政治を嫌い、投票しないことが1つの選択肢としてあるのかどうかを考えなければなりません。普通選挙権を得るまでの運動と努力は並大抵のものではありません。また、黙っていて、選挙権が得られたわけではありません。
選挙権を行使することは日本国民としての権利であるとともに義務でもあると思います。総選挙の結果により、平和憲法が改悪され、戦争する国に転換される可能性すら出ているのですから。投票をするための自らの情報収集、政治の学習、自分の頭で考えること。それは投票行動だけでなくてもすべての行動、課題に共通することではないかと。
<東京新聞>若者よ投票に行こう!将来の課題に意思表示を
14日に投開票される衆院選は、低投票率が危ぶまれている。鍵を握るのは若い世代だ。前回2012年の衆院選では20代の投票率が37・89%で、全体(59・32%)より20ポイント以上低かった。初投票を控える各界の20歳の若者も投票を呼び掛けている。衆院選は、日本の将来の課題に意思表示する大事なチャンス。さあ、投票に行こう!
「ネガティブすぎる」と人気になったモデル・俳優の栗原類さんは6日に20歳になったばかり。「政治に疎い自分を変える良い機会」と極めて「ポジティブ」に語る。
政治は難しくて分からないからと棄権するのはもったいないと主張し、「ぼくたち若い世代の一人一人の投票が、日本の未来をつくるのだと思います」と訴えた。
東京・赤坂で28年ぶりに若手の芸者見習い「半玉」としてデビューしたばかりのさくらさん(本名大塚理紗子さん)は「大人への第一歩。清き一票を無駄にしないで」と呼び掛ける。大学を中退し、おもてなしの心を肌で感じようと花柳界に飛び込んだ。
初投票に「ちょっとどきどきします。女性の権利を幅広く考え、花柳界や日本の文化を大事にしてくれる人がいいですね」と述べた。
プロ野球のセ・パ両リーグを代表する若手投手2人も20歳。阪神の藤浪晋太郎投手は「投票は、一人の大人として世間から認めてもらっているということ。行くべきものだと思うし、よっぽどの用事がなければ行きたい」と力を込めた。
投手と打者の二刀流で活躍する日本ハムの大谷翔平投手も「(投票する)権利ができた以上は勉強しないといけない。知った上でできればいい」と話した。
スポーツ界では多くの20歳が活躍している。「良い日本にしていけるように、良い選択をしたい」と話すのは昨年の世界選手権競泳男子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した瀬戸大也選手。「分からないことは、父にも聞きながら投票できればと思います」
新十両として臨んだ11月の大相撲九州場所で勝ち越した輝関(本名達綾哉さん)は金色の着物姿で「投票には必ず行きます。僕の信条は“正々堂々真っ向勝負”。政治家にも同じことを期待したい。輝く未来に向け、しっかり投票しましょう」と力強く語った。