ある週刊誌は、自民党操作候補を称して、「在庫一層セール」「全て二世議員」と表現しています。その評価ともつながる山口教授の評価です。日曜日の番組では河野洋平さんが、自民党の候補者の考え方が、自民党内の右翼的意見を代表している、困ったものだ。自民党の幅が非常に狭くなり、国民の多くの僧からの支持が得られないと述べていました。これも山口教授の考察に通じているようにも感じます。
<山口二郎教授の考察>自民党総裁選挙
民主、自民両党で党首選挙が始まって、永田町は賑やかになった。特に、自民党では総裁ポストが次の首相に直結するという希望の下、当事者だけは盛り上がっている。それにしても、5人の候補者が全員二世議員というのは、政界の人材難を物語っている。
落語の国でも大家(たいけ)の若旦那は欠かせない登場人物である。こちらは、大抵が世間知らずの道楽者と相場が決まっている。勘当され、身を持ち崩すのは当人の勝手だが、中には他人に迷惑をかけるのもいる。「幇間腹」(たいこ)に出てくる若旦那は、退屈の余り鍼(はり)に凝って、なじみの幇間相手に鍼を打って面白がる困り者である。
総裁選挙の候補者には、すべてとは言わないが、半人前の若旦那が並んでいるように見える。落語の若旦那は自分が道楽者であることをわかっているが、二世政治家はまじめなつもりだから、余計始末が悪い。
再チャレンジがしたければ、「唐茄子屋政談」の若旦那のように天秤棒担いで行商するくらいの苦労が必要である。知性を疑わせる暴言を繰り返す若旦那は、道楽で国民に鍼(はり)を打とうとしているようなものである。
頼りない若旦那が素人芝居で見得の切り比べをしているから、底辺から這い上がってきた橋下大阪市長の迫力がもっともらしく見えるのだろう。
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<山口二郎教授の考察>自民党総裁選挙
民主、自民両党で党首選挙が始まって、永田町は賑やかになった。特に、自民党では総裁ポストが次の首相に直結するという希望の下、当事者だけは盛り上がっている。それにしても、5人の候補者が全員二世議員というのは、政界の人材難を物語っている。
落語の国でも大家(たいけ)の若旦那は欠かせない登場人物である。こちらは、大抵が世間知らずの道楽者と相場が決まっている。勘当され、身を持ち崩すのは当人の勝手だが、中には他人に迷惑をかけるのもいる。「幇間腹」(たいこ)に出てくる若旦那は、退屈の余り鍼(はり)に凝って、なじみの幇間相手に鍼を打って面白がる困り者である。
総裁選挙の候補者には、すべてとは言わないが、半人前の若旦那が並んでいるように見える。落語の若旦那は自分が道楽者であることをわかっているが、二世政治家はまじめなつもりだから、余計始末が悪い。
再チャレンジがしたければ、「唐茄子屋政談」の若旦那のように天秤棒担いで行商するくらいの苦労が必要である。知性を疑わせる暴言を繰り返す若旦那は、道楽で国民に鍼(はり)を打とうとしているようなものである。
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