札幌は快晴です。大きな道路は雪解けが進み、砂埃が舞っています。今朝は、子どもの病院に行ってきました。重症の子どもが多く、家族が付き添いでたくさんきていました。道立病院ということで、設備は立派でした。札幌の患者でも遠くて大変ですが、札幌以外の地域の子どもたちが診察を受けているとのことで、本人も家族も通院するだけでも本当に大変です。
現在の政治状況は、昨年の自民党政権誕生以降の雰囲気が続き、自民党安部政権の支持率が高い状況が続いているといわれています。民主党支持者に言わせれば、自民党政権になり、再び、自民党政治の悪弊が蔓延し始めている。このくらいであれば、民主党政権に方がましではなかったかと。
小選挙区制度による二大政党制はまやかしであったことがはっきりした点では、民主党政権が自民党野田派であったことが立証された点では歴史の進歩といえると思います。同時に、多くの野党といわれる政党が第二自民党、似非自民党であることがはっきり国民、選挙民に理解される状況にはないこととが民主的な人々にとっての苛立ちになっているように感じます。歴史が一直線に短時間に物事を解決することが望ましいのでしょうが、現実の社会、政治はジグザグを繰り返し進むしかないのかもしれません。
国民、選挙民の意思を正確に議会、議席に結び付けるには比例制度に基づく、選挙制度が正当性を持つことは誰が考えても当然のことと思います。その議論が起こらないことにこそ日本政治、自民党型の長期支配の弱点と、欠陥があるのだと思います。
<選挙制度改革>
衆院選挙制度改革をめぐり、各党の対立が続いている。「決められない国会」をいつまで続けるのか。定数削減は棚上げして、選挙制度の在り方について第三者機関に議論を委ねる潮時だ。
衆院小選挙区によって「一票の価値」が異なる不平等は、一日も早く是正すべきだが、今の国会にそれをやり抜く「意思と能力」があるのか、甚だ心もとない。
三日の与野党幹事長会談は、衆院定数の「〇増五減」案の扱いをめぐり、物別れに終わった。与党側が「当面の措置」として早期成立を求めたが、多くの野党が異論を唱えたためだ。
〇増五減は、二〇〇九年衆院選を「違憲状態」とした最高裁判断への緊急対応策にすぎない。本来なら、もっと早く成立させて、新しい区割りの下で昨年十二月の衆院選を行うべきだった。
それを怠り、いまさら成立させても手遅れだ。今年一月の人口で試算すると一票の格差はすでに二倍を超えているとの指摘もある。
「一票の不平等」の抜本是正を求める司法の求めに応えたことにはなるまい。〇増五減を実現しただけで次の衆院選を迎えれば、違憲・無効判決が相次ぐのは目に見えている。
とはいえ、各党が抜本改革の柱としている定数削減をめぐり「百家争鳴」の状況では、いつまでたっても改革は実現しないだろう。
ここは各党が定数削減の主張を棚上げして、どんな選挙制度、定数が適切なのか、首相の諮問機関である選挙制度審議会など第三者機関に議論を委ねるべきだ。
議員自ら力不足を認めるようで悔しいだろうが、国民の負託に応えられないのなら致し方ない。
一票の不平等をなくすには、小選挙区を限りなく「一人一票」に近づけるよう区割りをするか、それが難しいなら、死票の多い小選挙区制はいっそのことやめて、比例代表制に移行してはどうか。
国民の代表である国会議員の定数も、ただ削ればいいというものではない。消費税増税への国民の理解を得るために議員自らが身を削る姿勢を示したいのなら、約三百二十億円の政党交付金を返上した方が潔い。
それができないのは収入に占める交付金の割合が自民党で七割、民主党で八割に達し、もはや「国営政党」と化したからだろう。
特権にあぐらをかいていては、国民のための政治などできるわけがない。そうした姿勢を改めることが、抜本改革議論の大前提だ。