望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

橙色の軌道

2017-08-22 21:14:47 | さみしさBOX
阿南市新野町 牟岐線沿線風景


           「橙色の軌道」


ノウゼンカズラの花を見つめる

跳ね返って来そうな橙色に引き込まれ遡り 落ち着いた優しい駅にたどりつく


無人駅のホーム 

橙色の粉末ジュースを溶かさずに

含んだ味わいの汽車が来る

肌色に橙色のくすんだ車体

錆び付いたブレーキ音をかるく響かせ停車


降りてくる人 乗り込む人

遠い遠いところで見ているから

霞んでボヤけている

みんな一様に遠い駅行きの切符を心にしのばせてすれ違うから 互いの距離は遠ざかる


鋭い警笛が高らかにこだまして 青いストライプの汽車が出ていく

次に停車する遠い駅のホームに

カンナの橙色が朱色に萌えて

水に溶かした粉末ジュースの味わいを遠くへ遠くへ遠ざける



空から絵本の絵

2017-08-05 23:45:04 | さみしさBOX

遠い昔も今も紙芝居 絵本の文章よりイラストに魅了される 画風は明快にしてほのぼのしてる それでいて揺さぶるものがある 言葉では表せない何かに引かれて長年 そんなイラストを追い求めている

 そんな折 NHKローカルニュースを見ていると阿南市在住の新進気鋭の絵本イラストレーターを紹介していた そのイラストに描かれた風景と子供に季節感 私の追い求める昭和の郷愁 ほのぼの感 見事に表現されていて 私の心は突き動かされ電流が走りまくった

 この新進気鋭の絵本イラストレーターは画伯の域に到達すると思う これからの活躍を注目したい

「異次元」

インスピレーションがわいて書く
書いて書き上げても何かわからない
書けたことで明日に何か思えそう

異次元にいるかも知れないもう一人の自分を思ってる
絵心はなくても自分の人生を描けと言い合う
何かを感じ取れる自分で充分
そう同じように呟いている
自分同士 次元をこえて
自分へ叱咤激励してる互いを感じあう

異次元の自分と自問自答 
いやになるほど幻滅すれど 自分はもう一人の自分を追い求める