春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

携帯には出ない

2010年02月27日 | 日記
退職直後から携帯電話には出ないことにした。携帯電話は、どこにいてもすぐ連絡が取れる便利さから勤め人の必需品
となっている。私の携帯にも仕事上、関係のある人をたくさん登録している。しかし、勤めを辞めたのだから、そうした
過去の人間関係はもう必要ない。この際、携帯電話を解約しようと思ったが、身内に緊急なことがあったときには困るの
でそれは止めた。身内を中心に必要な範囲内で使用することにしている。

ビジネスの世界では情報機器は大切な道具だ。情報の遅れが会社や社員に大変な損失をもたらすことがある。だが、職場
を退き隠居した高齢者にとっては、スピードを要するような情報はそれほど必要ない。それよりも、あふれる情報を遮断し、
ゆったりと、静かに流れていく時間を大切にすべきではないかと思っている。ビートたけしは「現代人は情報の奴隷」と
言っているが、この奴隷状態を自らが解放する努力をすべきではないかと思う。

過去の人間関係、つまり現役時代の人間関係をリセットする。携帯電話にも出ない、テレビも見ないというと、引きこもり
みたいだが、そうではない。月に2、3回は東京に出て友人と食事をしながら楽しんでいるし、都会の空気にも接している。

私がイヤなのは、利害、損得がからむ人間関係である。それを断ち切っただけでも清々した気持ちになる。