春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

「福は内、福は内」

2010年02月03日 | 日記
2月3日は節分。

そこで、節分とは何か、その意味を調べてみた。手元の資料によれば、節分とは、立春・立夏・立秋・立冬の前日の
ことで、特に立春が一年の初めと考えられることから春の節分が最も重視され、節分といえば、春の節分を指すこと
になった。

これは立春を新年と考えれば、節分は大晦日に相当するわけで、そのために前年の邪気をすべて祓ってしまうための
追儺(ついな)の行事が行われる。その代表が「豆まき」である、ということらしい。

子どもの頃、何もわからずに「鬼は外、福は内」と、喜んで豆をまいた。広々とした田舎の家だったので、子どもたち
は家中を走り回って豆まきをした。ところが自宅が狭く、隣家との間が1メートルしかないという都会の子どもにその
ようなことができるのだろうか。住宅が密集しているところでは、たやすく「鬼は外」と言って、まめをまき散らす
わけにはいかないようだ。

ある人がこのような話をしていた。都会では「鬼は外」と言って、鬼を外に追い出すと、追い出された鬼はすぐ隣の家
に逃げ込んでしまう。だから都会の豆まきは「福は内、福は内」を繰り返すだけで、「鬼は外」とは言わないと。

豆まきをするにも都会は窮屈なものだ。