南相馬小高地区の景色です。地盤沈下で海水が入り込んでいます。その向うに住居が見えますが、住めない地域です。警察車両がパトロールをしています。
いわき地区の沿岸で9月8日くらいから、漁船による操業が許可されました。セシウムは海水中にはほとんど浮遊していないことも調査で分かってきました。しかし、海底の土にはセシウムが沈殿し、通常の海底土よりも多くのセシウムが検出されています。食物連鎖で頂点にたつ強い魚ほどセシウムを蓄積する可能性が懸念されています。また、セシウムの半減期が長いために、1年や、2年ではセシウム137の放射能レベルは下がりません。5年で線量は半分程度に下がる減衰です。
地上に降り積もった放射し物質は、雨により、地表面に流れ、川に流れ込み、河川を通じて河口、海に流れ出しています。その結果、地域に大量に放射性物質が降り積もらない地域でも河口、河川の汚泥、海底の土壌にはセシウムが蓄積しているところが出てきています。本当に長い年月にわたり、放射性物質、セシウムの被害、影響を心配しなければならないのが現実だと思います。
魚類では
主に軟組織に広く取り込まれて分布し、生物濃縮により魚食性の高い魚種(カツオ、マグロ、タラ、スズキなど)で、高い濃縮度を示すデータが得られると言われています。底生生物を主な餌とする魚種(カレイ、ハタハタ、甲殻類、頭足類、貝類)では比較的濃縮度は低い。また大型の魚種ほど、濃縮度が高くなることが示唆されている。若い魚や高水温域に生息する魚ほど、代謝が良く排出量が多くなるため蓄積量は少ないと考えられています。魚の体内に取り込まれる経路は、餌がほとんどです。鰓(エラ)を通じて直接取り込まれる経路もあり、それぞれの経路の比率についてのデータは不足していると言われています。
<日本海側海底から放射性セシウム 新潟・信濃川河口>
東京電力福島第一原発から200キロ離れた日本海側の信濃川河口の海底土にも、事故によるとみられる放射性セシウムが積もっていることが近畿大などの調査でわかった。濃度は東京湾の荒川河口と同程度である。
近畿大の科学者(環境解析学)らは昨年8月に信濃川の大河津分水河口付近の新潟県長岡市の海岸で水深15メートル、20メートル、30メートルの海底の土を取り、深さ1センチごとの濃度を調べた。
水深30メートル地点では海底面から深さ2~3センチの濃度が最も高く、乾燥重量1キロあたり約460ベクレル。大気圏内核実験などによる過去の汚染の数十倍の濃度で、昨年8月に東京湾の荒川河口付近で採取した海底土も同様に最大400ベクレル台だった。
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