バーバの極楽トンボ

さー傘壽を超えた・・今からももうひと飛び

すっかり秋・・

2007-11-07 11:19:30 | 原爆孤老のつぶやき・・
今年の夏は始めての経験・・・夏バテとやらを経験した。

 何時までも若いままと思うのは傲慢なんだ・・と。 

 
 先日、日課のウオーキングでふと思い立って62年前に逃げていった比治山あたりを歩いてみた。
今思い返すとあの時、あの川にはまるで襤褸ををまとったような人が川縁に幾つも群れになってうずくまっていた・・そんな光景が (自分自身思考力ゼロ状態だったにも関わらず)強烈に焼き付いている。
 頭の中は真空状態で音は遙か遠い所から微かに響いてくる様だった。
私たちはただひたすら壊れた家の上を前え、前えと足を引きずっていった。
あの時、飛行機の姿もなく真っ青だった空が記憶に残っている。


 人は極限状態の時には強烈な部分だけが真っ白な画用紙に小さく貼り付けられ、おもいだそうとしたときその、小さい場面がパット目前にあらわれるのだと思った。
その恐ろしい記憶は消え去ることはない。

私たち被爆者は後遺症に怯えながら後僅かな時間を超えていく。
戦時中何時自分の上にB29からの爆撃と狙撃にあうかも・・と戦々恐々として日を送っていた人たち、沖縄で体験した恐ろしい過去、大陸から命からがら帰国した引き揚げ者のかたがた、心ならずも兵役に従事し人たち・・

今の高齢者の人たちは誰も恐ろしかった過去を持っている。
二度と体験したくない戦争・・
今の平和な日常を何時までも続けていきたいと祈るのみだ。

この大木は62年前至近距離で被爆した。
原爆ドームに向いている所はひどく焼けこげて室になっている、、そこから必死に命をつないで今こんなに大きくなっている。
大空に向かって腕を一杯に広げて、平和であるべき世界を・・と叫んでいるようだ


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