“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

学校向け放射線副読本 「原発事故」「健康リスク」記載を要請

2012年09月14日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
従来からも文部省が、学生向けの原発、原子力エネルギー宣伝の副読本を作成し、学校教育で使用してきました。このことが、原子力利用、原子力発電の「安全神話」に結びついています。また、原子力産業が、立地自治体に入り込む、立地自治体を拡大するうえでも活用してきた手法でした。立地自治体の多くは、青少年を海外研修、原子力施設見学などに参加させています、その費用を原子力関連収入、電力会社などの資金でもまかなってきました。
政府、経済産業省、文部科学省、電力会社、原子力関連産業(重電メーカー、大手ゼネコンなどなど)は、福島第一原発後も原子力発電所の再稼動、原子力発電所の海外への売込みを続けようとしています。そのためには、原子力発電所の再稼動、維持、原子力エネルギー「0」化をなんとしても阻もうとしています。この点で、多くの国民との利害対立、思惑の違いは際立ってきています。

<学校向け放射線副読本 「原発事故」「健康リスク」記載を>
 
文部科学省が昨年作成した小中学生、高校生向けの放射線副読本が放射線の危険性に関して十分に記述していないとして、佐藤雄平福島県知事は14日、同省に出向いて改訂を要望する。福島第1原発事故の説明や事故後の県の状況、健康リスクなどの記載を求める。
 副読本は全国の学校や図書館に約1400万部配布されている。放射線の身近さや利用法に多くのページが割かれた一方、放射線による身体への影響などリスク面の記載は少なく、原発事故にもほとんど触れていない。
 要望では、風評被害や避難者への差別、偏見の解消につながる改訂を求める。県原子力安全対策課は「事故と福島の現状から放射線をどう考えるかの問題提起につなげたい」と話している。
 福島県教委は昨年、教員向けに放射線の指導手順書を作成し、児童、生徒向け副読本の不備を補う対策を講じている。10月に改訂する新版では事故の詳細な説明や県民生活への影響を新たに盛り込み、学校での放射線教育の充実を図る。


福島・葛尾 農地の4割、5000ベクレル超

2012年09月14日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
福島第一原発事故による放射能汚染は警戒区域内の全域に甚大な影響を与えています。放射性物質の飛散、汚染がどれほど立地地域を中心に過酷であるかを示しています。農地、林野の除染は非常に大変です。面積が広いこと、この土壌、堆積物を除去すると表土を取り除くために、一番養分のある表土を取り除くために、農地としての価値が減少するからです。結果的に、除染をしても、農地としては価値がなくなるというようなことが発生します。結果的には、除染しても、農地としての価値が著しく低下していしまうということになります。

放射能汚染の過酷さは、このようなことを見てもいえます。セシウムの半減期が30年と長いことからも、高濃度汚染地域には帰還できず、結果的に、地域は使用できないこととになっています。除染を出来る限り進めるにしても大量の除染後の土壌、汚染物を保管し、管理する場所が決まらないことから、除染そのものが進まない事態になっています。誰であれ、高濃度の除染物を自分の住む地域に持ち込まれるのを「嫌がる」のは当然のことです。しかし、この除染物の保管場所が決まらない限り、除染は無理です。本当に、矛盾だらけです。

このような原子力事故を断ち切ることこそが唯一の解決策と思います。経団連、電力会社、原子力産業が原子力エネルギーの比率を0化する提言(ニ十年後の先ですが)に猛反発していますが、本当に彼らの倫理観は狂っています。設けるためには日本国民、立地地域住民が苦しもうが、彼らはまったく関係なしとの感覚、倫理観なのだと思います。許せないことです。

<福島・葛尾 農地の4割、5000ベクレル超 村調査>

 福島県葛尾村の農地の約4割から1キログラム当たり5000ベクレル以上の放射性セシウムが検出されたことが11日、村の調査で分かった。松本允秀村長が村議会9月定例会で明らかにした。村は福島第1原発事故で全村民が避難し、村内で農業は行われていない。
 警戒区域と高線量の広谷地を除く村内全ての農地を1辺100メートルで1038の区域に分け、5~7月に調べた。1区域5地点で土壌を採取して検査し、検出値の平均を導き出した。
 1000ベクレル未満が6カ所、1000ベクレル以上5000ベクレル未満が626カ所、5000ベクレル以上1万ベクレル未満が354カ所、1万ベクレル以上が52カ所。最低は742ベクレル、最高は1万8890ベクレルだった。
 農地除染で表土はぎ取りの基準となる5000ベクレル以上は計406カ所で全体の39.1%に達した。松本村長は「村内の広範囲が汚染されている。国に農地除染をしっかり行うよう要請する」と話した。
人気ブログランキングへ

自民党石原幹事長の暴言

2012年09月14日 08時00分00秒 | 臼蔵の呟き

仙台市の最高気温30度以上の日が37日になりました。しかも、8月中旬から9月上旬かけて異常な高温が続いています。
自民党石原幹事長がテレビ番組で、福島第一原発を「第一サテイアン」と発言して問題となっています。オオム心理教が使っていた猛毒サリンを製造する設備呼称に使用した「サテイアン」を福島第一原発に使用しました。
政治感覚の問題ですが、福島第一原発事故で避難している避難民、自治体の思いと石原幹事長の感覚、感情とは大きな格差があるのだと思います。わざわざ、このような言葉を使用しなくても、福島第一原発と表現すれば、理解でき、十分に意味が通じます。しかし、このように表現する石原氏の感覚には、原発事故に対する蔑視感情があるのだと思います。
石原幹事長は自民党総裁候補の有力者とのことでもあり、総裁に当選すれば、次期総選挙結果にもよりますが、首相になる可能性のある人物です。このような異常な政治的発言、感覚の持ち主が総裁にならないことを願うばかりです。民主党政権の倫理観喪失、自民党幹部の異常な政治感覚は彼らの倫理観が非常に低いことを示しています。

人気ブログランキングへ