経済の閉塞状況と理由
2006年に内橋克人さんが書いた本「悪魔のサイクル」ネオリベラリズムを読んで驚いたことがあります。内容はアメリカ経済の変化――新自由主義、シカゴ学派、経済学者フリードマンの提唱した新自由主義の特徴、その問題点が経済指数、社会保障数値などを用いて解説されています。2011年9月に岩波書店からカナダ:ナオミクライン著「ショックドクトリン」が発売され、驚きをもって読まれました。しかし、それよりも5年も前に新自由主義経済の問題点を整理、指摘している論文があったことに驚きを感じました。分析の仕方は、内橋克人さんは経済変動を中心として行っているので政治変動、軍事独裁、自然災害などに系統的に追う分析にはなっていません。しかし、取り上げた問題点は南アメリカ、チリ、アルゼンチン軍事政権の経済政策、経済のグローバル化など共通の課題です。
新自由主義による政治経済政策の変更の特徴として、①それまでの規制下にあった産業の自由化する。②累進課税を止める。③貿易の自由化。が特徴であると分析をしています。
この分析を読み感じたことは規制緩和で日本社会の格差拡大、中流階級の没落(中流意識が減少していること)、地方自治体の財政危機、過疎化、バブルとバブルの崩壊、経済変動などが非常にうまく説明が出来ることでした。
現在の野田政権が政策提起している消費税率の引き上げ、TPP参加(アメリカ型貿易の自由化、関税障壁の撤廃)、社会保障の切り下げ(自己責任論)がいかにアメリカ的、新自由主義を教科書とした政策かが理解できます。
南アメリカ軍事政権で経済破綻し、アメリカの金融危機、異常な所得格差拡大、産業の空洞化などは実証済みの破綻経済学の結果もたらされたものです。アメリカ型経済政策、規制緩和万能論、貿易の自由化、累進税率の引き下げなどで政治経済の閉塞感は改善しないことは明らかです。他国ですでに実証され失敗した経済政策だからです。
新自由主義者が個人的な利益に執着するのもフリードマンの行為を事例に論じています。儲かるときに儲けを確保する行為を徹底して行う。その行為が社会的正義かどうか彼らはまったく問題にしない。彼らの行動の特徴、モラルのなさの理由もどうしてなのかがよく分かります。
2006年に内橋克人さんが書いた本「悪魔のサイクル」ネオリベラリズムを読んで驚いたことがあります。内容はアメリカ経済の変化――新自由主義、シカゴ学派、経済学者フリードマンの提唱した新自由主義の特徴、その問題点が経済指数、社会保障数値などを用いて解説されています。2011年9月に岩波書店からカナダ:ナオミクライン著「ショックドクトリン」が発売され、驚きをもって読まれました。しかし、それよりも5年も前に新自由主義経済の問題点を整理、指摘している論文があったことに驚きを感じました。分析の仕方は、内橋克人さんは経済変動を中心として行っているので政治変動、軍事独裁、自然災害などに系統的に追う分析にはなっていません。しかし、取り上げた問題点は南アメリカ、チリ、アルゼンチン軍事政権の経済政策、経済のグローバル化など共通の課題です。
新自由主義による政治経済政策の変更の特徴として、①それまでの規制下にあった産業の自由化する。②累進課税を止める。③貿易の自由化。が特徴であると分析をしています。
この分析を読み感じたことは規制緩和で日本社会の格差拡大、中流階級の没落(中流意識が減少していること)、地方自治体の財政危機、過疎化、バブルとバブルの崩壊、経済変動などが非常にうまく説明が出来ることでした。
現在の野田政権が政策提起している消費税率の引き上げ、TPP参加(アメリカ型貿易の自由化、関税障壁の撤廃)、社会保障の切り下げ(自己責任論)がいかにアメリカ的、新自由主義を教科書とした政策かが理解できます。
南アメリカ軍事政権で経済破綻し、アメリカの金融危機、異常な所得格差拡大、産業の空洞化などは実証済みの破綻経済学の結果もたらされたものです。アメリカ型経済政策、規制緩和万能論、貿易の自由化、累進税率の引き下げなどで政治経済の閉塞感は改善しないことは明らかです。他国ですでに実証され失敗した経済政策だからです。
新自由主義者が個人的な利益に執着するのもフリードマンの行為を事例に論じています。儲かるときに儲けを確保する行為を徹底して行う。その行為が社会的正義かどうか彼らはまったく問題にしない。彼らの行動の特徴、モラルのなさの理由もどうしてなのかがよく分かります。