こんにちは。蜂助です。昨日に引き続き、岩手県の地方スーパーの株式会社マイヤの「チェッカーさんとお客様のちょっといい話」です。
千田良子さん
震災後、3日ほどたった頃、温かい湯気の立った「おにぎり」が出てきました。中身のなにもないただの塩ゴマをまぶしただけの、でも、あったかい「おにぎり」です。最初のお客様は3つ4つと買い求めていったので、すぐ「お一人様2個まで」と紙に書いて張り出されました。
お昼も過ぎた2時頃だったと思います。一人の青年がおにぎりの前に立ち止まりました。そして私に「このおにぎり、全部売ってくれませんか?」と声をかけてきたのです。(えっ?全部・・・?)見上げるとその青年は、とても疲れた顔をしながら「実は、私は大槌から歩いてここまで来ました。大槌は食べ物が何もなく、お年寄りも多いので私が代表でここまで食品を買いに来ました。」と話しました。
私は「少々お待ちくださいませ。」と言って、すぐ店長を探しました。幸い店長は事務所におりましたので、そのお客様の話をしたところ、すぐ「どこ?」と出て来てお客様と直接話をしてくださいました。そして私に「全部売ってあげて」と指示して行きました。(ああ、良かった)青年はあったおにぎり(全部で20数個だったと思います)全部リュックサックに入れて、「ありがとうございます。これを持ってすぐに大槌へ帰ります。皆、待っていますから。」と言って帰って行きました。
あの青年は朝早く大槌を出て歩いてここまで来たのだ。今、また歩いて帰ろうとしているけど、明るいうちに帰れるのだろうか、自分だってお腹が空いているはずなのに・・・他の人の為に自分の分のおにぎりは1個も持たないで・・・無事、帰ってほしい。頑張って!と心の中で思いました。
優しい従業員に、このスーパーは支えられているようです。いえ、震災時はほとんどの方がこのようでした。
千田良子さん
震災後、3日ほどたった頃、温かい湯気の立った「おにぎり」が出てきました。中身のなにもないただの塩ゴマをまぶしただけの、でも、あったかい「おにぎり」です。最初のお客様は3つ4つと買い求めていったので、すぐ「お一人様2個まで」と紙に書いて張り出されました。
お昼も過ぎた2時頃だったと思います。一人の青年がおにぎりの前に立ち止まりました。そして私に「このおにぎり、全部売ってくれませんか?」と声をかけてきたのです。(えっ?全部・・・?)見上げるとその青年は、とても疲れた顔をしながら「実は、私は大槌から歩いてここまで来ました。大槌は食べ物が何もなく、お年寄りも多いので私が代表でここまで食品を買いに来ました。」と話しました。
私は「少々お待ちくださいませ。」と言って、すぐ店長を探しました。幸い店長は事務所におりましたので、そのお客様の話をしたところ、すぐ「どこ?」と出て来てお客様と直接話をしてくださいました。そして私に「全部売ってあげて」と指示して行きました。(ああ、良かった)青年はあったおにぎり(全部で20数個だったと思います)全部リュックサックに入れて、「ありがとうございます。これを持ってすぐに大槌へ帰ります。皆、待っていますから。」と言って帰って行きました。
あの青年は朝早く大槌を出て歩いてここまで来たのだ。今、また歩いて帰ろうとしているけど、明るいうちに帰れるのだろうか、自分だってお腹が空いているはずなのに・・・他の人の為に自分の分のおにぎりは1個も持たないで・・・無事、帰ってほしい。頑張って!と心の中で思いました。
優しい従業員に、このスーパーは支えられているようです。いえ、震災時はほとんどの方がこのようでした。