタルは 命じられるまでもなく

丞相とワン・ユの間に 密約が交わされたのは間違いないと読む…!

 

皇后殿に 皇太后の姿があった

タンギセ将軍が陛下を危険に晒した! と訴える皇太后

皇后タナシルリは なぜ皇太后が怒っているのか理解できない

父と兄こそが この国を動かしているのであり 皇帝は飾りに過ぎないと

 

『是非 息子を産んでみることです!

将来 その子が皇帝になり タンギセ将軍に脅されたらどうしますか?』

 

兄は 決してそんなことはしないというタナシルリ

甘い考えの皇后を鼻で笑い タンギセ将軍は丞相より残忍になると…!

権力の前では たとえ肉親でも殺し合うものだという皇太后

 

そこで フッと笑みを浮かべ 懐妊の見込みがない方に何を言っても

耳に入らないのは仕方がないと皮肉を言い放つ…!

 

『まずは 懐妊してから 私の話に耳を傾けても 遅くはありません』

 

パク・ブルファが ワン・ユに負けぬほどスンニャンを気にかけている

スンニャンの父キ・ジャオと 最期まで一緒にいたブルファであった

 

起き上がれるまでに快復したスンニャンは

ブルファに 着替えと片箭を!と願う

女官ではなくなった今 再び男姿になり 王様に仕えたいのだと…!

 

※片箭:スンニャンが使う最強の矢

 

しかし 今はスンニャンを女として愛する王様が 許すはずがないと

そう言いつつ 女として王様の側でじっとしているスンニャンも想像できない

ブルファは苦笑しつつ スンニャンの願いを聞くことにした

 

その頃ワン・ユは シヌたちを従えて市場にいた

その動きを じっと監視するタルタルと部下たち

 

尾行しながら 寄った先の店主に聞くと

ワン・ユは 麻酔液が作れる毒物と 西域の酒を購入していた

一体 誰に何の目的で飲ませるというのか…

 

その後 丞相ヨンチョルの屋敷に ワン・ユの姿があった

敵が丞相に望むものは?との問いに ヨンチョルは“死”と答える

 

『では 死んでいただきます』

 

丞相に向かって死ねとは…! 平然と言ってのけるワン・ユに

同席する2人の息子は激怒する!

そんな息子らを無視し ワン・ユの秘策に ほほう…と笑みを浮かべる丞相

 

これはまさに“混水摸魚”

丞相が死んだとなれば 周囲に混乱が生じ 二手に分かれていくだろう

つまり 忠誠心を示す者とそうではない者に…!

 

※混水摸魚:三十六計のひとつ 敵の内部を混乱させ行動を誤らせたりする

 

玉と石が見分けられるのかと 目を輝かせる丞相

しかし2人の息子は あまりに危険だと反対する

ワン・ユは タンギセに西域の酒を差し出した

それを飲み干すと タンギセはまもなく意識を失い 仮死状態になった…!!!

 

半日後

 

すっかり意識を取り戻したタンギセが 父の前に…!

自ら ワン・ユの考案した酒を飲んではみたものの

これは嫉妬ではなく あの者は信用できないと進言するタンギセ!

ならば ワン・ユに勝る策を出せ!というヨンチョル

嫉妬ではないと言いつつ タンギセは ワン・ユの策に感心する父に

言い知れない感情を どうすることも出来なかった

 

タルタルと将軍ペガンは ワン・ユの策に気づき 皇帝のもとへ!

 

その麻酔薬入りの酒を 猛毒にすり替えれば… と言い出すタファン

昏睡状態ではなく 本当に丞相が死んだなら 罰せられるのはワン・ユ!

両者を葬る絶好の機会だと言い 2人に密命として言い渡すのだった

 

今やスンニャンは 女官ではなく ワン・ユの側近だった

幸せそうに笑い合いながら歩いて行く姿を 遠くから見つめるしかない

それでも今は 歩けるまでに快復したことを喜ぶべきなのだと

自分に言い聞かせるタファンであった

 

ワン・ユは スンニャンを誘って 夜の市場に出かけ

高麗(コリョ)の特産品を売る店に立ち寄る

楽しいひと時を過ごしたスンニャンは 土産を持って女官の部屋を訪ねる

 

ヨンファが 陛下の世話係になり

スンニャンに代わり イ・ホンダンがノ尚宮の世話をしている

聞けば 最近の皇帝は 酒浸りなのだという

するとノ尚宮が 血書の在りかを知っていると口走る

その話はダメだと ホンダンが止めても

ノ尚宮は “丸坊主が持っている”と…!

 

『丸坊主は 私に惚れていたの 宦官なのにね』

『宦官… ですか? もしかして… チョクホという名前の?』

『なぜ知ってるの?』

 

高麗(コリョ)村では

 

村長マクセンが湯浴みをしている

その頭は丸坊主で 外の気配に慌ててカツラをつける…!

気配の主は ヨム・ビョンスだった

扉を開け ビョンスを引き込み 長槍を突き付けるマクセン!

 

するとその時 マクセンの顔に髭がないことを指摘するビョンス

髭を剃ったらダメなのか!と怒鳴るマクセン

2人は 互いを怪しみながらも追及することはない

追及することで 自らの正体まで明かすことになるのは困るのだ

 

しばらく村を離れると言いに来たビョンス

マクセンは ビョンスが何をしようが 興味はないと言い放つ

 

その夜 宮殿では

 

女官部屋から戻るスンニャンの前に 皇帝タファンが現れる…!

自らの想いを伝えようと 力づくで抱きよせるが

決して思い通りにはならないスンニャン

 

『私はもう 女官ではありません』

 

タファンは スンニャンの心には 確かに自分の存在もあったはずだと

なぜこんなにも 冷たくするのかと訴える…!

ここで初めて キ・ジャオの死について 陛下のせいだと責めるスンニャン

貢女であったため 娘だと名乗ることは出来なかったが

父親を殺された恨みは 常に心の中にあったと…!

 

※貢女:高麗(コリョ)が元への貢ぎ物とした女性

 

『それなら殺せ 殺せばいい!!!』

『この国で陛下を殺せば… ここで暮らす高麗(コリョ)の者らが殺される!』

 

今さらながら スンニャンは 亡き父の死の間際を思い出す

タファンが 嘘の証言をしたことで 無念に死んでいった父キ・ジャオ

たとえそれが タファンの生きる術だったとしても 許すことは出来ない!

 

償いたいというなら どうか自分を忘れてほしいというスンニャン

タファンは これ以上引き止めることも出来ず 涙にくれる

 

ペガンとタルタルは 口実を作って 丞相の執務室に忍び込み

隠し金庫に保管している 麻酔薬入りの酒を 猛毒にすり替えた

その直後 丞相が戻り 宮中にゲルを建てろと命じる!

 

※ゲル:モンゴル人の組み立て式テント

 

それは“非常事態宣言”を意味する命令だった

皇帝と大臣 そして各地方の長官を召集せよというヨンチョル

また その場に ワン・ユも呼ぶと言い出す…!

 

今のヨンチョルにとって ワン・ユもまた疑いの対象である

側近として信頼しつつ 決して油断はしない

2人の息子は ワン・ユすら疑われていると思うと 心が晴れる思いだった

 

この事態を知った皇太后は すぐに父親を止めろと 皇后に命ずる

先の皇帝は ゲルが建てられた翌日に命を落としたと…!

しかしタナシルリは なぜ騒ぎ立てるのかと反論する

それではまるで 怪文書の黒幕が 陛下か皇太后のようだと

 

さらにヨンチョルは 皇太后を幽閉した

 

どんなに抗おうと 今の丞相ヨンチョルに対抗できる者はいない

皇太后が どんなに皇室の権威を訴えようが

丞相は ただ宮殿を守るためだけに その権力を揮っているわけではない

隙あらば この元に攻め入ろうとする周辺国から

この国を守っているのは 誰あろう自分なのだと

自分無しで 皇太后と皇帝に何が出来るのかと…!

そうした絶対的自負が ヨンチョルにはあるのだ

 

大臣と長官たち そしてワン・ユが召集され 最後に皇帝が現れる

タファンは この国の皇帝でありながら

丞相に促されなければ 勝手に玉座へも座れない

 

やがて宴の料理が運ばれ 丞相の席には“猛毒入りの酒”が…!

盃は2つ用意され 1つは毒味係が飲み干した

ここで毒味係が死んだら…! と慌てるペガンに

タルタルが 毒が効くには時間がかかると耳打ちする

 

同じく盃を飲み干したヨンチョルは 剣舞を披露すると言い出す

無論 最後まで舞えるとは思っていない

この“麻酔薬入りの酒”を飲んだからにはと…

 

宴席を後にした毒味係の女は 戻る途中で吐血し倒れた

居合わせたスンニャンが これは毒によるものだと気づく!

 

同じ時 ヨンチョルもまた吐血して倒れた…!

驚いて駆け寄ったタンギセが 父の異変に気づく!

自分が試した時とは 明らかに違う様子なのだ…!!!

 

皇帝タファンと ペガンの視線が 一瞬だけ交わり成功を確信する

ワン・ユは 何が起きたのか分からないまま茫然と立ち尽くす!

 

タファンは ワン・ユを睨み付けた

そして心の中で 次はお前だ…! と叫ぶのだった

 

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